怒涛のゲッターロボ・コレクション!
第10面
テレビランドの世界
ゲッターロボ
(蛭田充・画)
〜 徳間書店テレビランド 1974年4月〜75年5月号 〜
この時代、コミカライズに関してはとにかくありとあらゆる雑誌に載っていた。 素晴らしい時代だ。いわゆる「原作」については小学館が握っていたゲッター だが、アニメ作品の「マンガ化権」てのはまた違ったようで。
で、「テレラン」ゲッターはダイナミックの中でも、常に右斜め上45度の鋭い 目線をギラつかせるキャラを描く男・蛭田充の手になっていた!ゲッター3が キャタピラフル回転で、敵の囲みをぶっちぎる!ミチルを誘拐したハチ ュウ類野郎を尖った木の枝で、刺し殺す!など、蛭田オリジナルの熱さ はココにも健在だぜ。
蛭田版の3人。ハヤト・リョウ・ムサシの順ね。汗が男っぽいぞ。
1975年4月号のグラフ記事では、新ゲッターロボとしてドラゴンがお披露目。
色は仮決定の模様。
まだ百鬼帝国の名は出ておらず、対恐竜帝国との闘いのために、リョウ・ハヤト
・ムサシ3人の意見を取り入れつつ早乙女博士が開発中との表記になっている。
厚かましい意見を言いながら乗れなかったムサシに合掌(ちーん)。
ゲッターロボG
(秋本シゲルと不知火プロ・画)
〜 徳間書店テレビランド 1975年6月号〜1976年4月号 〜
秋本シゲルは、ダイナミックプロの関連会社・不知火プロ所属。蛭田充からバトン タッチしてゲッターロボGを執筆。単行本『ゲッターロボG けっさく選1』に収録 されているのは、恐らく第一回から6本?アニメ『ゲッターロボG』の放映期間は 1975年5月〜1976年3月なので、ソレに従えば連載は10回となる...のだが! 「テレビランド別冊6」にも単行本未収録掲載分を発見してしまいました。 コレでまた全貌が分からなくなってしまった...(苦)。
ちなみに最終回は1976年3月〜4月号にまたがる前後編。百鬼帝国に連れ去られて 洗脳された男とその恋人の女が主人公の悲恋編。完全にその二人に主役を喰われ つつも(苦笑)、リョウがさらわれてみたり、エネルギー補給シーンを見せてみ たりと渋いトコを付いている。決まり手がビーム系ではなく、ダブルトマホーク・ ブーメランでばっさり!というのがゲッターらしくていいぞ!