About the Manual of LV4

LV4のマニュアルについて


私の場合はWindows版は去年の秋に3.1のベースパッケージを購入したので、無償バージョンアップしてもらいました。マニュアルはチュートリアルとユーザーマニュアルだけでしたので、きっと他の部分は変更がないのでしょう。少し本の背丈が縮んで文字が小さくなっていますから、紙面の密度が高くなっています。文字やダイアグラムは見やすいのですが、フロントパネル部分の印刷が荒れているのが気にかかります。

94年9月のMac用マニュアルと比べると第4章に「サブVIの作成」が追加されているのが大きな変化です。LV4で大きな変化のあったサブVI作成の容易化、階層ウインドウの機能強化、検索機能の新設などが説明されています。
フロントパネルオブジェクトの新規追加は目立ったものがないのですが、属性ノードを通じてオブジェクトの位置、大きさの制御が可能になったようです。LV外とのやりとりに関してはCall Library関数があらたに設けられました。プラットフォームに依存しますので便利だが悩みの種になりそうな気がします。詳しい方からの情報が欲しいところです。

マニュアル全般を通して文章が以前のものより読みやすいように思います。ただし、前の版では「配列の範囲」や「支線」などのわかりやすい日本語で表記されていたものが、「配列のバウンド」や「ブランチ」というカタカナになってしまった例もあります。同時に、端子、接点、ノード、節点、強度グラフ、強度チャートなど基本的な用語の名称変更が見られますが、単なる気まぐれではないことを望みます。用語の定着のためには日本版のLV用語集が必要だと感じました。

1997.01.19
大橋 康司

LabVIEWユーザーマニュアル1996年1月版(National Instruments Corporation)による

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