組曲の練習番号 | オペラ全曲の練習番号と場面の説明 | |
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*数字は練習番号 (+) はそこからの小節数、(-) はその前に数えた小節数 |
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第1幕 | 冒頭(12-1まで) | 序奏(練習番号12-3まで) |
【この後、第1幕からの採用はありません】 | 12-3:幕が開くと舞台はマルシャリンの寝室 マルシャリンとオクタヴィアンの目覚め。黒人の小姓が朝食を出す。 オックス男爵、結婚するので『ばらの騎士』を紹介してもらいに来る。 小間使いマリアンデルに変装したオクタヴィアンを男爵が誘う。 マルシャリンへの来訪者が多数来る。 皆が去って、マルシャリンひとり年老いていく自分を見て悲しむ。 オクタヴィアンが戻ってくるが、マルシャリンは彼を帰してしまう。 |
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第2幕 | 12 |
ファーニナル家、「ばらの騎士」が来るというので家中大わらわ。 ファーニナルとその娘ゾフィーは居てもたっても居られない様子。 20:侍女のマリアンネと家令が「ばらの騎士」の馬車到着を報告。 |
16+3 | 24+3:オクタヴィアンがばらの花を持って登場。 | |
【詠唱が多いところなので採用なし】 | オクタヴィアンが「ばらの騎士」としての口上を始める。 オクタヴィアンがゾフィーに銀のばら(造花)を手渡す。 二人のやり取りの中で、ゾフィーがばらの香りに気付く。 |
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17+3 |
29+3:オクタヴィアン「ペルシャの薔薇油を垂らしてあります」と応える。 *オーボエのソロ(組曲の練習番号17-1)が美しい。 |
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18 | 30:ゾフィー「まるで天の、この世のものでなく、聖なる楽園のばらのよう・・・」 *ソプラノの聴かせどころです。 | |
19-20 |
31-32:歌うゾフィーを見つめるオクタヴィアンに恋の予感?芽生え? *トランペットのソロ(組曲の練習番号19)、聴かせどころです。 |
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21-23 | 33:ゾフィーとオクタヴィアンの二重唱 | |
【二人の会話のシーンのため採用なし】 | 38-2:銀のばらをマリアンネが受け取り、箱に収める。二人は椅子に座ってぎこちない会話を始める。 オックス男爵登場。男爵から失礼な扱いを受けたゾフィーは怒り悲しむ。 男爵とファニナルは別室へ。男爵の従者が騒ぎを起こす。 二人になったオクタヴィアンとゾフィーが愛を語らう。 |
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26 | 129:ヴァルツァッキとアンニーナが、抱擁し接吻する二人を見つけて引き離し、大声で男爵を呼ぶ。男爵登場。(133+2まで) | |
【ドタバタのシーン、採用なし】 | 133+2:男爵、二人に説明を求める。オクタヴィアンを小馬鹿にした男爵はゾフィーの腕を掴んで連れて行こうとするが、剣を抜いたオクタヴィアンに上腕を切りつけられる。男爵は自分の血を見るのは苦手だと騒ぎ立てる。ファニナルはオロオロし、男爵にワインを差し出す。男爵は次第に機嫌を取り戻す。医者が来て治療し、男爵は眠くなる。 | |
30+3 | 236+3:通称『ばらの騎士のワルツ』。アンニーナが手紙を持ってくる。これは逢引きの手紙で、第3幕で酒場に男爵をおびき出す(途中240から241+4カット)。 | |
35 | 242:アンニーナが手紙を代読する(ヴァイオリンのソロ)。 | |
41 |
248:アンニーナは男爵に心づけ(駄賃)を求める。 男爵はますます上機嫌になる。「僕となら、どんな夜も君には長すぎない・・・。」(251+1まで) |
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【採用なし】 | 251+3:男爵、「後で渡す」とアンニーナを追っ払う。 | |
44 | 253-1:男爵、有頂天になって踊りだす。 | |
45 | 255:男爵「どんな夜も君には長すぎない、君には長すぎない…」、手紙を眺めつつご満悦のところで幕となるが、組曲は最後4小節カット。 | |
☆ | 48 | 2:第2幕冒頭部分に戻る(ゾフィーが舞台に登場するところ)。(3+3まで) |
第3幕 | 【幕開けから終幕近くまで採用なし】 | レストランで男爵をとっちめる打ち合わせとその準備をしている。 手紙で誘い出された 男爵がマリアンデル(オクタヴィアンが変装)と密会をする。すると 化物が現れ、男爵を驚かす。 アンニーナが男爵の元妻と称し、子供たちに「パパ、パパ」と呼ばせる。 警部登場、男爵を取り調べる。 ファニナルとゾフィー登場。ファニナルは花婿のありさまを見て卒倒。 マルシャリン登場、男爵に引き上げるよう勧告。請求書を山ほど突きつけられて男爵は退散。 |
【採用なし】 | 284:マルシャリン、オクタヴィアン、ゾフィーの三人だけが残る。 | |
50 |
【コンサート等でたびたび取り上げられる名曲です】 285:三重唱、 マルシャリンはオクタヴィアンがゾフィーを愛していることを察する。 ゾフィーは悲しみ、オクタヴィアンはどうしていいのかわからない。 マルシャリンとゾフィーの対話。ゾフィーへ「お父様(卒倒したファーニナル)のことはまかせなさい」と言う。 |
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59 | 294:マルシャリンそっと退場。 | |
60+5 | 295+5:二人きりになったゾフィーと オクタヴィアンが抱擁。 | |
61-3 | 297+3:ゾフィーとオクタヴィアンの二重唱。(298-1まで:残念ながら組曲では途中でカットされています)。 | |
【採用なし】 | 300:ファニナルとマルシャリンが登場。ファニナル「こういうものですな、若い人達は!」、マルシャリン「そう、そうですね。」と言ってすぐに退場。 | |
62 | 305:4小節の間奏。この後オペラの終幕までの音楽はカット。 | |
☆ | 62+5 |
第3幕の男爵が退散するところに戻る。 (256-1まで) 246+5:男爵「レオポルト、行くぞ」と叫んで従者を連れて帰ろうとする。音楽はワルツの再現。 |
72 | 組曲のために作られたコーダ。 | |
☆ オペラの進行と順序が違う箇所 | ||
* 『ばらの騎士』のあらすじはこちら | ||
* 『ばらの騎士』の登場人物についてはこちら |
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