縮刷版96年11月中旬号


【11月20日】 幕張メッセで始まった「デジタルメディア・ワールド’96」を見に行く。去年までの「マルチメディア」と「ニコグラフ」のイベントが、主催団体の合併にともなって併催になったもの。先週開かれたAMD(マルチメディア・タイトル制作者連盟)のイベントとは段違いに賑やかで出展者も多い。マルチメディア・コンテンツ絡みのイベントでは、やっぱりこっちに一日の長があるね。悔しいけど。

 展示ではNTTのブースに注目。ステージ上にふりふりでひらひらな服を着たお姉さんが2人登場して、鈴とタンバリンを持っておかしなダンスを踊ってくれる。ふりふりひらひらなスカートをふわふわと持ち上げるために、台の下にある送風口から風を吹き上げているのが大笑い。けれども完全にまくれ上がるほどには風は強くなく、怒りでカメラを持つ手がふるえる、ってしっかり写真は撮っているんだけど。

 ダンス系では会場中央付近にある住商エレクトロニクスの大型ブースに注目。カメラにぐるりと取り囲まれた円形の舞台で、光るボタンをつけたレオタードを来たお姉さんが激しくダンスを踊ってくれる。モーションキャプチャリングのデモンストレーションってわけで、しばらく作業をした後で、さっきの踊りをCG(コンピューター・グラフィックス)に変換して見せてくれる。でも結構な時間を踊っていたのに、CGになった映像はわずかに10秒程度ってとこ。げしげしとシリコングラフィックスぶん回しても、さすがに全部をすぐさまCG化するのは無理みたい。作業してる合間に見せてくる、どっかの会社のでも映像がイヤラシくってなかなか。

 住商エレクトロニクスのすぐ横がスクウェアのブース。4カ所くらいにモニターを付けて、来年ホントに発売されるかされないのかって話題の「ファイナルファンタジー7」のデモ映像を流している。カクカクのキャラクターがリアルな3次元空間の中を移動するのって、慣れないとちょっと違和感。バトルシーンも迫力はともかくスピード感があまりない。マクロス板野サーカス的ミサイルぐにょぐにょ飛び回りシーンをアニメで見慣れていると、ボワンと発した魔法の技がもこもこと画面を移動してヒットするってだけじゃあ、なんだかなあって思うけど、ゲーム世代の人にはこれが普通なのかもしれない。ブース内に再現された開発者の机には、パイナップル・アーミーだったかの単行本と西洋怪物のフィギュアが並んでいた。でも整理整頓され過ぎだなあ。

 スクウェアのコンパニオンはスタイルが粒ぞろい。あとリムネットのコンパニオンがピチピチでムチムチなミニ姿で遠目に見てもなかなかに恥ずかしい。ってなことを書いていると、いったい何を見に行ったんだとゆーことになるが、正直に言おう。コンパニオンを見に行ったんだい。「デジタルメディア・ワールド’96」は22日の金曜日まで開催中。金曜日にはまた行くつもり。助教授がモデレーターの猛獣ショーじゃなかった、ワープ飯野賢治さんと飯田和敏さんのパネルディスカッションもあるし。

 東京に帰って渋谷・タワーレコードでコンパックとタワーレコードの発表会。行った人はもう見たかもしれないけれど、今日から来月の28日まで「CDエクストラ」のフェアを全館使って開いていて、そのオープニング記者会見が8階で開かれた。向谷実さんと野呂一生さんのモデレーターで「ピンクレディーX」だとか「放課GO隊」とか「SMART」とかが登場するイベントが予定されいていたけど、時間がないので冒頭の挨拶だけ聞いて赤坂の東急キャピタルホテルに向かう。

eva1  到着するとこちらの会見は佳境。NECインターチャネルとオスカープロモーションが手を組んで作った大作ソフト「オベリスク」の発表会で、国民的美少女でときめく秋冬ミロード美人の藤谷美紀さんが出席していた。流石に芸能人だけあって顔が小さい。「オベリスク」にはほかにも美女軍団とかゆーオスカープロモーションがこれから売り出すタレントが総出演してて、会見会場にビキニとか探検服とか着て出席してたけど、やっぱ宝塚じゃないがトップスターは輝くもので、藤谷さんがそばによるとたちまち十把一絡げになってしまった。芸の道は厳しい。


【11月19日】 高輪プリンスホテルで筒井康隆さんの講演を聴く。新高輪プリンスホテルと品川プリンスホテルと赤坂プリンスホテルと東京プリンスホテルには行ったことがあったのに、高輪プリンスホテルにはまだ行ったことがなく、品川駅前のホテル群の中から、どれが高輪プリンスホテルなのかを見分けるのにまず一苦労。ホテル・パシフィックの横から奥に延びている道路をてくてくと登って行って、ようやくにして初めての高輪プリンスホテルにたどり着く。道路脇ではホテルの拡張工事をやっていたから、しばらくしたらもう1つか2つ、新しいホテルが群生のなかに立ち上がることになりそー。迷うこと必定。

 地下のプリンスホールとゆーところに入ると、300人分くらいの椅子が並べられていて、結構人気のあるプログラムなんだとゆーことが解る。実際、20分前に入った時点では、まだ20人くらいしかいなかったのに、開演直前には椅子はほぼ埋まっていた。見渡すとキヤノン販売のイベントに来ていたおじさん、おにいさんが大半と女性がちらほら。パスカル祭なんかに現れる熱狂的ツツイスト風の人の姿はあまりいなかったよーな気がする。背広でカムフラージュしていたかもしれないが。

 開演時間をちょっと過ぎて筒井さんが登場。演目「執筆の新領域」について話すとゆーことで、インターネットで執筆活動を始めるに至った経緯として、まずは断筆宣言に至った経緯をとうとうと述べた。このあたりはすでに自著とかに収められた文章で語られているから目新しさはなかったが、断筆の原因を自らの自主規制体質に求めることをせず、筒井さんに抗議して後に和解したてんかん協会に求めたがるマスコミの態度に、重ねて怒りを表明していたのが気になった。インターネット上で新作を発表したことに騒いで安心したがったマスコミへの非難も前と変わらない。

 後半に話題にした、ワープロを経てパソコンを使うようになった経緯とか、「上下左右」を土台にしたハイパーテキストでの新作の構想とかも、前にどこかで読んだ話だった。1点「残像に口紅を」を書いた時に、一語一語消えていく言葉に合わせて、キーボードに画鋲を張り付けたとゆー話がファンの考えたデマで、実は赤丸を付けていっただけだっと聴けたのは収穫だった。全体に平板で山場のなかった講演だったけど、これが筒井さんの持ち味でもあるし、なにより憧れのご本尊が目の前でしゃべっているのを聴けるとゆーだけで、満足すべきなのである。と思うことにする。

 ジェイムズ・H・シュミッツの「惑星カレスの魔女」(鎌田三平訳、東京創元社、730円)を読了。表紙の女の子が3人の魔女の次女だったことをようやくにして知る(次女なんだと思うんだけど)。話はやっぱりスペースオペラで、実はちょーのーりょく者だったとゆー船長さんの活躍で、宇宙が救われるってゆーのは、いつの時代になっても男の子(元男の子を含む)の心を大きく揺さぶる。続編がないのが悲しい。せっかく再刊したんだから東京創元社よ、「テルジー・アンバーダン・シリーズ」の完訳に是非とも取り組んでくれい。宮崎さんが表紙なら売れるよー。赤井孝美さんだと「星界」シリーズになっちまうか。


【11月18日】 寝しなに飲んだお酒が良くなかったよーで、明け方気持ち悪くなって目が覚める。たった4杯で眠れないのは蒸気船なんだけど、ウイスキーをロックで4杯飲んだだけでいってしまうってのも相当に情けない。いっそ酒はやめて昨日の「レオン」みたく牛乳だけで生活するかとも思ったけど、昔だったら1リットルが2リットルでも平気だった牛乳が、最近は「アカディ」じゃないとお腹に来るよーになっていて、ヘタに普通の牛乳を飲もうものなら、たちどころに内蔵の弱体化が進んでいると実感させられるから始末に終えない。

 とかいいつつ朝になったので、目黒にあるパイオニアの本社へ発表会を聞きに行く。パイオニアコミュニケーションズとゆー会社がインターネット情報発信システムを売り出すとゆー内容で、インターネットサーバーにルーターにハブにプリンターにホームページ作成用パソコンにその他もろもろのハード類、WWWサーバーにFTPにメールにブラウザーにアプリケーションソフトにその他もろもろのソフト類がセットになって398万円とか。でもって出来上がるのが定型フォーマットで写真が何枚か入ってメーラーを機動させるボタンが付いてたいるするホームページってんだから、なんだかなーと思うけど、こんなのでも地方自治体とか中小企業とかが自前のサーバーを簡単に立ち上げる用とかだったら、結構重宝するかもしれない。

 目黒の本屋でジェイムズ・H・シュミッツの「惑星カレスの魔女」(鎌田三平訳、東京創元社、730円)を買う。その昔新潮文庫で出た時に、ご多分に漏れず宮崎駿さんの表紙に惹かれて買った本。もっとも、当時読んだか読まなかったかの記憶が曖昧で、どんなストーリーだったかもほとんど覚えておらず、100ページあたりまで読んで、とてもまっとうなスペースオペラだったんだなーと今になって気づく。なんでも表紙絵の原画は大森望さんが「へんしゅーしゃのとっけん」で持っていて、おまけに宮崎さんのサインまで入っているのだそーな。創元文庫版にはサインは入っていないから、CG処理かなにかで消したんだろー。しかし「惑星カレスの魔女」表紙絵原画サイン入り、鑑定団あたりに出したら、いったいいくらくらいの値段が付くんだろーか。20万くらいなら冬のボーナスで買えそーだけど、きっとぜったいとうぜんやっぱり、そんなに安くはないだろーな。でも100万ってことは・・・あるかもなー。

 レア・アイティムとゆーことでは、先週のイベントでもらったビームエンタテインメントとゆー会社のパンフレットを見ていて、「エヴァンゲリオンZIPPOライター」とゆーのを見つけた。価格は19800円で限定1000個。なんでこんなに高いかってゆーと、とにかく形がものすごい。初号機のボディーをイメージしたレリーフが表に貼ってあって、カタログのイラストを見るとまるで亀の甲良のよーなブロック状の模様が表面に浮き出ている。紫色に塗ってあれば最高だね。実物はどーだか解らない。あと裏側には、エッチング処理で初号機をプリントしてあるとか。11月下旬発売予定だけど買ってみたいよーな気が少しする。ほかにはバルキリー・レリーフ付き「生誕15周年記念特性マクロスZIPPOライター」ってのもあるから、こーゆーのが好きな人はご一考を。

 明日はキヤノン販売が東京・高輪プリンスホテルで開催するイベント「ビジョン・フォーラム’96」に出向く予定。筒井康隆さんが「執筆の新領域」とゆーテーマの講演を行うとかで、つてを頼って受講券を手に入れたのだった(いや申込書に記入してFAXしたら送ってきただけ)。たぶんあちこちの雑誌や講演で話したことと重複する内容だろーけれど、直に目の前で聴けるチャンスってのもそーはないから、午後1とゆー時間にも関わらず出かけたいと思ってる。講演ではもう1本、「生命を造形するコンピュータ」とゆーテーマで河口洋一郎さんが話す予定になっているけど、さすがに午後いっぱいを講演で過ごす訳にはいかないから、こちらは時間があれば聴くことにしよー。ゴメンね河口さん(会ったことないけど)。


【11月17日】 風邪を引いたらしくて体調がよろしくないので、近所で新聞と新刊と食材を買って家にこもる。新刊は聖悠紀さんの「超人ロック ミラーリング」(青磁ビブロス、600円)の第2巻。ニアとかランとか「少年キング」時代の連載に登場したキャラクターがたくさん出ているよーだけど、当時の単行本をすべて実家に置いてきてしまったので確かめよーがない。どの当たりのエピソードにつながる話なんだろーか。学校で主席の証である「ミラーリング」を獲得して軍に入った才媛が憧れるのが中年の禿頭おじさんって設定は大変に素晴らしいと思う。現実は・・・・厳しい(泣)。

 東京国際女子マラソンは谷川真理が早々に順位を落として画面から消えてしまったので興味を失うが、あれだけマスコミが騒ぎ立てたエチオピアのロバが先頭を走っていたのでしばらく見る。そのうち疲れたロバがどんどんと順位を下げて、変わってポルトガルのマシャドが先頭に立ってこれで決まりかと思ったら、その後からダイハツの藤村が恐ろしい顔で追いついてきて追い抜いてしまって吃驚。あの表情で追ってこられたら誰だって恐いと思うけど、それはともかく30歳にしてよくやったと、とりあえずは賞賛を贈る。スポーツ新聞の1面写真付きにはちょっと出来ないだろーけど。

 テレビで映画「レオン」を見る。机の横にビデオ版「レオン」があるとゆーのに、家に再生機がないので見られないのが悲しいと思っていたが、テレビを見てそーかこんな話だったのかと解って安心する。ジャン・レノはカッコ良くナタリー・ポートマンは可愛いくゲイリー・オールドマンはキレてるのに、ストーリーがハチャメチャでリアリティーがない。ドラマも全体に安っぽい。ターミネーターじゃあるまいし、人間の殺し屋1人捕まえるのにロケット弾ぶちこむか普通。でも脱出のしかたがルパン3世っぽくってなかなか。クライマックス・シーンの迫力は超弩級。それに何よりマチルダが可愛いからぜんぶ許す。ルイーズ・ブルックス刈り頭最高。再生機買ったらラスト・シーンだけ繰り返し見ると思う。

 サッカー天皇杯で名古屋グランパスエイトがアマチュアチームに1対0で負けたとか。去年の天皇杯優勝チームが情けないとゆーかみっともないとゆーか。去年は正月元旦、名古屋の実家で決勝を見て結構な興奮を味わえたとゆーのになー。水曜日のサントリー・カップ決勝でもし勝ったとしてもこれじゃーね。でもまーせっかくなんで勝って欲しい。あとアジア・カップ・ウィナーズにも。


【11月16日】 電車に乗って新大久保にある「ブックオフ」に遠征する。文庫本のフロアで新潮文庫から87年に刊行された「決戦!プローズ・ボウル 小説速書き選手権」(ビル・プロンジーニ&バリー・N・マルツバーグ、黒丸尚訳)を見つけて購入。その昔、SFマガジンに掲載された短編を長編化したもので、短編では見えていなかった、どうして小説速書き選手権なる「ニュー・スポーツ」が生まれたのかが解るよーになっている。

 スタジアムで2人の作家が向かい合い、1万語の短編小説をどちらが速く書き上げるかを競い合う「ニュー・スポーツ」。その頂点にあるのが、アメリカン・フットボールの「ローズ・ボウル」ならぬ「プローズ・ボウル」とゆー訳。プレッシャーに潰されそーになり、「燃料」つまりはアルコールを煽って体を痛めつけながらも、観衆の期待に答えるために、それ以上に自分の欲望を満足させるためにタイプライターを叩き続けるんだから、作家とはよくよく業の深い人種とゆーことになるのだろー。

 文庫本のフロアではほかに井辻朱美さんの「エルガーノの歌」(ハヤカワ文庫JA)を購入。1階に降りてハードカバーを見ていると、栗本薫さんの初期も超初期の作品「真夜中の天使 上・下」(文藝春秋)のハードカバー版・初版・コシマキ付き・ビニールカバー付き美本が、各600円で並んでいたので買ってしまう。79年の刊行で、定価が980円となっているから、当時はハードカバーも安かった。今だったらたぶん1500円くらい、もしかしたら2000円とかの値段が付けられそーな気がする。本も高くなりました。

 ボーナスの支給まで1カ月を切ったので、この際使いまくりだといって、家の近くの新本屋にも寄って漫画の単行本を2冊買って帰る。同じスコラ(編集はシュークリームとゆー会社らしい)の新刊で、1冊はその昔「モーションコミック」に掲載されていた作品とかをまとめた、服部あゆみさんの「火星人路交差点」(500円)。買ってはいなかったが「モーションコミック」、今も人気のアニメーターたちが漫画を描いていた雑誌だったから、全刊揃いとかだったら結構な値段が付きそーな気がする。

 もう1冊は遠野一実さんの「フラワーガーデン」(500円)。これも今はなき「ヤングベルベット」とゆー雑誌(知らんなあ)に掲載された表題作に描き下ろしを加えて、ほかにあちこちの雑誌に発表した短編を集めてまとめた1冊。結構ポップな仕上がりで、傑作長編「双晶宮」なんかとはちょっと違った雰囲気を味わえた。しかし確実に売れると解っている、あるいはかつて売れた実績を持つ傑作・名作を文庫化して出す大手出版社が多いなかで、ともすれば埋もれてしまいそーな漫画を発掘し、あまつさえ描き下ろしまで加えて出してくれるとゆーのは有り難い。見習ってくれいい大出版社。

 アニメ「逮捕しちゃうぞ」はストライク男が登場。コミカルな話なのでテンポよくやって欲しかったのに、妙に冗長で間が悪く、ちょっとばかし盛り上がりに欠けた。シナリオの問題か監督の問題か。絵柄自体はまずまずで、車なんかもしっかり描かれているだけにちょっと惜しい。来週はしゃきしゃき動きそーだけど、予告編だからなー。でも見るんだろーな。

 などとつづりながら「燃料」を補給。このところ「燃料」の消費量が増えていて、いささか内蔵と心臓と財布が心配。でも寒いとやっぱり欲しくなるのが「燃料」とゆー訳で、グラスにごぼごぼと注いで胃袋にがぶがぶと流し込んで、あとは野となれ山となれ、あらよっさっさ。酩酊してきたのでこのへんで終わりにしたいとおもいます。あーこりゃこりゃ。うえーっ。けろけろ。


【11月15日】 富士通に行って「メディアシャトル」の記者会見。昨日とぶっ続けで古河建純取締役が出席していて、古河一族に特色の苦みばしった渋そーな顔を見せていた。発表の内容はCD−ROMに収録された「メディアシャトル」のソフトを取り出すための鍵を、インターネット経由でも持ってこれるよーになったとゆーもの。同じ富士通が提供している、CGで描かれた分身を操って他の人と会話して楽しむサービス「ハビタット2」も、近くインターネット経由で楽しめるよーになるとか。セキュリティの問題が確保されるよーになった今、パソコン通信の優位性が次第に霞んでいってるとゆーことのなのだろーか。

 フジテレビで藤原伊織さんの「テロリストのパラソル」(講談社、1400円)がドラマ化されて放映された。主演はショーケンこと萩原建一、一緒に東大紛争を闘った桑野役が根津甚八とゆー超渋目のコンビ。TBSの課長役とか携帯電話のCMとかで、ずいぶんとひょうきんな役所を見せている最近のショーケンだけど、ドラマ「テロリストのパラソル」では徹頭徹尾シリアスな、眉間にタテ皺を寄せっ放しとゆー演技をしていて、おーこれこそショーケンだなどと感動しながら話が進むのを見続ける。

 いくら300ページ余りの原作とはいえ、2時間弱のドラマにするには無理があったよーで、「テロリストのパラソル」とゆータイトルのきっかけとなったエピソードとか、ショーケン演じる島村こと菊池が身分を偽り警察の追求をかわしながら爆弾事件の真犯人を追い詰めていくストーリーが、ずいぶんと端折られていて、ちょっぴり残念だった。元刑事のヤクザでホットドック大好きの浅井が、ドラマではどーして刺し殺されなくてはならなかったのも解らない。

 主演のショーケンが原作のイメージにぴったりがどうかは何とも言えないが、単にドラマとして「テロリストのパラソル」を見た場合、ショーケンの演技はとことんキレまくっててカッコ良過ぎる。チンケな偶発事故で人を危めてしまい、そのまま22年間を逃げ回っていた情けない主人公とゆーイメージとは、ちょっとズレがあるよーな気がする。もし可能ならば、より原作に忠実に映画化したものを見てみたい気もするが、2時間強の間尺ではやっぱりテレビドラマと同じよーな簡略版になってしまうのだろーな。

 鈴木いづみセレクション第3巻の「恋のサイケデリック」(文遊社、2000円)をつらつらと読み継ぐ。SFマガジンで数度見かけたときには、印象こそ残ったもののさほど注視はしていなかった鈴木さんだけど、こうして読み返してみると、なるほどヒット曲とか風俗とかを描くことで時代性を織りまぜながらも、もっと深い所で人間とゆー存在がどーゆー風に考え、暮らしているのかをえぐり出した、いつの時代にも共通するテーマを持った小説だと気が付いた。

 9月に第1巻配本の「ハートに火をつけて 誰が消す」が刊行されて以来、鈴木いづみへの再評価が始まっているのかと思いきや、新聞の書評で幾度も取り上げられたとゆー記憶がない。あるいは黙殺されたのかもしれない。第2回配本の「SF集1 恋のサイケデリック」の刊行で、SFシーンで鈴木いづみ再評価が始まるというと、おそらくそんなことにはならないだろー。ちょっぴり悲しいが、マス・メディアで紹介されて瞬く間に消費されるってゆーのも悲しい話だから、今のよーにジワジワと、鈴木いづみの凄みが伝播していく状況の方が、結果として長期間に渡って注目を集め続ける意味で効果的なのだろー。


【11月14日】 テレビ東京に行ってお正月に放映するとかゆー番組に発表会見に出る。別にテレビ担当ではないのだが、たまたまその番組に富士通がお金を出していて、番組をCD−ROMやDVDにして出したりすることになっており、担当の古河建純取締役も出席するとゆーので出向いた次第。もっとも番組のリポーターとして起用された版画家の山本容子さんが会見に出席するとあって、是非1度ご本人を見てみたいと思っていたこともあったけどね。

 山本容子さんは40過ぎとゆー歳には見えないしゃきしゃきした人。番組ではヴェネチアとモロッコのファズとエルサレムに行ったそーで、それぞれの都市の感想を話してくれた。それによるとヴェネチアは水が腐って酷い臭いが立ちこめた、死に行く都市だったとか。逆にモロッコのファズとゆー街は、臭いこそ酷いけどそれは人々が生活していく上でさけて通れない臭いで、そこから生命の躍動感のよーなものを感じとったそーな。

 ひるがえって日本では、資本主義とか金儲けとかに引っ張られて、どんどんと人の住まない(住めない)場所がある時期急激に増えていった。生活のない場所の水は濁り、生命感は薄れ、そして都市は死に絶えていうとゆー方法論に当てはめるとしたら、東京は(とくに都心は)まさに死に行く街とゆーことになるだろー。元旦から放映される番組で、山本さんがどんな感想をしゃべるのか、是非見てみたい。

 テレビ東京に行く途中で「本の雑誌12月号」と石川喬司さんの「SFの時代」(双葉社、960円)を買う。石川さんの本は、双葉社が刊行している「日本推理作家協会賞受賞作全集」の第36巻として再刊されたもので、御三家をはじめ今は懐かしいSFの人たちが活躍している様が、石川さんの評論を通じて伝わってくる。「本の雑誌12月号」の鏡明さんのコラムで「SFの危機について」語られているのと合わせて読むと、かつてのSFにあって今のSFにないもの、かつての本好きがSFに求めていたものと今の本好きがSF的小説に求めているものの違いが見えてくるようで面白い。

 神保町に出かける用事があったのでついでに三省堂書店で新刊漁り。鈴木いづみコレクションの第2回配本として「SF集1 恋のサイケデリック」(文遊社、2000円)が出ていたので速攻でゲットする。解説はなんと大森望さんだあー。サイケデリックな時代を象徴する女性だっと聞くけれど、自分にとって鈴木いづみはあくまでもSF作家であり、第1回目に配本された「ハートに火をつけて 誰が消す」よりも、今回の「SF集」の刊行の方が嬉しく感じる。もちろん「ハートに火をつけて」も素晴らしい本であることには違いはないが。

 三省堂書店を出て日本文芸社の隣のビルの3階にある古本屋に立ち寄ると、奇遇なことに鈴木いずみの文庫本「女と女の世の中」(ハヤカワ文庫JA)が置いてあった。値段はなんと5000円。10冊くらい買っておけばひと財産できたなーなどと不謹慎にも思ってしまったが、何のことはない文遊社から前に出た「声のない日々 鈴木いずみ短編集」(2000円)に「なんと、恋のサイケデリック」も「女と女の世の中」も入っているから、作品だけを世みたいとゆー人はこの短編集を探すか、コレクションの「SF集2 女と女の世の中」が出るのを待てばいーと思う。コレクターなら即ゲットだ。

 ちなみにこの古本屋、最近アニメ関係の雑誌とかムックに力を入れ始めていて、中身や値段はともかく量だけなら紙魚ったれた他の古本屋なんかよりよほど揃っていて、ファンには有り難い。ラ・ポートから昔でた「聖戦士ダンバイン大事典」「機動戦士Zガンダム大事典」が1万とか1万2000円とかするのにはびっくりだけど。あと「クイックジャパン10号」で紹介されている三鷹市水道局だったかの「綾波レイゆかたポスター」と同じデザインの下敷きが2万円で売られていたから、ファンならやっぱり即ゲットだ。僕は興味がない。

 結局古本屋では菅浩江さんの「暁のビザンティラ」(上、下、ログアウト文庫)を買って終わり。1冊300円2冊で600円だから他の何万円もする本を買うよーな客と比べるとはなはだ効率の悪い客だったことだろー。ちなみにこの「暁のビザンティラ」、イラストを斉藤友子さんとゆー人が書いている。どこかで聞いたことのある名前だなー。


【11月13日】 マルチメディア・グランプリが発表になって、某助教授の予想どーりに任天堂の「スーパーマリオ64」が通商産業大臣賞を受賞した。「ニンテンドー64」という新しいプラットフォームの持つ性能と魅力を、最初にして最高の形で引き出して見せてくれたソフトという意味で、「スーパーマリオ64」の持つ意味はきわめて大きく、通産大臣賞の受賞には全くもって異論はない。「マルチメディア・グランプリ」や、先だっての朝日新聞社主催の表彰といった、結局は内輪の賞などではなく、もっと国民的に認知された賞が与えられたって不思議じゃない。例えば「世界文化賞」とかね。

 けれどもかつて「GADGET」が通産大臣賞を受賞した時代に比べると、いわゆるパソコン向けCD−ROMが何らかの壁にぶつかってしまっていることが如実に見てとれる。昨年のグランプリが、やはりゲーム機向けソフトとして制作・発売されたワープの「Dの食卓」だったことを考え合わせると、世間を騒がすマルチメディア・タイトル=ゲームとゆー図式が、完全に定着しつつあると言えなくもない。そうした状況を果たして諸手を上げて歓迎していいものかと、ゲームも好きだがパソコン向けCD−ROMも好きな自分として、大いに悩む。

 そーいえば昨日も、「デジタル・コンテンツ・フェスティバル’96」の会場で、シナジー幾何学の粟田政憲さんが、CD−ROMタイトルのパワーが落ちて来ていることを、とても心配していた。某コンピューター・メーカー系列の流通会社とか、犬のマークの家電メーカーの参加にある流通会社とか、六本木に本拠を構える版権ビジネス会社とかが、海外のタイトルをそれこそ十把一絡げで買いあさっていて、売れそうもないタイトルにとんでもないオファーを出して、海外勢に完全になめられてしまっているのだとか。

 一方で、国内のメーカーがオリジナルに開発したタイトルは、たとえ内容が良くても見向きもされず、ヒットした漫画やアニメのキャラクターを流用しただけのCD−ROMばかりが、バカ売れしている。認知度の高いキャラクターの商品が売れるのは、別に悪いことではないが、それが世界に通じる画期的かつ先鋭的なオリジナルCD−ROMタイトルの登場を阻害しているかもしれないと考えると、やはり手放しでは喜べない。どーしたものか。来年始めに開かれるマルチメディア・タイトル制作者連盟(AMD)主催の表彰制度「AMDアウォード」で、どんなパソコン系CD−ROMに賞が贈られるのかに、未来を伺う意味を込めて、とりあえず注目している。

 マルチメディア・グランプリで唯一「個人」に与えられるMMCA会長賞は、映画「攻殻機動隊」監督の押井守氏が受賞。日本の映画界が「東京スポーツ映画賞」をのぞいてほとんど完全に黙殺した映画を、マルチメディア業界が「救った」といえなくもない。旧態依然とした縄張り意識とゆーか、新しいものを白眼視する保守性とかが根強く残っている日本で、果たして次代のコンテンツビジネスが根付くのだろーかと、今さらながら心配になる。

 富士通に行って将棋ソフトの発表会を聞く。「居飛車VS四間飛車」の対局の棋譜を400ちょっと集めた「棋譜データベース」とも言えるソフトで、棋譜を切り抜いて収集しているアマチュアとか、紙の本をべらべらめくりながら定跡を覚えている将棋ファンにとって、まさに待望ともいえる内容を持っている。発表会には「スーパーマリオ64」がマルチメディア・グランプリを受賞した日にふさわしく、「マリオ武者野」こと武者野勝巳6段が出席して、テレビと同じわかりやすい解説をしてくれた。最近の富士通ソフトのご多分にもれず、ウィンドウズ版しか出さないのは不満の残るところだけど、別に棋譜を覚えてまで強くなろーとゆー気はないから、怒りはしないよ。


【11月12日】 マルチメディア・タイトル制作者連盟(AMD)が主催している「デジタル・コンテンツ・フェスティバル’96」が開幕したので、会場となった新宿NSビルまで取材に行く。10時ちょっと前に開会式が始まって、シナジー幾何学の粟田政憲代表取締役が挨拶。郵政省とかのエライ人を交えてテープカットを行って、開幕を祝った。

 さて場内。100社弱とゆー出展は少ないといえば少ないが、会場となっている新宿NSビル地下イベントホールは決して広くはないので、まあそこそこ埋まってるとゆー感じだった。つらつらと会場内を見て歩いていると、「イエローズ」のシリーズや「ジャングルパーク」で有名なデジタローグのブースで、CE0兼プロデューサーの江並直美さん(男。それもむくつけき)を見つけたので話を聞く。

 デモンストレーションの最中だったのが、12月20日に発売する予定とゆー雨宮慶太さん(「ゼイラム」!)のCD−ROMコミック「キバクロウ」。月刊「アフタヌーン」に連載された漫画を獲物語り風にCD−ROMコミック化したものだけど、インターフェースに凝りまくるデジタローグの作品だけに、小学館とかメディアバンクとかのデジタルコミックとは違った、おそらくはすっげー作品になって来ると思う。ってなことを江並さんと話していると、「これあげる」と言って江並さん、ごそごそとモニターの後ろから、「キバクロウ」のデモ版CD−ROMを出して来てくれた。

 表には「キバクロウ」の文字と羽の生えた鳥みたいな主人公の絵、裏面には羽の生えたお姉ちゃんの絵が描かれたジャケットだけど、ビニールパックしてあって、中身はすぐには取り出せない。聞くと限定500枚で、「プレミアつくかもしれへんでー」(江並さん)と言われてしった。こう言われるとなかなかビニールを破る勇気が出てこない。仕方がないので会場内のモニターに釘付けとなって、中身を目に焼き付ける。なお江並さん、雨宮さんが撮る新作映画に野武士の役で出るんだとか。風貌は確かに野武士(参照「日経01」)だからなー。もっとも僕だってノーメイクで野武士が出来る「髪型」なんだけどなー。

 角川書店のブースにいって「新編国歌大観」のCD−ROMなんかを見ていると、隣にお付きをたくさん連れた人がすっと立った。見ると角川歴彦社長。「こないだの『新世紀エヴァンゲリオン』の映画製作発表会の時はどーも」などと挨拶したが、向こうが覚えていたかは不明。髪型に特徴のある僕だけど、この業界、縛った長髪って多いから、多分忘れているだろー。

 話は当然「エヴァ」の映画に及び、先だっての製作発表会で見せた意気込みを改めて示してくれた。ヒットしたとはいっても、まだまだ「コア」の部分が騒いでいるだけとゆー観のある「エヴァンゲリオン」だけに、例えば「機動戦士ガンダム」、あるいは「宇宙戦艦ヤマト」のよーな「社会現象」を引き起こすだけの作品にしたいのだと角川社長。難しいのは社会が騒ぎマスコミが騒ぐほどに、コアとなってるファン層が、自分だけがこっそりと持っていたかったのにと言って反発を示しかねない恐れがある点で、このあたりをうまく差配するかしないかが、角川社長の目標を実現する上での課題となりそー。

 場内ではほかに講談社のブースで「攻殻機動隊」のプロモーションCD−ROMをもらう。商品化された時に買ったのをもっているから、無駄といえば無駄なんだけど、展示会でもらえるものって、チラシでも飴でもなんでももらう癖がついているから仕方がない。ちなみに講談社のブースでは、かの「金田一少年の事件簿」のプレステーション版ゲームのオープニング・アニメーションががんがんと放送されていた。

 「金田一少年の事件簿」といえば、年末に東映が公開するアニメ「金田一少年の事件簿」があった。じつは今日、東映の中間決算発表があって、上期の配給収入とかを聞いていたんだけど、「東映アニメフェア」の5億4800万円が筆頭で、10億円を越える作品が1本もないとゆーきわめて寂しい状況に陥っていた。そうした中で「金田一少年の事件簿」は、今期最高の8億円を狙う、東映期待の1本とゆーことになっているそーな。ちなみに来年は、角川は角川でも兄貴の方が製作する(んだったと思う)「失楽園」に、超が幾つも付くほどの強い期待を表明していた。弟の方の「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」については言及なし。「ヲタク」の思い入れも「ヲヤジ」のスケベ心にはかなわないってこと。まあ、現実ってなあこんなもんだ。


【11月11日】 神保町から歩いて2分の、フレーベル館と同じ建物の中にある電子メディアサービスに出かける。凸版印刷の関連会社で、CD−Iだかの制作を手がけていた会社。今はCD−Iに限らずCD−ROMだとかビデオCDだとかの制作も請け負ってる。今日は凸版印刷といっしょになった発表会で、いよいよDVDに参入するとゆー話だった。

 DVDを制作するにはデータをMPEG2に圧縮するためのエンコーダーと、DVD用に編集するオーサリングのためのソフトが必要となるが、電子メディアサービスが導入したのは、東芝とか松下電器産業とかの巨大システムじゃなくって、エンコーダーはエクシング、オーサリングはダイキンとゆー、今あるなかでは一番チープな組み合わせ。新潮社系列のピコハウスも同じ組み合わせでDVDを作っていたらか、ノン家電系のタイトル制作者にとっては、一番レギュラーな組み合わせとも言える。もちろんチープとはいっても、画質とかについては何億円もするシステムとたいして遜色なく、こーいったシステムがもっともっと普及すれば、DVDタイトルがもっともっと出てくるのになーとゆー感想を抱く。
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 トッパングループからDVDタイトルが出るのは来春の予定。何が出てくるかはまだ解らないけれど、おそらくはきれいな画像ときれいな音楽を組み合わせた、簡単かつ明快なタイトルになりそーな予感。山と渓谷社とか、さっきのピコハウスとかが出すのと同じ雰囲気のタイトルってことね。凝ったタイトル出して失敗するよりは、こーいった簡単かつ明快なタイトルをばんばんと出すのが、初期の段階では正解かもしれない。そーはいっても同じ来春は、ソニーグループが満を持してDVDに参入して、おそらくはすっげータイトルを出してくるだろーから、上から下まで右から左まで、バラエティー感あふれるDVD戦争が来春こそ勃発することになりそー、ってのは甘いかな。

 日本出版販売から届いた週報の付録の、12月に発売となる文庫本ラインアップを見ていると、早川書房の項に「星界の戦旗 絆のかたち」(480円)とゆータイトルの本を見つけた。気が付く人はこの「星界」って文字だけでピンとくるよね。そう、あの「星界の紋章」で一世を風靡した森岡浩之さんの新作が、いよいよ登場って訳だ。これがラフィールが登場するシリーズの続きになるのか、それともラフィールの父ちゃんとかの代の話とかになるのかは知らない。どなたかご存じの方はいませんかー。

 12月の文庫本の予定では、角川書店から「リバイバルコレクション エンタテインメントベスト20」とゆーシリーズが刊行になることになっていて、ラインアップとして筒井康隆さんの「脱走と追跡のサンバ」、小松左京さんの「日本アパッチ族」、半村良さんの「石の血脈」、光瀬龍さんの「百億の昼と千億の夜」の4作品がピックアップされていた。文庫にこだわれなければ、今だって読めそーな本とゆー点(ジャストシステムの選集とか、ハヤカワ文庫JAとか)が気になるけれど、これを嚆矢に次々となつかしのSFが文庫で再刊されれば言うことはない。眉村卓さんのジュブナイルとかね。

 朝日新聞社の「アエラ」最新号に載っていた大塚英志さんへのインタビューで、「攻殻機動隊」が「甲殻機動隊」になっていて驚く。大塚さんが間違えるはずはないから、きっとインタビュアーか、あるいは雑誌の校閲が間違えたか直してしまったのだろー。固有名詞であり、また「攻殻」という言葉に深い意味がある作品なので、こうした間違いは大変残念に思う。前にも日経産業新聞の記事の中で、同じよーに「甲殻機動隊」になっていた。米ビルボードでトップになるほど流行ったといってもしょせんはオタクの間だけだったとゆーことなのだろーか。なんだかとっても寂しいなー。


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