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GWその2

 最終日は大阪では映画の日だったから、見た、読んだリストにさらに二つ、加わりました。39と、大阪物語。

GWその1

 とにかく見よう、読もうと思ってたゴールデンウィークだけど、結局成果は、共犯者、Enemy of the States、オーディション、スプートニクの恋人、それからBest friend's weddingくらいかな。
 まあ、あしたは映画の日だから、もう少し増えることになるのかもしれないけれど。

 どれくらい振りになるんだろう。村上春樹。ノルウェイの森のすぐあとにダンス・ダンス・ダンスがでて、それから国境の南、太陽の西、だっけ?僕の中ではこれ、なかったことになってるから勘定に入れてなくて。そのあとクロニクル。これもまだ三巻読んでないから、作品として(僕の中で)成り立ってなくて。
 だから結局、僕が大学一年の時以来、11年振りの「おおあたり」村上春樹。
 いいよ、これ。

 「失われてしまった」世界を提示したのがデビューした頃で、このごろは「失われていく」世界を描いている、のかな。僕なりには。あっ、このごろってのは、TVピープルよりあと、ってくらいのことね。
 もしそうなら、昔の、なにひとつ失ったことなんてない(なんにも、女の子でさえ「得た」ことなかったんだから当たり前なんだけど)僕に、ついていけるはずはなかったんだよね、「失われていく」村上春樹。
 その世界がいとおしくなったっていうのは、少しはブンガク的体験ってやつを積んだのかな、僕も。まあ、年食っただけ、ともいえるよね。

 というわけで、久々にガキじゃないブンガク作品でした。って、村上春樹もそんな年になったんだねえ。
 ちなみにもう一方の龍の方は、相変わらずのアイデア一発、ガキの書き殴り小説でした。キライじゃないけど。でも描写のすごさは相変わらず。書き殴りなんていったらバチ当たるな。
 まだまだ未読がたまってるんだよな、村上龍。当分楽しめます。