できればNetscapeでみてほしいなあ
去年に引き続き、今年もコンサート通いが続きそうです。
音楽的なことはかけないから、コンサートをネタにしたエッセイ集、になればいいな。
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 |
本当ならば、16日の東京公演と、この演奏会でブルックナー3番を聴いて、朝比奈ブルックナー8番勝負の最終回ということになるはずだったのだけれども。前にも書いたように、朝比奈さんが過労で入院してしまったので、今日の演奏会は外山雄三、シューベルトに。 今回は定期で、僕は定期会員になっているし、変更が決まったのが結構前で、リハをする時間もたぶんいつも通りあっただろうから、聴きに行きました。朝比奈を目当てに集まった客の前で、朝比奈抜きの大阪フィル、どんな演奏をしてくれるんだろう。 座席は、今回から新しいところ、Box席の一つ後ろ。ブルックナー3番のために取った、ブラスのベルが見える席。Box席とは壁で仕切られてるから、ちょっと前の隙間が狭いんだよね。窮屈。 さて、演奏。 どうでもいいんだけど、メンデルスゾーンじゃない曲って、思いつかないのかなあ。去年と今年で3回目だよ、これ聞くの(と思って見返してみたら、一回はアンサンブル金沢でした)。まあ、いつもソリストが違うからいいけれど。 今回のメンデルスゾーン。 最初のソロの一音聞いただけで、あんまり迫ってこないな、って思ったからね。ただのBGMになってしまいました。席が後ろに移ったからってのもあるけど、もうちょっと届いて欲しいなあ、音。 寝起きにスパークリングワインを流し込んで、シューベルト。ザ・グレイト。第一次クラッシックブームの最後の方に買ったムーティ/ウィーンフィル。ほとんど聞いていなかったので引っぱり出して一回聞いて臨んだ演奏会。この時代にしてはやたら長い交響曲。 まあ、演奏についてはなんにもいいたくないです。 メトロノームを前にして演奏したら、こんな感じになるのかな。 じいさんが引退したら、僕は、大フィルの定期には行かなくなるんだろうな。 |
スメタナ 連作交響詩 我が祖国 |
さて、チェコフィル。 曲は、スメタナ。我が祖国。 さて、演奏。 一曲目。 このトロンボンソリだけでも今日の収穫はあったな、って思っていたのだけれども。 休憩後の、四曲目。 そして、ホルン。 ああ。こんなホルン、聴いたことないよ。もちろんこのソリストは、先日引退したティルシャルではないのだけれども。そんなことは関係なしに、きれいな音で、唄う唄う。高音域を探りながら吹くなんてことも全くなし。ただ自然に音がでてきて、それが音楽。 ご当地ソングのプログラムだからって、甘く見てました。ごめんなさい。 一言だけいわせてもらえれば。 うめぇ。チェコフィル。 そうそう。会場でCD買って、アシュケナージのサイン会でサインもらってきました。ミーハーと呼んでください。 |
本当は、この部分には、10月30日の南海コンサート、「朝比奈隆 秋宵のチャイコフスキー」というコンサートが入る予定でした。 迷っているときに聴いた朝比奈のチャイ5のディスク。野暮ったいけど一直線で、誠実な響きのするチャイ5。たぶん、他の指揮者ではこれは聴けないから。 今までだって、一期一会で朝比奈さんと対峙して来たつもりだったのに、みっともないほどに取り乱してしまいました。これからだって、もっと聴きたい、ずっと聴きたいと思いながら、一期一会を続けるのでしょう。 今は、朝比奈さんの、一日も早い回復をお祈りします。 |
スメタナ 歌劇「売られた花嫁」序曲 |
このごろ、コンサートのあとに飲み会が入ることが多くて。一回一回の印象が充分定着しないうちに新しい刺激(飲み会)が入るのはちょっともったいないのだけれども。 さて、大フィル定期会員になって一年。二度目の更新時期がやってきました。今回はちょっと席を変更して、後ろの席に。やっぱりトロンボーンのベルが見えるところでブルックナーの3番は聴きたいなあ、って。 今回の演奏会は、もう王道を行くクラッシックのコンサート。序曲で始まってコンチェルト。そして最後は交響曲。なんか新鮮だよね。こういうの。 序曲。 15分の休憩をはさんで、ドヴォルザーク。 いいな、ドヴォルザーク。いい全集ないかな? と大満足のフェスをあとにして、急ぎ足に飲み会の席に向かったのでした。。。 |
ブルックナー 交響曲 第9番 全4楽章完全版 |
期待と不安。 ヒトの創りし第四楽章。 最後まで迷ったのだけれどもね。ブルックナーの9番。4楽章付き。 前日に電話して予約。初めてのいずみホール。 ホールは、思ってたよりも狭い。天井も低いかな。ザ・シンフォニーに比べてだけど。二階席はホールの横だけで、メインは一階席だけ。後ろの方はかなり傾斜がきつくて階段教室みたい。椅子は立派でゴージャス。 さて、演奏。 最初のトレモロから、神が宿らないことは分かってしまったのだけれども。オーラがなかったからね。 三楽章のラスト近く。フォルテシモから木管楽器だけがピアノで残るところ。えっ、こんなところあったっけ、って言うほど印象的だった。そして、ワグナーチューバの短めのロングトーンで三楽章が終わって。 そして、四楽章。 ヒトの創りし、神の尻拭い。 まったく初めて聴く部分だから、演奏はどうとか、曲はどうとかいえないのだけれども。でも、9番の最終楽章として、ブルックナー生涯の最終楽章として、どうかなあ。迫力不足って言うか、なんていうか。 ブルックナーの(スケッチではなく)遺筆スコアを元に復元した、ってプログラムでは力説してんだけれども、やっぱりそれは完成スコアではないわけで。その上に神のアイディアが宿るはずだった、その前のスコアを元にしてくれてもねえ、っていう感じかな。 でもこれで、すっきりしました。未完は未完のまま、僕は原典版の9番を、愛していくのでしょう。ずっと。 |
ブルックナー 交響曲 第9番 |
このページを作って、僕が演奏会の感想を書いているのは、何回も何回もあるコンサートの、一回一回の記憶を薄れさせないためなんだけれども。 だから、今回は、書く必要なんてまったくないんだよ。
だって、この演奏を、忘れるわけがないもの。 というか、まったく覚えていない、のかな。 朝比奈ブルックナー8(!!)番勝負も、いよいよ大詰め。6番目。ザ・シンフォニーでの最終勝負。そして9番。 自分の中で曲の評価がしっかりしてないからか、あんまり緊張感がなくて。なるようになるさと思って会場に行ったのだけれども、林のようなマイクとテレビカメラと、9個並んだホルン用の椅子と、そのうちの4個においてあるワグナーチューバをみると、やっぱり緊張してきて。 予定されている最後の、ザ・シンフォニーでのブルックナー。 開演。 朝比奈さんが、入ってきた。 そして、トレモロ。 その、最初の一音。あれ、聞き慣れてるテンポとちょっと違う? 音量もレコードより大きい? と思った瞬間、なんかこみ上げてきた。 それから先は、わけわかんなくて。 今日は飛ばすな、って思ったのは覚えてる。テンポじゃなくって、音量、音色的に。ブラスは割れる寸前だし、弦楽器は銅が響いてる音じゃなくって弦が鳴ってる音がいっぱい聞こえてくるし。 二楽章。 ああ、そうか。 9番のジンクス、ってあるよね。 三楽章までで、終楽章なしでも神に召されるのに充分だったブルックナーの音楽は、4本のワグナーチューバの永い永いロングトーンで終わりを迎えて。
完全な、静寂。
ざわざわと、控えめな拍手。 割れんばかりの拍手。 ただただ、拍手。 ただただ、拍手。
そして、ただただ、拍手。
ありがとう、ほんとうにありがとう。朝比奈さん。大フィルのみなさん。 |
レオンカヴァッロ:歌劇 道化師 演奏会形式 |
さて、今回はオペラ。 もちろん原語上演だから、お話の筋さえ分からなかった88年のナブッコの記憶がよみがえってビビってたんだけど、そんな心配はいらなかったみたい。 さて、演奏。 しかし。 二幕は、喜劇がだんだん激昂してきて、団長が女房の男と女房を刺してしまうのだけれども、ここでも踊り子大活躍。オケの演奏会というのに目は釘付け。まあオペラだもんね。 なんか得した気分だけど、眠くなっちゃったのはもったいなかったな。 |
ドヴォルザーク:スラブ舞曲第1番 |
会社の人の所属しているアマチュアオケ。 尼崎は、雨。駅から5分くらいのところにあるアルカイックホール。ちょうど僕らが高校の頃に演奏会をしていた市民会館と同じくらいの感じかな。 今日のメインはブラ3,となんの疑いもなく思っていたのだけれども、プログラムもらったらドヴォルザークのチェロコンがメイン。ふうん、そうなんだ。聴いたことない曲だけど。 そして、開演。スラヴ舞曲。そしてブラ3。 ほんと、失礼ないい方だね。ごめんなさい。 休み時間にぱらぱらプログラムめくると、来年の定演の曲目が載ってた。田園。 そうだよね。アマチュアオケって、一年前から曲決まってるんだよね。一年かけて、曲を作ってく。定演のリハが3日しかないプロオケとは比べものにならないほどの曲に対する練習量。そしてたぶん、曲に対する思い入れも。もちろん、楽器そのものの練習量は、アマの方が比べものにならないほど少ないけれど。 そんなこと思いながら、休憩後のチェロコン。 帰りの電車は、甲子園帰りの子供たちで混雑していたけれど、結構いい演奏会でした。ちょっとアマオケの広告にも、目を通そうかな。 |
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 皇帝 |
さて。 朝比奈求めて、キタエミナミエ。ここは北国、北海道。そう、大阪フィルの札幌公演です。まあ、アホと呼んでください。 日曜のお昼からの公演。開場を待つ人は、ロマンスグレイの夫婦の方が多いみたい。まあ邦人音楽家で一万円のコンサートだからね。若い人にはきついでしょう。 これが、びっくり。 まるいんだ。何もかも。客席の椅子の並びは一番チェロのあたりを中心にした同心円だし、二階席、三回席のレイアウトも、それぞれ丸く切り取られていて。結構広いはずなのに、なんだかこぢんまり。5列目、端から3列目の僕の席も、ヴァイオリンの最後の人の前、くらいのところでまったく問題なし。今まで朝比奈さんに一番近いかも。わくわく。 大フィルのみんなもよそ行きなのか、開場後のステージには人がほとんどいない。コントラバスがちょっと音出ししてるくらい。 さて、開演。 15分の休憩のあと、7番。 そうそう、休憩の間、オーボエとクラがずっとハモリのところの練習してた。こういうのって、得した気分なのかな? 2楽章。葬送行進曲。 2楽章の頭は、ビオラ、チェロ、コントラバスがはだかで葬送行進曲をやるんだけど、ここはすごかった。今までヴァイオリンに消されていた(あくまで席のせいね)低音が、ずっしりと響いて。ホールの過剰な残響と、チェロ、コントラバスの床から伝わる響きがとてもいいバランスで。ああ、7番だ。僕の大好きな7番なんだ、って。 北の果てまできても、いつもと変わらない朝比奈さんなんだ。 4楽章。このリズムと繰り返しの交響曲は、フィナーレまで突っ走って。 でも、いいんだよ。だって7番だもん。だって、かなりの人は朝比奈さん初体験のはずだもん。だって、こんな北の果てで、こんな高い入場料なのにほぼ満員なんだもん。でもって、いつもの朝比奈さんだったんだもん。 大阪から遠くにいる人が、朝比奈さんにふれるせっかくの機会を、僕なんかが邪魔しちゃっていいのかな、ってちょっと心苦しかったんだけれども。 でも、許してくれるよね。きっと。 |
カリンニコフ 交響曲第1番 |
いやあ。 今回ほど気合いの入らない演奏会も珍しいね。 あゆと朝比奈さんで、もう別腹までおなかいっぱい。パイプオルガンで喉にまでなんか引っかかってるし。 しかも、全部きいたことない曲。 あ、でも、期待してないわけじゃなんだよ。岩城さんは去年、アンサンブル金沢でいい演奏聴かせてくれたし。チラシを見る限りではロシアものの交響曲は聴きやすそうだし。 というわけで、演奏会。 プログラムは、チラシから変更になってカリンニコフが先。交響曲を前座にもってくるってことは、他の二曲、結構でっかいのかな。東混からソリストきてるみたいだし。 でも。当たり前だけどそうじゃないのだってあり。ちょっと寂しげないかにもロシアの旋律が、いろんな楽器で歌われて。 先日の、ブルックナーが終わったあと、遠方から聴きに来ていた知人と話をしたのだけれども。その知人は、セル/クリーグランドのような、アンサンブルのかちっとした演奏が好きだから、アンサンブル金沢は大好きで、でも今回の大フィルは好みではない。だけれども、最後にはそんなことどうでもよくなって、朝比奈さんがよかった、といったことをいっていたのだけれども。
というわけで、僕は半分、大フィルにはかちっとした演奏はできないんだと思ってた。でも、それは間違いだったんだね。アンサンブル金沢の音楽監督もしている岩城さんの、とってもわかりやすい指揮のもとで、とってもわかりやすい曲はかちっと進行していく。素朴で寂しげなロシアの曲には、これがほんと、似合っている。ちょっともうけもの。 休憩の間に、ステージには、PAのスピーカーと、客席から壇上にあがるための階段がわらわらとおかれて。さて、何が始まるんだろう。プログラムをみると、ベリオは電子楽器まで使うらしい。両方とも現代物? ううむ、大丈夫かなあ。ちょっと苦手なんだよね、現代物。 二部の最初は、日本人の作品。かなり少ない編成で、演奏が始まって。ラッパのフラッタータンギングを多用した、画に描いたような現代物。まあ、聞き易いは聴きやすいんだけどね。私には分かりませんでした。 一端弦は退出して、ステージ上のイスが並び替えられる。指揮者をぐるっと囲むイスには、ハンドマイクが用意されて。 でも、思わぬ拾いものでした。 |
ブルックナー 交響曲 第8番 |
朝比奈/ブルックナーシリーズも、後半戦。 前回の7番は、その前の、神々しいまでの5番のおかげで点数を甘くしてもらえたけれども、今回は逆。あの5番を基準として、期待は膨らむばかり。さて、どんな演奏を聴かせてくれるのでしょうか。 土曜日の演奏会って、いいよね。わくわくして、いつもの休日よりも少し早起きして、掃除、洗濯終わってコーヒーのみながら音楽をかける。このときの音楽は、もちろんブルックナーとか朝比奈ではなくて、緊張をほぐすための軽音楽。 昨日の雨のおかげで過ごしやすくなった外を歩いて、いざ、シンフォニーホールへ。 ホールに着いて。 何でこんなに緊張するんだろう、って考えてたら思いついた。二ヶ月ぶりなんだ、朝比奈さん。去年の8月以来の一ヶ月以上のごぶさた。元気なんでしょうね。 ステージ上の楽員さんも、少しずつ増えて。 ラッパの音がちょっと割れてるかな。ブラスが全体的に余裕ない感じ。ワグナーチューバとホルンは、いいよ。ソロも上出来。 でも、そんなことは些細なことで。 ブルックナーは、神の視点の交響曲だ、ってよくいわれるけど。8番は、その中でも一番神々しい。その神と、演奏者である人間のせめぎ合いが、生演奏の醍醐味。 スコアは、神の領域。 では、神と人間の境界は? それにしても。これで二回目だけれども。ほんとにでかいね。8番。全部の楽章が、天国にいるように幸せで、時が止まったかのように長い。いつまでも終わらない気がして、とても幸せだった。 でも、人間の創った神の音楽は、やがて終わるときがきて。 ティンパニの連打の中、ブラスのトゥッティで下降音形。最後の音をのばすでもなくあっさり終わり。 僕はね、悔しいよ。 これだけの演奏が。 その一瞬、歓喜の涙に変わるはずだったものは、こみ上げてきた悔しさとともに、僕の中に飲み込まれてしまいました。 七夕だね。 |
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」 |
さて、色物。 どんな色物かっていうと、ベートーヴェンやブルックナーの交響曲を、パイプオルガンで演奏しよう、っていう色物。 それはともかく、暑いね。大阪は10日連続の真夏日。それが途切れる気配もないけどね。 さて、入場。 さて、演奏。 だって、だって。つまんないんだもん。聞き苦しいんだもん。退屈なんだもん。 次のブルックナーもそう。 休憩中、やってられっか、って、他のコンサートのチケットのぞきにいったりして(いつもは演奏会に集中するために、極力避けてるんです、そういうの)。気付けにビール流し込んで。 第二部は、オルガン普及会みたいなとこのおばちゃんのトークから。まあ、それはいいや。 そして、最後ベートーヴェン。 一番の収穫はね。二階の上、端っこの席でも結構いい音してたこと。秋の外タレ二連発、ここら辺だとやすい席が空いてるんだよね。 さて、色物済んで、土曜までブルックナーの心の準備。気合い入れるぞ。 |
ラロ 歌劇「イスの王様」序曲 |
梅雨入りしたね。 今日は朝から豪雨で(朝だけ、って話もあったけど)、なれない革靴で傘を差しながら長い距離を歩かなくっちゃいけなかったからちょっと憂鬱で、でも気温は上がらなかったから夕方はさわやかで。 考えてみると、大フィルの今年の定期、特に前半って結構ヘンなプログラム。 ボレロはね、好きだよ。ムーティのボレロを聴いて、ムーティのファンになったし。人見記念のムーティ/フィラデルフィアのボレロ、忘れられない。それから、マゼール/フランス国立のボレロで、クラッシックがキライになった。あれはオーチャードホールだったっけ? よく、WEBで見かける素人さんによる演奏評に、テンポのことが書いてあるんだけれども。「アダージョはゆったりとしたテンポで風格あふれる、、、」みたいなの。あれって好きじゃないんだ。語彙がないなあ、って思っちゃって。 あ、大フィルの話だね。 結構いいよ。一曲目のラロ。弦がきらびやか、って云う感じではないから、土着のフランスものっていうイメージだけど、楽しめました。 さて、スネアが真ん中に陣取って、ボレロ。ディスクだと聴こえるか聴こえないかだけれども、実演では意外にしっかりした音量から始まって。最初はフルート。おお、結構いいじゃん。最後にブレスがなくなっちゃったけど。ヴァイオリンは背筋をまっすぐたてて楽器もたてて。お疲れさま。 オーボエもクラリネットもよかったよ。サックスはさすがになれてるし。ファゴットが苦しそうだったのは残念だけど。 一番の山場、ホルンとピッコロ。これ、完璧でした。ピッチもバランスも、音色の溶け合い方も。そしてノーミス。鳥肌立ちました。これで満足確定。あとはトロンボーンとトゥッティのバランス。 でも、そんなのは後から考えたこと。ホルンとピッコロに酔ってたぼくは、もう立ち上がってブラボー状態。いつもの定期に比べてカーテンコールも2回くらい多かったし、きっとみんなも大満足だったと思うよ。 たまにはいいね。名曲コンサート。でも、8月のコバケン名曲コンサートはちょっと。体力ないっす。(未完成、運命、新世界って、何時間やるつもりや) |
ブルックナー 交響曲 第7番 |
さて、7番。 あの5番。 あれからずっと、あのコンサートのおかげで満足しているから、今回の7番は、あまり貪欲にならずに、気軽に楽しむ気分。ブルックナー聞くには、ちょっと音響的にしんどいフェスだしね。 7番って、他のブルックナーの交響曲とは歴然と違うんだよね。金管のコラールは終楽章までおあずけで、大編成の室内楽みたいな弦楽器の精緻なアンサンブルが「ゴシック建築のような」大伽藍を築いていく。そして、ワーグナーチューバによる葬送行進曲。オルガンサウンドで押しまくる他の曲に比べると、結構普通っぽい。だから人気あるのかな。 さて、ステージ。 朝比奈さん出てきて、一楽章。 二楽章も似たようなもんだったけど、ワーグナーチューバの音がすごく好きだからみんな許します。最後のロングトーン、いつまでも終わらないロングトーン。あとほんのちょっとだけ長かったら、ぼくも窒息してたでしょう。 ここで入り口で待ってたお客さんがどっと入ってきたので、仕切り直し。コンマス立ってチューニング。 なんかこう書くと、あんまりいい演奏じゃなく思えてくるね。実際は結構満足だったんだけれども。まあ、涙出てくるとか、終わったあと座り込んで動けないとかってことはなかったけど。 ただし、次の8番は期待いっぱいで行くからね。がんばってね。 |
ブルックナー 交響曲 第5番 |
僕は、冷静に聴くことができたと思うよ。たぶんね。
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J.S.バッハ マタイ受難曲 |
絢爛豪華 キリストの生涯!! (要、解説)ちょっと前の演奏会になってしまうんだけれども、やっぱりきちんと書いておかないとね。 僕程度のクラッシック好きだと、バッハの名前はよく知ってても、マタイ受難曲は聴いたことがない。 ちょっとはやめに会場について、いつもより厚めのプログラムに目を通す。歌詞と対訳が延々と載っていて、それが分からないと大変そう。演奏中は読みながら、ってわけにはいかないだろうから、会場が明るいうちに読んでおこう。 イエスの勢力がどんどん大きくなって危機感を抱いたローマ法王の勢力が、イエスをとらえようとして。イエスの弟子ユダは、目的もなく大きくなるイエスの勢力に危惧を抱いていて。ユダの心を引き離すマリアの香油のエピソード。 あ、これって、ジーサス・クライスト・スーパースター。 そうなんです。マタイ受難曲は、僕の大好きなロックオペラ、ジーサス・クライスト・スーパースターのクラッシック版なんです(ってジーサスがマタイ受難曲のロック版なんだって)。 ステージには合唱団二つと、独唱者6人のイスが並んでてちょっときつめ。人いっぱいで暑そう。ってまだ4月だったんだっけ(これを書いてるのは6月の末なんです)。 ずいぶん前の演奏だから、細かいところ良くは覚えてないんだけど、エヴァンジェリスト(福音書記者)の波多野さん、歌もさることながらその容姿もぴったりの配役でした。この人がナレーターとなって話が進行して行くから、メインのソリストなんです。 途中からやっぱりつらくなって、プログラムめくりながらの鑑賞になったけど、みんなしてたから、いいよね。会場の明かりも、いつもよりも心なしか明るかったし。 |
モーツァルト:交響曲 第36番 リンツ |
巨匠的な?、マーラー さて、三月マーラー月間(といっても二回だけだけど)の締めくくりは、秋山和慶の大地の歌。高校の時の音楽の先生が和慶(わけいさんっていってるけどね)さんの弟子だったので、ちょっと親しみを感じてます(聴いたことないけど)。 ムーティのモーツァルトなんて、ひいきの僕でさえミスマッチだろうとは思うのだけれども、以前の友人が、モーツァルトのホントの良さを教えてくれようとセル/クリーヴランドを勧めてくれたときに、比較用に一緒にプレゼントしてくれたのがこれ。今回のリンツはムーティの方に入っていたので、ひさびさに引っぱり出しました。 さて、本番。 15分の休憩を挟んでマーラー。 それはさておき。 こういう知らない曲で拾い物をするって、定期会員の楽しみだよね。 |
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 |
標準語のオケ、標準語のお客朝比奈求めてニシエヒガシエ。やってきましたサントリーホール。南北線が通ってから、交通の便もよくなったし、アークヒルズ内のオープンカフェは、なんにも頼まなくても座ってられるし。昔よりずっとイメージがよくなったよ。サントリーホール。 開場を告げるからくり時計が鳴り響いて、重そうなドアが開いて。チラシくれるお姉さんにチケット渡そうとしたら、「チケットは中の方で」。そうか。ロビーではチケットいらないのね。 お客さんは、平日だったせいか、会社帰りのおじさん多数。会社帰りのOL同士ちらほら。学生さんらしいカップル、中年夫婦、御両親への接待、その他諸々。ちょっとした社交場。作業着のままとか、ジーパンにセーターとか、そういうのはあんまりいないね。まあ梅田と違って、会社から歩いて会場、なんて人はほとんどいないからかな。 さて。 1曲目は協奏曲。 そして、休憩のあと、ブラームス4番。 でもこれがね、ブラームスにぴったり。楽章が終わった後の、響きの余韻がだんだん消えてくところなんか、いいよぉ。それからホルンのソロ。もうこれ持って帰ろうよ、大阪に。ね、朝比奈さん。 ただ、4楽章の後は早急な拍手とブラボーで、ちょっと残念。音楽聴いてたらあのタイミングでは手をたたけないと思うんだけれどもなあ。それから、カーテンコールの時に、二階席の人が結構慌てて何人も帰っていく。どうしたのかな、と思ったらステージに集まってるのね。一般参賀のために。 いやあ、来た甲斐ありました。ヒガシマデ。 (演奏会のまえに) |
ヴェルディ:歌劇「運命の力」序曲 |
春を呼ぶか、コバケン/マーラーつい三日ほど前までは、雪が降ったりして滅茶苦茶寒かったのに、今日はぽかぽか陽気。一冬着続けた黒いジャンパーを脱ぎ捨てて、ちょっと軽めのハーフコートでザ・シンフォニーへ。コバケンは、僕のこころにも春を呼んでくれるかな。 なんかとっても久々のザ・シンフォニー。二月はフェスだったし、一月の悲愴は、裏から観たから、なんと去年の11月、ロマンティック以来のザ・シンフォニー。そして初めてのコバケン。初めてのマーラー。 開幕前はコーヒーとドーナツでちょっとおなかを押さえて。座席は二階席の一列目、ほぼ真ん中。よくポスターとかにあるオーケストラの俯瞰ショットが観られるところ。 ヴェルディ、運命の力。 ピアノ協奏曲。 さて、マーラー。 マーラーってさ、なんか難しそうだよね。声が入ってるやつとか、やたら長いやつとか。編成とかもやたら大きくて。ちょっと取っつきにくいから、結構敬遠してた。今回のチケット買ってから、大昔に買ったムーティの巨人を引っぱり出して聴いてたのだけれど、親しみやすいメロディが唐突に聞こえてくるけれど、全体像はよく分からない。取っつきにくい純文学系かな、って。 ところがさ。 そしてホルン8,ラッパ4,トロンボン4,チューバのブラス隊。ティンパニ2セット、バスドラ2つ、5人の打楽器。木管はダブルリードが多くて見分けがつかんし。こいつらを一気に鳴らし切る終楽章。いいなあ。こりゃあ純文学と言うよりは、ブ厚いノベルスだね。
さて、その最後一分、練習番号52の5個前からは、ブラス隊総立ちの大祭り。佐渡さんのローマの松もびっくりするほどのフルブロウ。コバケンて大馬鹿やね。これはブラボーではなくて、口笛とかイェーイ、とかでしょう。ちなみにものすごいほめ言葉よ。誤解のないように断っておくと。 カーテンコールというか、長いソリスト紹介のあとは、コバケンの挨拶と、アンコール。これが練習番号52の5個前から。つまりフィナーレの1分間。 しかしながら、ちょっともやもやしていて、気分転換がほしかった僕には大満足のコンサートでした。そして、二階席で観るブルックナー三番勝負も、とても楽しみになってきました。 (演奏会のまえに) |
2001年3月10日 |
名古屋グランパスエイト vs 浦和レッズ |
さて。プロ野球より一足先に、新世紀のJリーグ開幕。 今年前半でいなくなりそうなJの2大スーパースター、小野伸二とピクシーを観に、大阪からはるばる名古屋までドライブ。 |
ブルックナー:交響曲 第8番 ハース版 |
決戦の、金曜日。 金曜日にコンサートがあると、一週間の過ごし方が変わるよね。体力と気力のピークを金曜日の夕方にもって来なきゃいけないから、平日は早く寝るようにしたり。耳を澄んだ状態にするために、パチンコは遠慮したり、ウォークマンもしなかったり。前の日はお酒も断とう、、とは思ったんだけどつい習慣で呑んでしまったり。そうそう、若い楽団員のやってるHPを覗かない、っていうのも大切な準備だね。 すっかりはまってるよ。ブルックナー。半年前までは、まったく知らなかったブルックナー。今回やる8番のディスクは、いつの間にやら、朝比奈3種、ヴァントにヨッフムと、5種類の演奏が集まってた。あ、フルトヴェングラーもあったっけ。一番聴いたのが朝比奈/94年モノかな。響きが好き。 さて。当日。 さて、演奏。なんだけれども。 いやー、でっかいね。ブル8.なんだかんだいってもCDだと2枚に分かれて入ってるから入れ替えが息抜きになるし、そもそもそんなに気合い入れて聴かないからだけど、こんなでっかいんだ。って。 でも全体的にはどうだったんでしょう。ホルンのソロは相変わらず本番に弱いし。フレーズの切り方が雑でメロディがつながってないところも幾つもあったし。あと、トゥッティのバランスが期待してたものと違ったし(これはね、私の席のせいなんですけど。金管すべて見えないのに、バストロのベルだけは真正面に見えている、っていう)。 あと、客席。なんかざわついてるのはしょうがないのかな。演奏中って、意識して耳のゲインをあげてるから、客席の雑音がやたら入ってくる。隣のおっちゃんのいびきや、後ろのおっちゃんの楽章ごとの話し声、トゥッティからピアニシモになったとたんの遠慮のないくしゃみとか。最悪なのはやっぱり演奏直後の拍手。余韻もなにもあったもんじゃないブラボー。あんななに聴いてんの? オケと一緒に息はいてたら、そんなタイミングで声だせるわけないじゃん。っていうほどの絶妙なタイミング。もう、、、 なんか書いてていやになっちゃった。ごめんね、読んでくれる人も。本当はとってもいい演奏で、家に帰っても4楽章とか口ずさみながらにこにこしてたのに、なんか変な文章になちゃったね。 やっぱり平和な気持ちで聴きにいかないと、楽しめないね。 |
チャイコフスキー:スラヴ行進曲 |
初体験!正面からの朝比奈さん さて、久しぶりのザ・シンフォニー。 そう。 今回の席は、ステージの裏側なんです。 今まで、テレビ放送とかでしか見たことがない、指揮する朝比奈さんを正面から見られる席。 さて、曲。チャイコフスキーの「悲愴」。試聴盤は小澤/ボストン。だって安かったんだもん。。。こればっか。 前座のスラヴ行進曲と休憩が終わって、入ってきた朝比奈さん。そして、一楽章。 そして、でてくる音は、重厚で華やかで、そして緊張感にあふれて。 もちろん、ステージの上から聴いてるから、ティンパニは下から響くし、ラッパは譜面台の音が直接跳ね返ってくるし。トゥッティのフォルテシモが止んで弦のピアノ、なんて時は耳がハレーション起こして聞こえないし。 2,3楽章はだれてたけど。。。 そして4楽章。華やかだった今までの反動で、どこまでも暗くしずんでいく「悲愴」。 かんむりコンサートだから、普段クラッシックに縁がなくて義理で来てる人が多いと思うから、ブラボーがなかったのも、最後の間も、曲に呑まれて、と言うよりはタイミングが分からなくて、ということかもしれないけれども。 ベートヴェンやブルックナーのように、当然のように名演奏を期待していったコンサートではないけれども(あの新世界の後だしね)、ちょっとにこにこして小雨の路に出ていける、もうけもののコンサートでした。
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武満 徹 :フルートとオーケストラのための「ウォーター・ドリーミング」 |
あー、楽しかった さて、気を取り直して。 前日、新年会でほぼ朝まで飲んでいて。やばい、土日ってマチネーだったっけ!って飛び起きたのはマチネーだったら余裕で間に合わない時間。フェスはマチネーじゃなかったのね。よかった。 定演会員も2度目となると席にもなれて。周りもよく知った顔で。チケット売場覗いたらコバケン/マーラーのいい席があったから買っちゃって。。。 いやあ、これ、楽しいね。飛んだり跳ねたりの指揮者に、飛んだり跳ねたりのオケ。佐渡さんよりももう少し軽めの飛んだり跳ねたりで、すごくわかりやすい。 帰りは雨で寒かったから、いつものように梅田まで歩かずに地下鉄に乗ったんだけれども、楽器ケースとスーツケースを抱えた人たちがいっぱい。さすがプロ、撤収早いね。 |
ベートーヴェン ピアノ協奏曲 第5番 皇帝 |
新世紀の聴き初め、新世界 前世紀は第九で終わったのだけれども、その10日後、おんなじところ、おんなじ演奏者で新世紀の始まりは新世界。 新春名曲コンサートだからかもしれないけれど、なんかいつものコンサートとは客の感じが違うね。ちっちゃい子供や、若いカップルとか。おばちゃんが一人で来てるのも目立ったかな。いろんな人が聴く地元のオケ、いいね。 まず皇帝。これも、中学校の音楽の時間に聴きそうな有名曲。おなじみのメロディがとっても心地いい。 休憩のあとの、新世界。気付けに一杯、ワインを嗜んでのぞんだ新世界。 でも、お年賀の名曲コンサート。くさくさした11連休の締めくくり、いい気分ででてきたよ。 |