【"THE GARDEN "#9-1】


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" THE GARDEN " シリーズ 回顧展 ---Exhibition 9---


"THE GARDEN" #9
梵我一如
宇宙創生の器─瓢箪
山口県楠町・アニッシュ・カプーア・瓢箪プロジェクト
KUSUNOKI-CHO YAMAGUCHI ANISH KAPOOR GOURD PROJECT
1995年11月29日〜12月26日

●プロジェクト主催:西村画廊、東京
●栽培協力:河村守雄、下井悦雄、千々松末男、楠社協、他
●種子収集協力:ドイツ・
GENBANKキュー英国王立植物園
●制作協力:京都造形芸術大学
●プロジェクト・コーディネーション:フィアインク・京都
 タカダギャラリー・サンフランシスコ

アニッシュ・カプーア/1954年ボンベイ生まれ、ロンドン在住

EXHIBITION COORDINATION : FIA.INC,KYOTO






●このプロジェクトは瓢箪の生産地である山口県楠町、主催である東京・西村画廊、そして種子の提供者であるイギリスのキュー王立植物園やドイツの種子保存銀行などのさまざまな協力のもと、アニッシュ・カプーアが収穫された瓢箪による作品制作までを一貫して日本でおこなってきたものです。
●カプーアは〈自分の作品は思想の器だ〉といいます。その彼が瓢箪に出会いインスピレーションが働いたのは、ごく自然な成りゆきだったとおもいます。
●瓢箪などの瓜類は、よく神話などで宇宙創成の卵にみたてられます。インド・ヒンドウー教では次ぎの如くです。「宇宙はかって暗黒からなっていた。まず水が生まれ、その中に種子が誕生した。種子は太陽のように輝く黄金の卵となり、その中の一切の世界の祖父・ブラフマン(梵天)が自ら誕生した。ブラフマンは黄金の卵の中で一年を過ごした後、卵を二分し、殻の一方で天を、他方で地を造り、中間に中空、八方角(方角)、海を配置した。」─マヌ法典による
●そしてインドでは、このブラフマン(大宇宙)と小宇宙(人間)の本体としてのアートマン(我)を、一元化した梵我一如を実現する方法が解脱のシステムとして開発されてきました。



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