■ 帰宅して苦しみ出すまでの時間

IYさんは「帰宅後間もなく」苦しみ出したことになっている。帰宅してから苦しみだすまでの時間を下表に示す。概ねだんだん時間が短くなっていることが分かる。IYさんは自宅にもどってからINさんに当日行った千葉県八日市場のことや梨の栽培について話したというが、これらを1〜2分以内で話したというのは不自然である。実際、公判廷において話の内容をINさんが証言するのには7分以上かかっている。INさんは済生病院の事件当日の当直医に対しては「しばらく床に入っていた」と話した(期日外証人尋問1965/3/18)らしいのだが「しばらく」が1〜2分というのは短い。

日付文書証言者時間
1963/8/26済生病院国民健康保険被保険者診療録INさん数分〜10分
1963/8/30員面調書INさん3分
1963/11/18検面調書INさん5分
1964/3/23第四回公判法廷証言INさん2〜3分
1964/6/1第一審第七回公判調書INさん1〜2分後


もどる