新型KONI

当サイトとその周辺では評判が高いKONIの足だが、どうやら新型が出たらしい。


これだ。ネジ車高調整式でスプリングもセットになってる。減衰力は従来通りの無段階調整式で、データシートによれば最大減衰力だとノーマル比で200%まで固まるとの事(だとしたらGPと同じだね)。スプリングは最後の一巻きだけがテーパ状に絞られているが、バリアブルレートってわけじゃなくてス小径プリングシートに合わせただけだろう。スプリングシートが小径になっているのは、ドライブシャフトとの干渉を避けて自由長の長いスプリングでも車高調整幅を確保する為か?

ケースの形状や寸法は旧型KONIと同じでBILSTEINに比べるとケースが短い。更に今回の新型はロッド長も短くなっている。スプリングレートはフロントが4K強、リヤが3K強らしい。スプリングシートを下の方にセットすると僅かにイニシアルがかかる程度となる自由長だ。イニシアルの強さはスプリングコンプレッサ無しで組めそうな程度。4K-3K程度のスプリングに伸び側重視の減衰力設定+幅の広い無段階減衰力調整、加えて自由で幅が広い車高調整。これはストリート〜ミニサーキットで最高の足になるんじゃないかな?

ちなみに私のKONI-GPに4K-3K程度のバネを合わせた時は、実にしなやかでコシが強い魔法の足になった。峠や街乗りなら今までの足で最高の組合わせだったなぁ。バリバリのサーキットタイム狙いでなければKONI+4K-3Kってのは誰にでも薦められる素晴らしい足だと思う。ソフトな乗り心地からシッカリとした足まで幅広く好みに対応できるハズ。6KクラスのバネとKONIを合わせると、ソフトな乗り心地は期待できない。減衰力を柔らかくすると伸び側が足りなくて飛び跳ねるのだ。だからある程度減衰力を固めていかないと6Kのバネには対応できない。で、固めると当然ながら乗り心地もそれなりになる。4KくらいのバネだとKONIの減衰を柔らかくしても飛び跳ねる事もないし、もちろん固めても問題無い。というわけで、4KくらいのバネってKONIにベストマッチだと思うんだよねー。

しかし、この足の場合スプリングの設定自由度が低いんだよね。下側がφ65mmで上側がφ82mmだもんね。そんなバネ無いっつーの。じゃ、65mmの勅巻きを使えば良いって話になるんだけど、その場合アッパマウントをピロアッパみたいな平らなアッパマウントにしなきゃならんと思う。で、KONIはロッドが太いから市販のピロアッパが使えないんだよね(笑)。アッパマウントを作るか、上側にカラーを作って挟むか、下側のスプリングシートに合わせたカラーを作ってしまうか? うーん。

ま、4Kくらいのバネでストリート、峠、ミニサーキットとかを走る人ならお勧めだなー。間瀬とか筑波でも問題無く走れるんだけどね。私だってノーマルバネとか3Kくらいのバネで走ってたんだし(笑)。

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