①と②のレンズは最大撮影倍率が1倍ですが、撮影する時の被写体との距離が異なります。取り扱い易いのは①のレンズになりますが、最短撮影距離が20cmなので、30cm水槽でも奥にいる小さな魚を大きく撮ろうとした場合、レンズの先端が水槽にぶつかってしまいます。
②のレンズは最短撮影距離が長くなるのでレンズの先端が水槽にぶつかることはありませんが、手ぶれが①のレンズより2倍ほど起きやすくなります。
③のレンズの最短撮影距離は①のレンズと同じなのですが、最大撮影倍率は0.33倍しかないので思っているほど大きくは撮れません。MACROという名前が付いているだけにちょっと紛らわしいです。
焦点距離50mmと100mmのどちらを選ぶかはとても悩ましいところですが、当方の経験からいけば、50mmを推薦します。
魚に寄ったり引いたり追いかけたりという動作が身体で自然に行うという取り扱いやすさ、手ぶれを起こしにくいということ、魚以外の一般撮影でも単焦点50mmレンズとして使えること、が上げられます。
欠点は、魚からみた場合に接近しすぎて怯える状態(警戒色になったり、やたらと動き回ってしまう)になることです。この場合には100mmが欲しくなります。
接写が得意なマクロレンズですが、ピントを合わせるのはとても厳しくて数mm単位です。被写界深度(ピントが合って見える範囲)を撮影距離と絞りとの関係で表を作成しているページがあります。
⇒ マクロレンズの被写界深度 50mm(きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影)
⇒ TAMRON SP AF90mm F/2.8 Di MACRO(272E) 取扱説明書 |