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神奈川月記9704b

デジカメDS-7で撮ったJPEG画像をPCに取り込むのに意気揚揚とfor Windows3.1のインタフェイス セットを買ったところが,その転送/閲覧アプリがWin-OS/2で動かなかったからさあ大変,止むを得ずCドライヴをFATに戻して──WARPはDドラに居る──DOSとWin3.1を叩っ込み,本来の環境で急場を凌いだ。
DOS/Win3.1完全互換を誇るWin-OS/2にはまらなかったのは,当のアプリがWin32sのver1.30を遣うものだったからだ。WARP4が押さえているのは1.25までなのである。もしかしたらWin-OS/2純正のWin32sで行けたのかもしれないが,キット添付の1.30を上書きして壊しちゃった。WARP4の再インストウル? やだい,面倒くさい。
MicrosoftはWin32sをしょっちゅうヴァージョンナップしてきたが,彼の社が何と言おうとOS/2虐めに映る。Win-OS/2のWin32s対応が追い付くたびに改変し,常に死角を与えんとしたような印象を払拭し得ないのである。
ともあれデジカメから写真を落とすときはリブートして生DOS&Win3.1を立ちあげなおさなければならない。真に不細工なOS二段変格活用である。ちえええ,あんまりじゃわいなあんまりじゃわいな。高が拡張機能の僅かなリヴィジョン違いのためにふたつのWin3.1が同居している,おもしろくともなんともない。こうなりゃ生DOS/Win3.1専用マシンを宛おうかしら。そうして現用機はWARPマッシーンに戻すのだ。
デスクトップを2台もってもつまらないんで,追加するならノウトPCだ。同等の性能であればノウトはデスクトップより常に10万円たかい。しかしてサブマシンに大金を割く気は起きず,固よりサブ(sub-)は「下の」を表わす接頭語である,コストもパフォーマンスも使途もサブで良ろしい。ただ少少価格が下であっても今のノウトの性能は2年前に買ったメインよりも上であるかもしれない──ちえええ──アウトレット狙い・中古も辞さない態度で,どーんと5万円を目標にしよう。けち。
今までノウトPCにもアウトレットにも興味が無かったせいで標準的な構成も相場もよく判らない。日を開けて秋葉原と横浜を歩き回ったが,ありゃ,案外ないねえ。486SX・25MHz程度の物はごろごろしていると思ったに,むしろDX4や初期型Pentiumのタマ数が出ている,軽く10万円以上するけど。
Compaqの企業向けリース切れ中古が6万円・ConturaAeroの新古が4万4800円というのが良いところだった。特に後者に惹かれたけれど,HD80MBではどうにも頼りない。東芝のJ3100というのが1万9800円でおれの見た中で最安値,やたら置いてあったからきっとしょうもない奴だろうて。
しかし何だよなー。よく考えたらデジカメ画像を受けるのが目的なら,そのカネでPCカードリーダを入れるほうが汎用性たかくて得だよなあ。6月くらいにスマートメディア(DS-7の記憶媒体)をFDDから読み込むアダプタが出るみたいだし。ノウトはよっぽどの掘り出し物を掘り出すまでお預けで良いや。歩き疲れたら冷めてしまった。


ノウトを買う気に便乗して2年越しの懸案・ポストFD(プレDVD)媒体に決着を見た。有り体に言えばZIPとMOとPDとどれにするかだったんだけどね,とどのつまりはMOに決めた。しかも230MBドライヴ。
ZIPとPDは今いち盛り上がりに欠けるなあ。PDはなまじCDとコンパチなんで買い足しユーザにとっては半分ムダ金づかいな気がしないでもないし──だってもうCD-ROMドライヴは付いてるもん──エプソンがZIPから手を引いたのが単にIomegaとの契約の問題で業績や普及率とは関係ないのだとしても一抹の不安はよぎる。その点MOは生ディスクが安く,気の利いたコンビニにはひょいと置いてあったりして如何にもこなれた印象が強い。随分と日和り見な選択だが,ここで日和らなくてどうする。
640MBのMOにしなかったのは単に初期投資額の問題。次いでOS/2のドライヴァで動くという確証を(おれが)得ていなかったから。Windows95では640MBのディスクと520MB以下のそれとを同一セション内に差し替えて使えないと聞くけれど──セクタ長の違いを判別できないらしい──こういうことはもっと大声で言っとかないと詐欺だと思われるよ。パートタイム4駆でいったんエンジンを止めないと切り替えできませんと言うのと一所じゃん。
買ったのは一番人気のOLYMPUS TURBO III+である。Overwrite対応じゃないから書くのが遅いんだそうだが,おれはどうしてもFDと比べてしまってちっとも不満に思わない。それより外付け装置ばかり買っているのが心苦しい。せっかくのミニタワが髀肉の嘆を託っている。
ここでまたぞろSCSIボウドの異状現象が出てきた。第2HDからMOへファイルコピイする際,下位ディレクトリを含んで構造関係ごと指定すると途中でハングすることがあるのだ。固まるのはHDとMOの両ハードで,アクセスランプが点きっぱなしになってしかも何もしていない。WARPからブレイク信号を送っても,SCSIどうしふたりの世界に浸って気がつかない様子である。
階層構造をコピイできないようではバックアップに使えない。交換すっか。今のはISAバスだから,PCIのにアップグレイドすると思えば不良交換のイメイジを消せる。ったく自分に言い聞かせるようじゃしようがないね。

1997年4月27日


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Win32s
32bitアプリを16bit動作のWin3.1上で稼動させるためのパッチみたいなものである。これを充てたからといってfor Windows95/NTを謳うアプリに対応できるわけではない。飽くまでもWin32sを前提とした32bitアプリに限る。

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ちえええ,あんまりじゃわいなあんまりじゃわいな
浄瑠璃『お半長衛門』の一節。おれは落語『胴乱の幸助』で憶えたんだけどね。

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written by nii. n