神奈川月記0004

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オペレイションK3は機種選定の段階で1年以上まよい続けて埒が明かない。前回の伝で決めてしまいたい。

PV-50 EPO Ltd GSX250E KATANA GSX250S KATANA DJEBEL GSX400S KATANA DJEBEL XC
気筒数
排気量(cc) 50 250 250 250 400 250
サイクル
Rサス
冷却 空冷 空冷 水冷 油冷 水冷 油冷
カテゴリ オフ オン オン オフ オン オフ

おれの乗ってきたバイクは右のとおり。
全車スズキなのは偶然である。デザインで選んだらたまたまメイカが一致したのだ。スズキに好意を持ったのは後追いのことになる。

EPOは50cc原付だから措くとして──おれはこれに乗りたくて原付免許を最初に取った──あとはカタナジェベルのふたつしか乗ってないのだな(250Eのカタナはホントは亜種だけどね)。
彼らを通じて網羅した属性はそう多くない。これから乗るバイクは未経験かつ魅力的な装備を持っていてもらいたい。とは言うものの残っているのは倒立Fサスくらいだ。
今バイク選びで重視しているのは次の要件。

  1. 排気量400cc未満(車検なし)
  2. 大きめの車格
  3. オンロウド_タイヤ装着
  4. 2気筒
  5. 軽車重
  6. 立ちめの乗車姿勢
  7. 倒立Fサス
  8. 油冷/空冷
  9. 50万円も出したくない

上から導かれるのはTDMKLEDUKEといったタイプであろう。が,如何せん車検ありクラスなのだった(9.は全然だめ)。いま思いつくベターはホンダのAX-1だけどとうに消滅した機体である。
んでまぁSL230ANHELOSEROWD-TRACKERVTR250などなどが篩に引っかかる。型名だけ切り出せば全然(タイプが)違うぢゃんと言われそうだけれども,ご覧のとおりちゃんと繋がりがあるのだ。

二輪業界も強力な排ガス規制を受けて,今年は機種整理の年になっている。まず2スト車は壊滅状態・4ストでもちょっと古めの機体はリストラ対象であるようだ。排気管に触媒トラップを設けるかキャブ_セッティングで何とかなるもの以外は早晩きえ去る運命にある。
上記ではANHELO・D-TRACKERが生産中止と聞く。尤も消える理由が排ガス規制のせいかは判らない。どっちもカワサキ車で,おれの抱かれたい企業ランク外だからまぁ良いちや良いんだけど,選択肢が減るのはおもしろくない。
ここでスズキ車のないのが寂しいね。DJEBELはもう乗っちゃったしGSX250S KATANAはとっくにカタログ落ちしちゃってるし。新古が見つかればいっそ250カタナを買い戻したいところだ(おれは阿呆ではないかと思うがあなたどう思うか)。

さてSL230・SEROW225・VTR250が残った残ったはっけよい。
ただこれだともう2気筒・オンロウドのVTRに決まっちゃうん。カタナ→ジェベル→カタナ→ジェベルの順番から言っても次回はオンロウドである。

文章にしながら考えるとあまり悩まずに決まるなあ。頭でぐるぐるさせると止めどなくぐるぐるするんだけどさ。


VCRがいよいよ行けない。
ウチに2台ある機械(EDV-7000とSL-2100)はどちらもベータという世間に背を向けた構成であって,おれに友だちの居ない理由のひとつになっている。

おれがテレビ番組を録るために買ったのはEDβ機であるから既に勝者となったVHSがS-VHSで更に加速中だった頃である。何故EDβを入れたかと言うにPCMプロセッサ録音をするのでベータ機(HiBand以前)を持っていたからである。それはまだレンタルビデオ屋にVHSもベータも置かれていた時分──でももう陽は傾いていた──に購った物である。何故ベータを入れたかと言うにPCMプロセッサの受け手としては圧倒的にメカ反応速度に勝れたベータがふさわしかったからである。おまけに場所を取らず安く音質が良く画質もきれいだったからである。

負けるはずのない戦に負けたベータであるが,生テイプが供給される限りおれには止める理由がない。いづれ録再LDの出るのを夢見てわたしは今日まで生きてきました
録再LDはパイオニアの奮戦でDVD-RWとして夢が叶うかに見えたが,DVR-1000はちょっと力不足であることが判っている。MD的なカット編集やトラックの並び替えは自在なのだが,繋ぎ目で一瞬絵が止まり音が途切れるらしい。ピックアップが次の信号を拾うまで待たされるわけね。いわゆるシームレス再生になっておらず,それでは鑑賞に堪えられないしダビング_マスタとしても失格だ。
次善のPCによるノンリニア編集はソニーの奮闘でvaio-Rが一般化しそうであるが,今の機種はちょっとHD不足であることが判っている。フレイム(1/30秒)単位の編集ができるDVフォーマットは1分の録画に200MBを要求し,vaio-R72の47GB HDDでさえ150分しか録れないのだ。vaio-RにLANKもS-Controllもなくベータ_デッキにi.LINKがない現在,3時間のビデオカセットを使って一気呵成な書き戻しができない以上やはり汚い繋ぎ目ができてしまう。カット編集しかしないおれの用途だと特殊効果ソフト満載のvaio-Rでなくて良い。
松下のHDD録画機に期待を寄せといたら80分かそこらのミニDV向けであった。これもおれには意味がない。

そんなこんなでもう暫く2台のベータを維持するつもりでいたのである。ところがSL-2100のほうに強く死相が現われてきた。
ジツは両者とも既に半壊状態であって,EDV-7000は録画にボリボリ雑音が入り2100番のオウト_トラッキングがあさっての方向へずれていく。2100番で録って7000番で再生するという分業体制で凌いでいる有様なのだ。
そこへ持ってきて2100番の録画(音)も7000番と同じ症状に悩まされるようになった。もはやこれまでか。こりゃあ参ったねえ。

バイク・PCノンリニア・DVD-RW,どれも腹案にあって躊躇していたものばかりである。決め手に欠けて踏ん切りが付かないでいた。しかし我慢の礎となる録画システムのベータ崩壊が始まったのだ。時間切れである。VCRをもういちど修理に出すとしてそのアシにこれはバイクを買い,残ったベータ_カセットを埋める編集プラットフォームとして次のvaioを買い,ディスク移行するために次世代DVD-RWを買わねばならない。ものが順に行っている。親亀こけたら皆こける。ドミノ倒しであるよ。

2000年4月1日


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残っているのは倒立Fサスくらい
 もっと言うとテージ1のようなリンク機構が恰好いいんだけどね,もはや市場に出ていない。倒立サスだって公道不可の純レイサを除いて概ね廃れてしまっている。

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…ではないかと思うがあなたどう思うか
 筒井康隆のフレイズ。

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わたしは今日まで生きてきました
 よしだたくろうのフレイズ。

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written by nii. n