1 次頁へゆく|まへがきへ戻る | * | 注 龍田山は 奈良県と大阪府の境にある山 | ふ 龍田山の桜の初花を | 訳 過ぎ去る人も やつて来る人も 賞美せよ 春霞が立つとい | 春霞たつたの山の初さくら花 家持集&新古今集 | ゆかむ人来む人しのべ | * | るすべもなくて | ばかり眺めながら 恋しがつてゐなければならないのか 折り取 | 訳 桜の花は ずつと上のはうの枝に咲いてゐる それを中空に | 見つつや恋ひむ折るすべもなみ 家持集 | さくら花木高き枝の空にのみ | * | えてゐるのは 桜の花であらうか | 訳 見渡せば 春日の野辺には霞がたちこめ いちめんに咲き映 | 咲きにほへるは桜花かも 十|一八七二&家持集 | 見わたせば春日の野辺に霞立ち | 花を詠む | * | 家持秀歌選 春の花 |