歌枕紀行 和泉国

―いずみのくに―

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信太の森 吹飯の浦

―写真と歌を載せているだけです。後日紀行文を付加する予定…―



和泉国の主な歌枕(五十音順)


蟻通神社(ありとほしじんじや) 泉佐野市長滝。旧熊野街道沿い。

かきくもりあやめもしらぬ大空にありとほしをば思ふべしやは(貫之)


信太(しのだ)の森 和泉市葛の葉町の葛之葉稲荷神社の森という。

くまもなく信太の森のしたはれて千枝の数さへ見ゆる月影(実能 詞花)

恋しくはたずね来てみよ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉(「芦屋道満大内鑑」)


高師(たかし)の浜 高石市の海浜部。

大伴の高師の浜の松が根を(ま)きて(ぬ)る夜は家し偲はゆ(置始東人)

音に聞く高師浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ(紀伊)


吹飯(ふけひ)の浦 泉南郡岬町。現在の深日(ふけ)港あたり。

時つ風吹飯の浜に出でいつつ(あか)ふ命は妹がためこそ(万葉)

潮みてば磯こす波にあらはれて吹飯の浦に千鳥鳴くなり(源俊頼)



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©水垣 久 最終更新日:平成12-05-01
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