他戸親王
おさべのみこ
- 生没年 751(天平勝宝3)?〜775(宝亀6)
- 系譜など 光仁天皇の皇子。母は井上内親王。同母妹に酒人内親王がいる。名の「他戸」の訓は諸説あり。
- 略伝 『水鏡』によれば761(天平宝字5)年生まれとなるが、井上内親王45歳の子となり、信じ難い。771(宝亀2)年1.23、立太子(21歳?)。772(宝亀3)年5.27、母井上内親王の大逆罪により、皇太子を廃される。翌宝亀4年、異母兄山部親王が立太子する。同年10.19、難波内親王を呪詛した母の罪に連座し、王に貶められ宇智郡の没官の宅に母と共に幽閉される。1年半後の宝亀6年4.27、母と共に死去。享年25歳か。墓所は奈良県五条市御山町ハカ山。なお779(宝亀10)年6.23、周防国の奴が他戸皇子を自称し、伊豆国に配流される事件が起きている。
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