OMシリーズ FAQ


メールや掲示板で寄せられた投稿、質問をまとめています。 暇をみてアップデートして行く予定です。
間違いなどがありましたらメール又は掲示板にて連絡をお願いいたします。 

ボディ関連
M−1とOM−1はどこに違いがありますか?
OM一桁シリーズで使用できる電池について教えてください。
OM−2からOM−2Nになってどこが改良されましたか?
OM−2S/Pの特長について教えてください。
OM−4の電池の消耗が激しいのですが?
OM−4とOM−4Ti Blackの違いはどこにありますか?
OM−2(N)のシャッターを押したらミラーが上がったままになり、シャッターがロックして
 しまいました。 リセット方法と原因を教えてください。
OM40の特長について教えてください。
OM一桁シリーズの電池蓋、モーター連結部蓋の互換性について教えてください。
OMシリーズのカメラ、レンズ等の製造出荷時期を判定する方法を教えてください。

レンズ関連
ズイコーの表記について教えてください。
ズイコーのマルチコート、モノコートの見分け方について教えてください。
ズイコー50mm F1.4のバリエーションについて教えてください。
ズイコー200mm F5のバリエーションについて教えてください。
ズイコー135mm F3.5のバリエーションについて教えてください。
ズイコー28mm F3.5のバリエーションについて教えてください。
レンズのお手入れ方法を教えてください。

アクセサリー関連
ワインダー1と2、モータードライブ1と2の違いを教えてください。
OM−2NでT32、T20を使用したいのですが使い方が判りません?
OM用の接写リングについて教えてください。
F280の特長について教えてください。
OM−1、2シリーズ用アクセサリーシューの種類と用途について教えてください。
ストロボ関係小物の使い方について教えて下さい。
OM−2のTTLオートストロボはシンクロ固定とはなりませんが他機種でも可能ですか?
偏光フィルターには円偏光(CPL)フィルター以外に普通の偏光(PL)フィルターがありますが、
 これはOM−4Tiでも使用可能ですか?
OM用のフォーカシングスクリーンにはいろんな種類があるようですが違いがよくわかりません。

修理関連
OM−1のオーバーホールをしたいのですが費用はどの位かかるのでしょうか?
OM−1、OM−2のファインダープリズム交換は可能でしょうか?



ボディ関連


M−1とOM−1はどこに違いがありますか?


1.シャッター音
  M−1と極初期のOM−1はシャッター部品そのものがOM−1と違い、音も静かです。
  OM−1のシャッター部品はコストダウンされています。

2.裏蓋圧板のサイズが違います。
  OM−1と比べてM−1はやや小さいサイズです。

3.ガイドレールのネジの数がM−1は4本、OM−1は2本です。

4.通常、マウント部のネジがM−1はマイナス、OM−1はプラスです。

5.M−1はミラーボックス手前左側下にプラスのネジがあります。  (Thanks to ヒデボーさん)

6.オリジナルのM−1には底蓋のMD用穴がありません。
  OM−1MD以降のOM−1はMD用の穴があります。

7.プリズム押えの金具が違います。
  M−1は4本のスプリングと金具で固定されています。
  OM−1は板バネ付きの金具で固定されています。

8.巻き上げレバーの噛み合わせ部分がM−1では補強されています。

9.M−1は巻き戻しクランクレバーのツマミを取付けているネジがマイナスです。
  OM−1前期型以降はプラスネジに変更されています。
  M−1と前期型OM−1のクランクを結合しているマイナスネジ下の板は平らですが、これ以外の
  OM−1(N)、OM−2(N)では板の両サイドに傾斜がついています。

10.M−1とごく初期の前期型OM−1の露出計には「露出計オフおよび低照度自動警告スイッチ」
  が搭載されています。

 

* 極初期の前期型OM−1にはシャッター部品やガイドレールのピンの数・裏蓋圧板のサイズなどが
  M−1と同じモデルが存在します。 少しずつコストダウン、改良が行われたようです。
* M−1にもいくつかのバリエーションがあるようです。
  巻き戻しクラッチの上に付いている赤印は通常丸ですが四角のM−1を見たことがあります。
* OM−1にM−1のトップカバーとボトムカバーを付けた偽M−1が出没しますが、1〜6、9を
  チェックしてください。
  該当しない場合は偽M−1か部品が交換されたM−1の可能性があります。

 

下記URLにもう少し詳しい説明がありますので参照してください。

M1とOM−1の違い

 

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OM一桁シリーズで使用できる電池について教えてください。


M−1、OM−1(N)は1.35Vの水銀電池MR−9型を使用していますが、現在は製造中止のため入手できませんので、以下のいずれかの方法をとります。

1.関東カメラサービスから発売されている電圧変換機能付きアダプター(新型)を使用しアダプターに
  1.55Vの酸化銀電池SR43を入れて使用します。
  旧型ではSR44を使うタイプがあり、以前は主にこちらを使用していました。

2.現在でも入手可能なドイツ製1.35Vの水銀電池を使います。
  (普通のカメラ屋では扱っていません)

* MR−9型のアルカリ電池は比較的簡単に入手できますが、電圧が1.5Vのため露出計表示に誤差が
  生じます。(露出計の指示どうりに撮影すると露出アンダーになります)

 

OM−2(N)はSR44を使ってください。
LR44を使った場合は露出計表示に誤差が生じます。
TTLダイレクト測光で使っているSPDはLR44でも影響がありませんのでオートで撮影した場合は適性露出となります。
マニュアルの場合は誤差が生じます。(露出計の指示どうりに撮影すると露出オーバーになります)

 

OM−2S/P、OM−3(Ti)、OM−4(Ti)はSR44、LR44どちらも使用できますが、SR44の方が長持ちしますし、安定しているのでSR44をお薦めします。

 

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OM−2からOM−2Nになってどこが改良されましたか?


1.ファインダー関連
  標準フォーカシングスクリーンが1−1から1−13に変更されています。
  露出補正中を示す「+−」マークがファインダー内に追加されました。
  ストロボ充電完了表示確認ランプ、ストロボ適正発光量表示確認ランプがファインダー内に追加
  されました。

2.フラッシュ関連
  専用ストロボ充電完了で自動的にX接点に切り替わる機能が追加されました。
  ストロボ用シャッター秒時が自動切り替えとなりました。
  X接点専用アクセサリーシューになりました。
  ストロボとレコーデータバックの併用ができるようになりました。
  シュー取り付け部の穴が3穴になり、着脱式のアクセサリーシュー4が標準装備となりました。

3.シャッター関連
  最長露出時間が延長されています。(OM−2Nは120秒のオート露光が可能になった)
  シャッター幕の乱数パターンが変更されました。
  シャッターロックのリセットが簡略化されています。
  切り替えレバーOFF位置でのシャッター秒時安定化が計られています。
  シャッターコントロール用ICが高性能なIC変更されました。
  バッテリーチェックランプが高輝度になっています。

4.その他
  レコーデータバック用コードレス接点が新設されました。
  巻き上げレバー、巻き戻しクラッチ、パトローネ押さえが改良されました。
  シャッターダイヤル下部のリセットマークがなくなっています。

 

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OM−2S/Pの特長について教えてください。


1.プログラムモードを搭載しています。
  従来からのズイコーレンズがそのまま使用できるように、新たに光量検出方式の絞り制御システム
  を搭載しています。
  プログラムモードでは絞りは最小に設定しますが、最小に設定し忘れても設定された絞りで適正な
  シャッタースピードの組み合わせが存在すれば、適正露光されます。

2.マニュアル/スポット測光を搭載しています。
  1点スポットに割り切ってあとはマニュアルで補正するという方法がけっこう使いやすいです。

3.OM−2(N)と同じ位置にある大型の露出補正ダイヤルが非常に使いやすい。
  水平に白いラインがあるので補正している状態がひと目でわかります。
  OM−2(N)よりクリック感が軽いため軽快に操作できます。

4.OM−3(Ti)、OM−4(Ti)と比べてペンタプリズム部の出っ張りがないためシャッター
  ダイヤルが見やすい。
  液晶表示がファインダーの左にあるためLCD基盤もペンタプリズムの脇に配置されていますので
  ペンタプリズム部の出っ張りがありません。

5.シャッターショックが少ないためブレに強い。
  シャッター音はOM−1(N)、OM−2(N)がバシャという感じでややショックを感じますが、
  OM−2S/Pはややタイムラグがあってバションと頼りない音でショックはほとんど感じません。

6.ファインダーはOM−2(N)と比べてOM−2S/Pには2−13が入るので非常に明るい。
  フィルム巻き上げの感触はOM−1(N)、OM−2(N)の方が優れています。

7.モータードライブの連続モードは3.5コマ/秒となります。
  (OM−2S/P、OM40以外の他モデルでは5コマ/秒)

 

OM−2S/Pはプログラムモードがあるため、次の様な順で作動するようです。

1.シャッターボタンを押下。

2.絞り込み開始、ミラーボックスの下にある受光素子で測光しながら所定の絞りまで絞り込みが行われ
  たら絞り駆動を停止。(プログラムモードでない場合は絞り設定値まで絞り込み)

3.ミラーアップ。

4.シャッター先幕走行開始、ダイレクト測光。

普通の一眼レフの場合は絞り込み動作とミラーアップは同時に行いますから、この部分でタイムラグが発生するのだと思います。

OM−2S/Pがブレに強い理由

OM−1をミラーアップしてシャッターを切ってもショックはそれ程小さくなりません。
OM−1をミラーアップして絞り込みボタンを押しながらシャッターを切ると音とショックが小さくなります。
絞り込み開始時、レンズの絞り込みレバーを叩くショックが意外と大きいようです。
OM−2S/Pの場合は絞り込み動作とミラーアップは同時ではなく、しかも絞り込みが行われてからシャッター先幕走行開始するまでの間にミラーアップ動作が入りますのでブレにくくなるのだと思います。

 

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OM−4の電池の消耗が激しいのですが?


1.OM−4には初期の基板と改良されたOM−4Tiの基板があります。
  クリアレバーで電源投入できるのが改良型です。
  中古を入手する場合は改良型を選ぶのが賢明です。
  改良型は現行のOM−4Tiと比べて電池消耗の差がわかりません。
  初期の基盤の場合は電池の消耗が激しいのでLR44ではなくSR44を使ってください。

2.以前はOM−4をOM−4Tiの基板に交換できました。
  OM−Tiの基盤に交換すると省電力にはなりますが、フルシンクロフラッシュは使えません。

 

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OM−4とOM−4Ti Blackの違いはどこにありますか?


1.OM−4Tiのトップカバーとボトムプレートにはチタンが使われていて30gほど軽量化されま
  した。 さらに耐久性も改善されています。
  色は同じブラックペイントですがOM−4Tiのブラックペイントの表面は細かい縮緬状になっ
  ています。

2.OM−4TiのホットシューにはF280フラッシュ用のピンが2つ追加されて5接点となり、
  F280との組み合わせでフルシンクロフラッシュが使えます。

3.電子回路の省電力化により電池が長持ちするようになりました。

4.クリアレバーで電源投入できるようになりました。

5.セルフタイマーのLEDの窓が丸から四角に変更されました。
  トップカバー全面の刻印が「OM−4」からチタンを意味する「Ti」の黒抜き文字が加わって
  「OM−4Ti」に変更されました。

6.OM−4Ti(白)とOM−4Ti Blackの違いは外観が異なるだけで機能的には同一です。

 

* OM−4の電気基盤は払底してしまったため、OM−4の修理は出来ません。
  少々値段が高くてもOM−4Ti Blackを購入することをお薦めします。

 

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OM−2(N)のシャッターを押したらミラーが上がったままになり、シャッター
がロックしてしまいました。 リセット方法と原因を教えてください。


リセット方法

OM−2の場合
 マウント右下のBロックボタンを押しながらシャッターダイヤルをBにするとシャッターロックの
 リセットができます。

OM−2Nの場合
 AUTO/MANUALのレバーをMANUALとは逆方向のCHECK・RESETにすると
 シャッターロックのリセットができます。

考えられる原因

1.電池が消耗した時にシャッターを押すとミラーが上がったままになり、シャッターがロックます。
  電池を交換してください。(SR44 X 2)

2.メインSWが入らない場合。(故障)
  OM−2(N)の電子シャッターは節電設計のために、シャッターを押すと自動絞りが作動すると
  同時にメインSWが投入されます。
  メインSWはもう一つミラーの駆動ピンの所にもありミラー上昇時にオンとなります。
  この2つのSWは並列に接続されていて、いずれか一方のSWが働けば回路に通電されるしくみに
  なっています。
  この2つのSWの接点が接触不良を起こした場合や電子基盤の不良により電池切れと同じ症状になり
  ミラーアップしたままシャッターがロックすることがあります。
  メインSWを並列にした理由はスイッチの接点にゴミが付着して不通になるといった事故を防ぐため
  とアサヒカメラの「ニューフェイス診断室」に書いてありました。
  わざわざ並列にしたのはゴミ付着などによる接点の接触不良が起こりやすいということでしょうか?

3.暗い場所でフィルムを入れないでシャッターを押した場合に長時間露出となりミラーが上がったま
  まになることがあります。
  カメラを明るい方向に向けた時、シャッターが閉じれば正常です。
  暗い場所でのダイレクト測光ではフィルムが入っていないとフィルム押さえの黒い圧板を側光する
  ことになるため長時間露出となります。

 

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OM40の特長について教えてください。


長所

1.OM−4Tiと比べてファインダー内がすっきりしていています。

2.OM二桁シリーズで唯一TシリーズのストロボでTTLダイレクトストロボ制御が可能です。

3.プログラムモードを搭載しています。(OM−2S/Pと同じ)
  プログラムモードでは絞りは最小に設定しますが、最小に設定し忘れても設定された絞りで適正な
  シャッタースピードの組み合わせが存在すれば、適正露光されます。

4.ESP(2分割評価測光)を搭載しています。
  逆光を検知したときにファインダー内に表示がでます。

5.OM−2S/Pと機能的にはあまり変わらないが半値以下で入手が可能です。

短所

1.電池の消耗が激しいです。

2.モータードライブが秒3.5コマです。(OM−2S/Pと同じ)

3.フィルム感度をDXに設定しておいた場合、露出補正はできません。

4.ファインダー視野率が一桁機の97%に対して93%です。

 

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OM一桁シリーズの電池蓋、モーター連結部蓋の互換性について教えてください。


電池蓋の互換性がある機種

1.OM−1、OM−1N  (白、黒あり)

2.OM−2、OM−2N  (白、黒あり)

3.OM−2S/P、OM−3、OM−4、OM−3Ti、OM−4Ti、OM−4TiB
 (OM−2S/P、OM−3、OM−4の極初期モデルのみ黒、それ以外は白)

  尚、現在国内で新品として買えるのは3.の白のみです。
 

モーター連結部蓋の互換性がある機種

1.OM−1(MD)、OM−1N、OM−2、OM−2N  (白、黒あり)

2.OM−2S/P、OM−3、OM−4、OM−3Ti、OM−4Ti、OM−4TiB
 (OM−2S/P、OM−3、OM−4の極初期モデルのみ黒、それ以外は白)

  尚、現在国内で新品として買えるのは2.の白のみです。
 

* OM−1(N)とOM−2(N)の電池蓋は互換性がありません。
* OM−2S/P、OM−3、OM−4、OM−3Ti、OM−4Ti、OM−4TiBの電池蓋、
  モーター連結部蓋は同じものなので互換性があります。
* Pen−FTの電池蓋とOM−1(N)の電池蓋は同じものなので流用できます。
 

Thanks to okuderaさん
 

* OM−1(N)の電池蓋は、他に35DCや35SPなどの電池蓋と同じです。
  価格の安い35DCのジャンクから流用する方法もあります。
 

Thanks to レビさん

 

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OMシリーズのカメラ、レンズ等の製造出荷時期を判定する方法を教えてください。


M−1、OM−1(N)、OM−2(N)などの1980年以前に製造出荷された機種

裏蓋のフィルム圧板を外してみると圧板の裏側に捺印があります。
この場合、裏蓋が交換されていると製造年月の特定ができなくなります。
捺印には「ス2Y」や「S665」のように2種類ありますが、国内モデルでは「ス2Y」のような捺印の方が数は多いようです。
尚、ファインダープリズムにも「47.11.15」のような製造年月日の捺印があります。

「S665」のような捺印の場合

  これは、R. Lee HawkinsさんのFAQに記述があります。 それによりますと、

  *最初の英文字は製造した工場を表しています。
   「S」はおそらく長野県の諏訪市にあった工場を表しているようです。
  *2番目の数字は製造した年を表します。
   「6」は1976年です。 「0」の場合は1980年を表します。
  *3番目の数字又は英文字は製造した月を表します。
   1−9は1月〜9月、Xは10月、Yは11月、Zは12月です。
  *4番目の数字はフィルム圧板の種類を表しています。
   plate #5、plate #6のように僅かに異なる湾曲を持つ圧力プレートがあるようです。

  「S665」は1976年6月の製造となります。
  フィルム圧板はplate #5を使用しています。

「ス2Y」のような捺印の場合

  *最初のカタカナは製造した工場を表しているようです。
   「ス」は長野県の諏訪市にあった工場のようです。 ⇒ (昭和18年末に発足した諏訪工場?)
  *2番目の数字は製造した年を表します。
   「2」は1972年です。 「0」の場合は1980年を表します。
  *3番目の数字又は英文字は製造した月を表します。
   1−9は1月〜9月、Xは10月、Yは11月、Zは12月です。

  「ス2Y」は1972年11月の製造となります。

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OM−1N、OM−2S/P、OM−3シリーズ、OM−4シリーズ、OM二桁・三桁シリーズなど、1983年以降に製造出荷された機種

1983年以降に製造出荷されたOMシリーズのパトローネ室には「TNE3」や「TNV2 14」のようなデートコードが捺印されています。  このコードは1983年以降に製造出荷されたOMズイコーやOMアクセサリー、オリンパスのカメラなどにもあります。
尚、このデートコードのスタートは1981年ですが、現在確認されているのは1983年が最初です。

  *最初の2英文字は製造した工場を表しています。
   「TN」はオリンパス光学工業株式会社 辰野事業場を表しているようです。
  *3番目の英文字は製造した年を表します。
   「V」は2002年です。
  *4番目の数字又は英文字は製造した月を表します。
   1−9は1月〜9月、Aは10月、Bは11月、Cは12月です。
  *5番目、6番目の数字は製造した「日」を表しています。

  「TNV2 14」は2002年 2月14日の製造となります。

  このデートコードの詳細は以下を参照してください。
  OMボディ デートコードの謎?
  OMズイコー デートコードの謎?
  OMアクセサリー デートコードの謎?
 

Thanks to fooさん、MASAさん

 

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レンズ関連


ズイコーの表記について教えてください。


1.G.ZUIKO AUTO−Sなどの表記で「G」の意味
  「G」は、使われているレンズの枚数を表します。
  (D=4,E=5,F=6,G=7,H=8...)
  モノコート時代のレンズの表記で、マルチコート化以降レンズ枚数の表記はなくなって
  います。

  G.ZUIKO AUTO−S  (50mmF1.4、モノコート)

2.ZUIKO AUTO−Sなどの「AUTO」「S」の意味
  「AUTO」は、自動絞りを表します。
  「S」は Standard(標準)、「T」は Tele(望遠)、「W」は Wide(広角)を表します。

  ZUIKO AUTO−S    (50mmF1.4、マルチコート)− 現行品

3.ZUIKO MC AUTO−Sなどの「MC」の意味
  マルチコートを表します。
  マルチコートがあたりまえになると、MC表示はなくなりました。

  ZUIKO MC AUTO−S  (50mmF1.4、マルチコート)

4.S.ZUIKO AUTO−ZOOMなどの「S」の意味
  OEMの廉価版をあらわしているようです。

5.ZUIKO表記について
  オリンパスの前身である(株)高千穂製作所は1919年に顕微鏡の製造開発と計器類の製作を
  目的として設立され、1934年には「瑞穂光学研究所」を設立してカメラ用レンズの開発を始
  めました。
  そこでレンズの名称を社内募集し1935年に瑞光「ズイコー」「ZUIKO」が誕生しました。

 

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ズイコーのマルチコート、モノコートの見分け方について教えてください。


レンズにMCと表記があるか、ZUIKOのみの表記であればマルチコートです。 例外もあります。
135mm F3.5の最終モデルはZUIKOのみの表記ですがモノコートのようです。
G.ZUIKO等、ZUIKOにD〜H...の接頭辞がつくのはモノコートです。
S.ZUIKOはマルチコートでOEMの廉価版をあらわしていると思われます。
単純に銀縁=モノコート、黒縁=マルチコートではありません。

判らない場合はレンズに光を反射させて、その中に緑色(緑〜青緑)の反射があればマルチコートのレンズ
です。 レンズの前部と後部からそれぞれチェックします。
モノコートの場合は光を反射させて紫色(赤紫〜青紫)、柿色の反射が見えます。
モノコートのレンズでは、その中に緑〜青緑色の反射は見られません。

ズイコーでモノコートのみ存在するレンズは28mm F3.5、75−150mm F4、135mm F3.5の三種類だけのようです。
28mm F3.5、75−150mm F4はカラーバランスの点から最後までマルチコートにしなかったと思われます。

ズイコーに限らず、すべてのレンズの表面がマルチコートされているレンズはほとんどありません。
マルチコートやモノコートを組み合わせて、カラーバランスや反射を調節しているようです。
 

Thanks to MASAさん

 

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ズイコー50mm F1.4のバリエーションについて教えてください。


5つのタイプがあります。(M−SYSTEMも分ければ6タイプ)

TYPE−1 銀縁モノコート (G.ZUIKO AUTO−S)
       M−SYSTEMとOM−SYSTEMがあります。

TYPE−2 黒縁モノコート (G.ZUIKO AUTO−S)
       TYPE−2とTYPE−3、4の違いはモノとマルチコートの違いです。

TYPE−3 マルチコート、MC表示あり (ZUIKO MC AUTO−S)
       シリアルが70万番台以上で100万番台未満。
       TYPE−4、5と比較するとマルチコーティングの色が濃い。
       クモリ玉が多いので中古購入時は要注意。

TYPE−4 マルチコート、MC表示あり (ZUIKO MC AUTO−S)
       シリアルが100万番台以上で110万番台未満。
       TYPE−3と比較するとマルチコーティングの色がうすい。
       クモリ玉があるので中古購入時は要注意。

TYPE−5 マルチコート、MC表示なし (ZUIKO AUTO−S)
       シリアルが110万番台以上。
       TYPE−5のみリアガードが角になっています。
       TYPE−5のみマウント部がツーピース構造となっています。
       TYPE−1〜4のリアガードは一枚の板。
       TYPE−3と比較するとマルチコーティングの色がうすい。

 

Thanks to MASAさん

 

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レンズのお手入れ方法を教えてください。


ブロアーで細かいゴミを取り去った後、取れない汚れがある場合はレンズクリーニングペーパーで拭き
取ります。 ひどい汚れの時にはレンズクリーニング液が有効ですが、多用して拭きすぎますとレンズ
本来のコーティングにムラを与えたりしますので注意が必要です。
レンズクリーニング液はオリンパスEEクリーナーやFUJIFILM製レンズクリーニング液がお薦めです。
オリンパスEEクリーナーは付属の専用クロス、FUJIFILM製レンズクリーニング液はレンズクリーニン
グペーパーに少量つけてレンズのガラス面の中心から周辺に向かってガラス面をくるくると同心円状に
撫でるように拭きます。 指が入りにくいところを拭くには、少しけずって細くした割り箸にクリーニ
ングペーパーを巻きつけてレンズクリーニング液をほんの少量つけて拭きます。
いずれの場合もまずブロアーでレンズをきれいにしてから拭いてください。

オリンパスEEクリーナー
 主成分はシリコーン系溶剤とエチルアルコールでエアゾールタイプのクリーニング液です。 
 用途はガラスレンズ・プリズム等のクリーニングでプラスチックレンズにも使えます。
 その他、電子部品・事務機器・貴金属・CDなどのクリーニングにも使えます。
 専用クロスにクリーニング液を吹き付けて使用してください。 油性のヨゴレでもきれいになります。
 クリーニング液をガラス面に直接噴射させると、液体が汚れとともに内部に進入して汚れを広げる恐
 れがありますので、ガラス面に直接噴射はしないでください。
 また専用クロスにクリーニング液をつけすぎますと拭き残りが出ますので注意が必要です。
 オリンパスEEクリーナー

FUJIFILM製レンズクリーニング液
 水溶性のクリーニング液です。 主成分は純水と炭酸アンモニウムと界面活性剤です。
 用途はガラスレンズ・プリズム等のクリーニングですが、プラスチックレンズには使えません。
 プラスチック素材は表面が溶解することがあります。
 またレンズクリーニング液をガラス面に直接つけたりレンズクリーニングペーパーからしたたるほど
 沢山につけないでください。 レンズの内部にクリーニング液がしみこむと故障の原因になります。

尚、無水エタノール(純粋エチルアルコール)もレンズのクリーニングに使用可能です。

 

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アクセサリー関連


ワインダー1と2、モータードライブ1と2の違いを教えてください。


ワインダー1
・シングルモードのみ使用可能です。

ワインダー2
・シングルモード及び連続モード(最高2.5コマ/秒)が使用可能です。
・グリップにゴムのすべり止めがあります。

モータードライブ1
・シングルモード及び連続モードで使用可能です。
 連続モードは5コマ/秒、OM−2S/P・OM40では3.5コマ/秒
・振動がかなりあり、音はワインダーよりやや小さいだけです。
・薄くて、ワインダー並にコンパクトです。(約210g)
・モードラ2より電池の消耗が少ない(約1/2)
・初期型と後期型があります。 
 グリップ部のレリーズボタンの形状が違います。
 初期型モードラ1はリモコンジャックがありません。

モータードライブ2
・シングルモード及び連続モードで使用可能です。
 連続モードは5コマ/秒、OM−2S/P・OM40では3.5コマ/秒
・ツインモーターの採用により衝撃・振動と音が軽減されています。
・モードラ1より厚くて大きい。
・モードラ1より電池の消耗が激しい(約2倍)
・OM−3(Ti)、OM−4(Ti)でフィルム自動巻き戻しが可能です。
・液晶による状態表示が追加されました。
・グリップの形状が変更されました。

 

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OM−2NでT32、T20を使用したいのですが使い方が判りません?


ストロボの計算版を”full automatic control by OM-2”側にします。

1.アクセサリーシューにT32またはT20を取り付けます。

2.カメラ側の切り替えレバーをAUTOにし、ストロボのスイッチをオンにします。
  T32またはT20をシューに直接差し込んで使う時は、カメラ側のシンクロ接点切り替えレバー
  の位置に関係なくX接点になります。

3.ファインダー内に充電シグナルが点灯します。
  絞りを決めシャッターを切ります。(絞りは開放から最小絞りまで自由に選べます)

4.シグナル光が点滅したら、正しい露出でストロボ撮影ができたことを知らせています。
  シグナル光が点滅しないで消えた時は被写体までの距離が遠すぎます。
  絞りを開けるかもっと近づいて撮影します。
  シグナル光が点滅しないで点灯したままの時は発光の必要ない明るさだったので自然光のまま適正
  露出で写っています。

5.ストロボをぜひ発光させたい場合
  カメラを被写体に向けてファインダーをのぞき、シャッタースピードの指針が1/30秒より遅い
  水色表示内に来るように絞りを絞ります。

計算版を”full automatic control by OM-2”側にすると強制的GN32の所にレバーが行くようになっていますので、計算版を裏にしていてもGN32の所にレバーを持っていけばTTL制御になります。

T32、T20はTTL自動調光可能機種すべてで使用可能です。
ただし、OM−2ではシュー3に変更し、シンクロ接点をXに切りかえる必要があります。
ファインダー内に充電シグナルランプとオートチェックランプは点灯しません。

 

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OM用の接写リングについて教えてください。


オートエクステンションチューブ
 接写リングはオリンパスではオートエクステンションチューブという名称で2003年3月まで販売さ
 れていました。
 ボディと撮影レンズの間に入れて使用するバヨネット式の簡易型近接用アダプターで自動絞りが働きま
 す。 厚さが7mm、14mm、25mmの3種類があって組み合わせで7通りの使い方ができます。

 チューブ25 − ¥7、200
 チューブ14 − ¥6、500
 チューブ 7 − ¥5、800

オートエクステンションチューブ65−116
 
¥28、500で2003年3月まで販売されていました。
 
チューブ長が自在に伸縮し、65mmから116mmの範囲で撮影距離、倍率、画界を自由に変えるこ
 とができ、使用レンズの自動絞りが働きます。
 通常、マクロ135mm F4.5、マクロ80mm F4、マクロ38mm F2.8、マクロ20mm
 F2との組み合わせで使用します。

オートベローズ
 
¥26、000で2003年3月まで販売されていました。
 
蛇腹部とフォーカシングレール、フォーカシング三脚台の3要素から構成され、倍率調整とフォーカシ
 ングが別々にできます。
 OMシステムの各種レンズがプリセット絞りとして使える絞込みレバーと、ダブルケーブルレリーズ併
 用により自動絞りで撮影できる機能を持っています。
 通常、マクロ135mm F4.5、マクロ80mm F4、マクロ38mm F2.8、マクロ20mm
 F2との組み合わせで使用します。

クローズアップレンズ
 
安く済ませるにはクローズアップレンズを使う方法もあります。 ケンコーから発売されています。
 レンズの先端に取りつけるだけで簡単に接写ができます.
 クローズアップレンズの長所は露出補正の必要がないことです。
 尚、焦点距離の長い望遠レンズの方が大きな効果を得られます。
 短所は絞り開放では平面図形の撮影などで画像周辺で画質が低下します。
 F8以下の絞りを使うと鮮鋭度が増し、深い被写界深度を得ることもできます。
 合成焦点距離やフィルター径の異なるタイプがありますので、必要に応じて選択します。

リバースアダプター
 
その他、接写にはリバースアダプター(リバースリング)を使う方法もあります。
 標準〜広角レンズを、ボディに逆向き(=リバース)に付けるだけで接写が可能になります。
 これは、これらのレンズの主点がレンズ後方にある光学系(=レトロフォーカスタイプ)であるために
 レンズを逆にすることで、レンズを余分に繰り出したような効果が生じるからです。
 ただし、レンズを逆につけるとピント合わせができなくなりますから、カメラの位置を動かしてピント
 を合わせなければなりません。さらにほとんど全てのオート機能は使えなくなります。
 残念ながらOM用の純正品は発売されていません。 マイネッテよりOM用が発売されていました。
 49mm 、55mmとも¥2、000です。 (2001年のカタログより)

 

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F280の特長ついて教えてください。


長所

1.スーパーFP発光によりOM−4Ti、OM−3Ti、OM707で全速同調が可能です。

2.24mmの画角までカバーしています。

3.OM707ではシャッタースピードが1/100秒以下の時は閃光発光、1/100秒以上の時は
  スーパーFP発光に自動で切り替わるので便利です。
  *OM707は縦走りシャッターでシンクロスピードは1/100秒です。

4.OM707用にAF補助光を搭載しているので暗いところでもピントが合いやすくなっています。

短所

1.電池の容量が少なくなった場合に、ファインダーのチャージ完了ランプは点灯しないのにLEDの
  チャージランプが点灯することがあります。
  このまま撮影するとストロボは発光しないので撮影に失敗します。
  F280は電池の電圧が低いとチャージランプが点灯しても発光しない状態になります。
  初期に製造されたF280の取扱説明書ではニッカド使用可となっていますが、後期に製造された
  F280ではニッカド不可となっています。
  ニッカド使用時に上記の問題があったため、ニッカド不可に変更されたと思われます。

2.シャッタースピードが1/60秒以下になる時はマニュアルで使用する必要があります。
  ガイドナンバーの計算が必要になるのでめんどうです。
  このような場合にはスーパーFP発光よりTTLダイレクト調光の方がお手軽です。

3.シーンによってはスーパーFP発光時に低速になるに従いフィルムの右端と左端で露光量の差が
  目立つことがあるようです。 原因はスーパーFP発光の強さが時間と共に減衰して行くためです。

4.TTLマルチストロボ、外光オートが使えません。 バウンスが出来ません。

その他の特長(OM−4Ti、OM707で使用時)

1.スーパーFP発光時は光量調節はしていません。 発光量はカメラによってほぼ一定です。
  F280との組み合わせで、スーパーFP発光時はシャッタースピードでの露光制御が効きます。
  そのためシャッタースピード毎に相当ガイドナンバーが変化します。

2.スーパーFP発光時、シャッタースピードが速くなる程ガイドナンバーが小さくなります。
  シャッタースピード1/60秒以下の時、ガイドナンバーは14.7相当
  シャッタースピード1/125秒の時、ガイドナンバーは10.4相当
  シャッタースピード1/250秒の時、ガイドナンバーは7.3相当
  シャッタースピード1/500秒の時、ガイドナンバーは5.2相当
  シャッタースピード1/1000秒の時、ガイドナンバーは3.7相当
  シャッタースピード1/2000秒の時、ガイドナンバーは2.6相当
  上記の値はOM−4Tiの場合です。
  OM707の場合、ガイドナンバーはもう少し大きくなります。
  例えば1/2000秒の時は3.1、1/1000秒の時は4.3、1/500秒の時は6.2です。
  ガイドナンバーが大きい理由はOM707の方が幕速が早いので先幕が開いてから後幕が閉じる迄
  の時間が短くなるためです。 OM707に比べOM−4Tiは長い時間スーパーFP発光している
  必要があるのでその分、光量が落ちてしまいます。

  発光時間
  OM−4TiスーパーFP発光時は1/50〜1/25秒
  OM707スーパーFP発光時は1/70〜1/30秒

3.スーパーFP発光による日中シンクロは、自然光とストロボ光の合成された光をTTLダイレクト
  測光し、シャッター速度により適正露出を制御すると説明されていますが、実写では必ずしもその
  通りにはいきません。 「ガイドナンバーに相当する数値を知っていて距離を測って、それに合う
  絞りを決めないと、被写体にもバックにも露出を合わせるわけにはいかないと思います。
  ストロボに対する絞りを決めておいてバックに対してはカメラのAEが働く、それで全体のつじつま
  を合わせるということなんです。」<-- アサヒカメラ ニューフェース診断室「OM−4Ti」より
  スーパーFP発光によりポートレートなどの日中シンクロが手軽にできますが、予測が難しいです。
  大掛かりになりますが、レフ板を使用した方が効果が一目瞭然で判りやすいかもしれません。

 

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OM−1、2シリーズ用アクセサリーシューの種類と用途について教えてください。


1.アクセサリーシュー1
  OM−1(M−1)用のアクセサリーシューで、外光オート、マニュアルストロボ撮影が可能です。
  OM−2でも外光オート、マニュアルストロボ撮影が可能です。

2.アクセサリーシュー2
  OM−2とクイックオート310などの初期型ストロボでTTLオート撮影をする時に使用します。

3.アクセサリーシュー3
  OM−2とT32、T20などのTシリーズストロボでTTLオート撮影をする時に使用します。
  ファインダー内で充電完了と適正発光の確認はできません。

4.アクセサリーシュー4
  OM−2NとT32、T20などのTシリーズストロボでTTLオート撮影をする時に使用します。
  クイックオート310などの初期型ストロボではTTLオート撮影はできません。
  OM−1NとTシリーズストロボとの組み合わせでは外光オート、マニュアルストロボが可能です。
  OM−2N、OM−1Nとも充電完了と適正発光の確認がファインダー内で可能です。

  アクセサリーシューを上から見ると以下のようになります。
   シュー1    シュー2    シュー3    シュー4

  ||   ||   || ・ ||   ||・  ||   ||・ ・||
  || ○ ||   || ○ ||   || ○ ||   || ○ ||
  ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||   ||

  シュー1、2、3のロックは上から見て反時計回り、シュー4は時計回りでロックの方向が違います。
 

機種別に最適なアクセサリーシューをまとめると

OM−1
・シュー1を使用して外光オート、マニュアルストロボが可能です。
・シンクロ接点を手動でX接点へ切り換える必要があります。

OM−2
・シュー3とT32、T20などのTシリーズストロボでTTLオート撮影が可能です。
・シュー2とクイックオート310などの初期型ストロボでTTLオート撮影が可能です。
・シュー2、シュー3との組み合わせで外光オート、マニュアルストロボも可能です。
・シンクロ接点を手動でX接点へ切り換える必要があります。

OM−1N
・シュー4を使用して外光オート、マニュアルストロボが可能で、充電完了と適正発光の確認がファイン
 ダー内に表示されます。
・カメラ側のシンクロ接点切換レバーの位置に関係なくX接点になります。

OM−2N
・シュー4を使用してTTLオート、外光オート、マニュアルストロボが可能で、充電完了と適正発光の
 確認がファインダー内に表示されます。
・カメラ側のシンクロ接点切換レバーの位置に関係なくX接点になります。

尚、F280では外光オートができませんので注意してください。

 

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ストロボ関係小物の使い方について教えて下さい。


1.TTLオートコードTタイプ
 ・TTLオートコードT 0.3m、0.6m、2m、5m
  T32やTTLオートコネクターT20装着のT20などをカメラ本体から離して使えます。
  T32とT45はそのままでTTLオートコードを接続できます。
  OM−2とOM−2Nではオートコネクターが必要です。
  OM−4、OM−4Ti、OM−4TiB、OM−2S/P、OM−3Tiは前面にコネクターが
  ありますのでオートコネクターは不要です。
  但しOM−3には前面にコネクターがありOM−1Nはオートコネクターが付きますが、TTL
  調光が出来ないため、外光オートとマニアルストロボとなりますのであまり意味がありません。
  OM40、OM707、OM101もTTL調光ができますがコネクターが無いので離して使う
  ことはできません。
 ・TTLオートコードT2 0.1m
  T45をOM−4、OM−4Ti、OM−4TiB、OM−3Ti、OM−2S/Pで使うときに
  使用します。 プラグがコードに対して直角に付いています。
 ・TTLオートコードT2 0.15m
  T45とモータードライブ2を組み合せてOM−4、OM−4Ti、OM−4TiB、OM−3Ti
  OM−2S/Pで使うときに使用します。 プラグがコードに対して直角に付いています。

2.TTLオートコードF 0.6m(F280用)
  シューにコネクターを接続するタイプです。
  F280用でOM−4Ti、OM−3Ti、OM707でFP発光やTTL調光で使用可能です。
  その他、OM−2、OM−2N、OM−2S/P、OM−4、OM40、OM101でもFP発光
  以外のTTL調光だったら使用可能です。

3.TTLオートコード 0.6m(クイックオート310用)
  クイックオート310はTTLオートコードで離す事が出来ますがシュー2を付けたOM−2だけ
  が可能です。 シュー2とクイックオート310にTTLオートコード0.6mを接続します。
  TTLオートコード0.6mはTシリーズ用のTTLオートコードとタイプが違います。

4.リモートセンサー(クイックオート310用)
  クイックオート310をバウンスグリップに付けて外光オート撮影でバウンスさせる時OM−2
  以外の機種ではリモートセンサーをシューに付けて離します。 ストロボのセンサーを停止させて
  シューの上にセンサーを付けて被写体の反射光で調光できるようにするユニットです。
  OM−2は被写体の反射光でTTL調光できるためこのユニットは必要ありません。

5.TTLオートコネクター
  OM−2とOM−2NにTTLオートコードTタイプを接続する場合はOM−2にはTYPE3、
  OM−2NにはTYPE4のコネクターを使用します。 TYPE3とTYPE4違いはシュー3
  とシュー4の違いと同じでネジの方向が互いに反対になってるのとTYPE4には「1/60シャ
  ッター固定、充電完了表示接点」が付いています。

6.TTLオートコネクターT20
  T20やT18をカメラ本体から離して使う場合にシューの付いたコネクターをつけます。
  TTLオートコードTタイプを使用してカメラ本体と接続します。 

7.オートマルチコネクター
  1つのオートマルチコネクターで最高3台のTシリーズストロボで多灯フラッシュが出来ます。
  4つのオートマルチコネクターを使うことにより最高9台まで多灯フラッシュが出来ます。

8.エレクトロフラッシュ・ワイドアダプターNDフィルターセットT32
  手帳型のケースにワイドアダプターと2枚のNDフィルターが入っているものです。
  ワイドアダプターをつけると21mmの画角をカバーします。 光量はGN22になります。
  NDフィルターはND4とND8が入ってます。 光量はそれぞれGN16とGN11になります。

9.フルシンクロフラッシュ・ワイドアダプターF280
  フルシンクロフラッシュF280用のワイドアダプターです。 21mmの画角をカバーします。

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Thanks to MASAさん

 

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OM−2のTTLオートストロボはシンクロ固定とはなりませんが他機種でも可能ですか?


            OM−4Tiのストロボ接点

 1.ストロボ同調用接点

 2.ファインダー内充電完了&調光確認表示用接点

 3.TTLオートストロボ制御用接点

 4.F280用接点(FPトリガー用接点)

 5.F280用接点(OM707AF補助光制御用接点)

 

OM−2無印のTTLオートストロボでは1/60秒固定回路が無いため、ストロボが発光しても適正露出
以下だと通常のオートのようにスローシャッターになります。

OM−2N、OM−2SP、OM−4Ti、OM−4、OM40では1/60秒にシンクロ固定されますが、充電完了端子(上の写真で端子2)をテープで絶縁することでOM−2無印と同じ動作になります。
ただし充電完了と調光確認がファインダー内で出来なくなります。

OM−4Tiではスポットでスローシャッタースピードに設定する事で、OM−3Tiと同様にTTLオートでスローシンクロに似た動作が可能です。
OM−4では動作未確認ですが、OM−4Tiと同様の設定で可能かと思われます。
 

Special Thanks to MASAさん

 

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偏光フィルターには円偏光(CPL)フィルター以外に普通の偏光(PL)フィルターがありますが、これはOM−4Tiでも使用可能ですか?


最近、偏光フィルターは円偏光(CPL⇒サーキュラーPL)フィルターが主流となっていて、普通の偏光(PL)フィルターはあまり見かけなくなりました。

OM−1(N)、OM−2(N)などのハーフミラーを使用していないカメラでは安価な普通の偏光フィルターが使えますが、OM−4Tiなどのハーフミラーを使用しているカメラでは円偏光フィルターが必要になります。

OM−4Tiなどのハーフミラーを使用している一眼レフに普通の偏光フィルターを使用すると、入ってくる偏光のの向きが一方向のみなので、ハーフミラーで反射と透過の割合が変わります。
そうすると、測光用センサーに届く光の量が変化して露出計が誤動作してしまいます。
円偏光フィルターは偏光フィルターの後ろに一方向しかない偏光を通常の光と同じ性質を持った円偏光に変換する「1/4波長板」と呼ばれる素子を追加したものです。

一般にAF一眼レフはミラーボックスの下にあるAFや測光用センサーに光を導くためハーフミラーを使用していますので円偏光フィルターを使用します。
またデジタルカメラでは撮像素子の前にローパスフィルターが入っていますので円偏光フィルターを使う必要があります。

偏光フィルターの種類

PL     ⇒ 大部分のMF一眼レフやレンジファインダーカメラで使用可能です。
MC−PL  ⇒ PLフィルターにマルチコーティングがされています。
CPL    ⇒ AF一眼レフやデジタルカメラ、ハーフミラーを使用しているMF一眼レフなどでは
         CPLを使う必要があります。
MC−CPL ⇒ CPLフィルターにマルチコーティングがされています。
ワイドCPL ⇒ 広角レンズを使用した時にケラレがないように作られた薄型のCPLフィルターです。
         通常ワイドCPLはねじ込み式のフードは使えないタイプが多いので要注意です。
         最近ケンコーから発売されたサーキュラーPL(W)Vernierは使えます。

偏光フィルターは、ガラス面などの余計な反射や青空の偏光を取り除く効果があります。
カラー撮影では表面反射をカットして青空や樹木をくっきりと色鮮やかに表現することができます。
露出倍数は偏光のカット量によって変わりますが3〜6倍程度です。
CPLフィルターは普通のPLフィルターと比較して高価(2倍以上)ですが、いろんなカメラに使えますのでこちらをお薦めします。

 

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OM用のフォーカシングスクリーンにはいろんな種類があるようですが違いがよくわかりません。


OMシステムのフォーカシングスクリーン(ファインダースクリーン)には以下のようなものがあります。

1−1  マイクロマット式(一般全レンズ用)
     マイクロプリズムでのピント合わせは開放がF4より明るいレンズだとかげりが出ないので楽
     にできます。 M−1、OM−1、OM−2などで標準装備されていたスクリーンです。
 
1−2  マイクロマット式(望遠・標準レンズ用)
     中央のマイクロプリズムの角度を変更して標準〜望遠レンズに最適化したスクリーンです。
     マイクロプリズム部は開放がF5.6のレンズでもかげりが出ないように設計されています。
 
1−3  スプリットマット式(一般全レンズ用)
     スプリットプリズムでのピント合わせは開放がF4より明るいレンズだとかげりが出ないので
     楽にできます。 1−1のマイクロプリズムの部分が水平スプリットプリズムになっています。 
 
1−4  全面マット式(一般全レンズ用)
     中央にプリズムがないのですっきりしています。 
     1−4N発売後、製造中止となったためったに見かけません。
 
1−4N 全面マット式(一般全レンズ用、スポットサークル付)
     1−4よりこちらの方がやや明るくなっています。 中央にスポット測光用のサークルがあり
     OM−4、OM−2S/P以降のスポット測光可能なカメラにも対応しています。
     M−1、OM−1、OM−1N、OM−2、OM−2Nでもお薦めのスクリーンです。
 
1−5  マイクロ透過式(広角・標準レンズ用)
     透過式で中央部に広角・標準レンズ用に角度を合わせたマイクロプリズムがあります。
     透過式はボケの確認ができませんが非常に明るいのが特徴です。
 
1−6  マイクロ透過式(望遠・標準レンズ用)
     透過式で中央部に望遠・標準レンズ用に角度を合わせたマイクロプリズムがあります。
     マイクロプリズム部は開放がF5.6のレンズでもかげりが出ないように設計されています。
 
1−7  マイクロ透過式(超望遠レンズ用)
     透過式で中央部に超望遠レンズ用に角度を合わせたマイクロプリズムがあります。
     マイクロプリズム部はF値が暗い超望遠レンズでもかげりが出ないように設計されています。
 
1−8  全面マット式(天体・超望遠用)
     1−4(N)と同様に全面マットですがこちらの方がマット面が細かく明るくなっています。
     ピントの山はややつかみにくくなっています。
 
1−9  透過式(内視鏡写真撮影用)
     内視鏡にカメラを取り付けた時に使うスクリーンです。
     暗い被写体でも明るい視野が得られます。
 
1−10 方眼マット式(シフトレンズ用)
     シフトしてもファインダーがあまり暗くなりません。 一般のレンズ用としてもお薦めです。
     方眼の目盛が入っているので構図が決めやすく便利です。
 
1−11 十字マット式(接写・拡大撮影用)
     マット式で中央部に二重十字プリズムがあります。
     低倍率の接写ではマット面、等倍以上では十字プリズムでピントを合わせます。
 
1−12 十字透過式(顕微鏡・等倍以上撮影用)
     透過式で中央部に二重十字プリズムがあります。
     バリマグニファイヤーを装着して二重線で視度調整し、十字プリズムでピントを合わせます。
 
1−13 マイクロ/スプリットマット式(一般全レンズ用)
     OM−1N、OM−2N、OM−2S/P、OM−3、OM−4(Ti)、OM−4TiBで
     標準装備されていたスクリーンです。 中央にあるスプリットプリズムが水平になっていて、
     その周囲にマイクロプリズムがあります。
 
1−14 マイクロ/スプリットマット式(一般レンズ用)
     1−13のスプリットプリズムが45度斜めになっています。
     縦線や横線がある被写体の場合には便利です。

2−4  全面マット式(一般全レンズ用)
     非常に明るいため暗いレンズでもピントが合わせやすいのですが、ピントの山はややつかみに
     くくなっています。 ボケは独特の感じで実際のボケ方とは異なります。
     中央にスポット測光用のサークルがあり、プリズムがないのですっきりしています。
 
2−13 マイクロ/スプリットマット式(一般全レンズ用)
     2−4と同様に非常に明るいため暗いレンズでもピントが合わせやすいのですが、ピントの山
     はややつかみにくくなっています。 ボケは独特の感じで実際のボケ方とは異なります。
     中央にあるスプリットプリズムが水平になっていて、その周囲にマイクロプリズムがあります。
     OM−3Tiで標準装備されたスクリーンです。
     
 

2−4、2−13はファイン・ルミマイクロマットを採用した明るいスクリーンですが、OM−2S/P、
OM−4、OM−4Ti、OM−4TiB、OM−3、OM−3Ti用です。
M−1、OM−1、OM−1N、OM−2、OM−2Nにはそのままでは装着できません。
透過式のスクリーンはファインダー部露出計で誤差が生じますのでファインダー部露出計は使えません。

ファインダー・グループ

 

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修理関連


OM−1のオーバーホールをしたいのですが費用はどの位かかるのでしょうか?


2001年7月からSSでは古いカメラの修理、オーバーホールは受け付けない方針になったそうです。
(OM−4Ti Black、OM−3Tiを除く)
今後は保証のきかない部分修理を基本料金8000円(状況や程度により加算)で引き受けてくれるそう
です。 尚、部分修理(限定修理)は基本的には小川町SSでの対応となっているようです。
尚、SSでオーバーホールができた頃の費用は1万数千円(会員価格)でした。

関東カメラサービスでは限定オーバーホールを受け付けていますが、費用が数万かかることもあります。
現品を持って行けば見積りをしてくれます。
関東カメラサービスではOM−1のメーター修理は2000年4月に電気部品及び関連部品を使い切ってしまい修理不能だそうです。
OM−2以降も電気部品を払底してしまい修理を受付けていません。

 

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OM−1、OM−2のファインダープリズム交換は可能でしょうか?


オリンパスSSではプリズムが払底してしまったので交換作業を受け付けていません。
日研テクノ、東京カメラサービス、関東カメラサービスでは再蒸着やプリズム交換を受け付けています。

以下のURLにアクセスしてみてください。

日研テクノ株式会社 
 http://www.nikken-techno.co.jp/ ← ホームページ
 http://www.nikken-techno.co.jp/index5f.htm ← プリズム再生

東京カメラサービス
 http://www.tokyo-camera-service.com/ ← ホームページ
 http://www.tokyo-camera-service.com/top.html ← OM-1、OM-2のプリズム交換可能

関東カメラサービス
 http://www.kanto-cs.co.jp/ ← ホームページ
 http://www.kanto-cs.co.jp/repair/repair.html ← プリズム・ミラー再蒸着

 

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