8/21〜8/27
いかんなあ。やっぱ病院行くべきだろうか。と思いつつ、母(も風邪)だけ病院に車の送り迎えして、自分は家で寝ている。
と、やりましたよ、多分世間一般で言う『金縛り』?
座敷で横になって、うとうとしてました。
少し夢を見て、目が醒めると、枕もとで、誰かが走ってるんですわ。
ぱたぱたと。
ほんで、耳のすんごい近くで、子供の笑い声がする。
目は開いているんだが、音は消えない。
昼間だったからよかったものの、真夜中だったら、すんげえ怖かったでしょうな。
ま、わたしは驚かない性格なので、「こりゃあ、ちゃんと目覚めているようでいて、実は、どこかしら眠っているってえ噂の、あの状況だな」と思いましたです。
多層構造の夢、ってのも昔一回見てるんで(醒めても醒めても同じ状況、って、いわゆる入れ子状の夢*です)結構冷静に分析してしまうんですね。
我ながら可愛くないなあ。
しかし、『白昼夢』の体験ってのも、十分おっかないもんで、子供の声はあいかわらず消えないし、でも眠たいし、けどこのまま行ったら悪い夢見るのは必至で、さーどうしようかなあ、と選んだのは、ぴよちゃんが顔のそばで寝てた時のことを思いだしたです。そしたら、あっと言う間に安眠できました。
*入れ子状の夢の話 10年くらい前の夢です。
自分のベッドで寝ている。眠りはもう浅くなっていて、頭の端で「起きたら枕もとのサボテンに水やらなきゃ」と考えている。
次第に意識がはっきりしていき、まぶたを開けるが、部屋は夜明け前のようにほの暗い。
身を起こしてベッドサイドのランプをつけるが、明るくならない。
と、そこで、
「まだ夢から醒めてないんじゃないのかな」と気づく。
気づいてみると、自分はベッドに横たわっている。
さっき身を起こしたはずなのに。やはり、夢だったのだ。
そうしてまた朦朧と「枕もとのサボテンに水やらなきゃ」と考えている。
ゆっくりと目を開け、周りを見渡す。いつものわたしの部屋。
枕もとには手のひらに乗るような、小さなサボテンの鉢。そして部屋は暗い。
ランプをひねるが、光は灯らない。
「しまった。これもまだ夢なんだ」
次の瞬間、また仰向いて横たわっている自分。
「今度はきちんと、目を醒まさないと」
まぶたをぎゅっと閉じ、はっきりまばたきをする。身を起こす。枕もとにはサボテン。
ランプのつまみの、冷たい感触を確かめて、ゆっくりとひねる。
つかない。
一瞬後、映画の巻きもどしのように、体はまた臥した状態に戻っている。
今度こそ、と身を起こす。
枕もとにはサボテン。
そして、ランプのスイッチをひねる。
部屋は。
きちんと目覚めてから思い出したのだが、わたしはサボテンを育てたりしてはいなかった。
「『朝は4度9分、夜は7度5分』なあに?」「…そらわしの体温です」という訳で、病院に行ってきました。クーラーには全然はいってないんだけど。まるで冷血動物ですな。せんせも「なんだかなあ」と言うので、とりあえず新しい抗生物質もらってきました。セフゾンとミノマイシンにアレルギーがあるので、別のです。それにしても、今回の夏風邪は長いなあ。
あとは、『帰郷』(太田忠司)読みながら寝てました。ほんとに寝たきりですね。
古い日記のつけたしもできないし。
毎度のことながら、メール溜めてます。いい加減愛想つかされそう。
まだ『救済の技法』(平沢師匠の新譜)も聴けてないんですよ(;_;)>あやべさん>私信
なんでこんなに眠れるんだろう、という位、眠り続けている。起きてるのは、正味5時間くらいか? こんな風にキー叩いている瞬間まで、眠い…
病欠(;_;)
昨日今日あたりから、ようやく平熱になってきました。解熱剤のおかげだがね。ただ、台風が来ているせいもあって、頭痛の症状がプラスされている。それでなくても薬6種類ってのは、さしものわたしにとっても異常事態。
横になっている間に、『帰郷』と、買ってそのままになっていた『3LDK要塞山崎家』を読み終わりまして、今、異形コレクション6『屍者の行進』を読んでます。感想は後日。
「最近の異常気象のすべては、聖書にて予言されているのです」と、朝一番に来訪してきた、エホバの証人のおばさんふたりを蹴散らして、有楽町へ。台風なのに、ご苦労なこってす。おばさんも、わたしも。
という訳で、抽選で当たった、ベルセルクのイベント。ここ最近歩いてないので、行きの電車にて、かなりへばる。にもかかわらず、上野駅構内の本屋で、『死霊たちの宴 上下』(創元推理文庫)を買う。ゾンビのアンソロジー買うなよ、余計エネルギーとられるじゃんか。
ひふみちゃん@NECを誘ったのだが、彼女は時間切れとかで、平沢さんのミニライブが始まる前に抜けてしまった。彼女が観てたのは、1部の声優さんのアテレコセッションと三浦氏のトーク。で、20分の休憩の後、第2部。
ひらさわ師匠。
曲目はベルセルク挿入歌と『救済の技法』『庭師KING』と、あと一曲。(不明。だってまだ聞けてないんだもん>新譜)エホバさんには救われないが、師匠には救済されてしまうワタシだった。
最後の抽選会の座席くじにて、『ももいろシスターズ』(ももせたまみ)が当たってしまった。ああ、申し訳ない。他の席には中高生がいっぱいいたのにね。コミックス全巻ならまだしも、ももせ氏のカラー色紙と三浦氏のサイン色紙がついてきてしまった。ベルセルクのコアなアイテムが当たってしまうと、場所が場所だけにもっとずっと申し訳なかったが、それにしても、漫画家が漫画家のサイン色紙当てるって、極道ではないかね。景品受け取りで壇上に立ったとき、三浦氏に「あの、わたしも漫画家なんで辞退します…」と言いそうになってしまった。あ。そうか、トナリの高校生らしき女の子に当たりくじ譲ればよかったんだ…。
今日のイベントを再現した『ベルセルク インターネットプロジェクト』は今夜から一週間限定だそうです。
帰ってくると、『YAKATA』(綾辻行人監修・ダヴィンチ+じゅげむ編集)が届いてた。ああ〜、これ、ゲームやる前に欲しかったよ〜。特に『システム解析』のとこ(爆)
折り込みコピーでサイン会の告知があったんで、既に知ってる人も多いと思うけど、載せちゃいますね。
綾辻行人『YAKATA刊行記念サイン会』
9/13(日)午後3時〜
パルコブックセンター 渋谷店 店内特設会場にて開催。
最新刊ゲーム攻略本『YAKATA』をお買い上げのお客様に整理券配布中。
レジカウンターにて、お申し付けください。
だそうです。因みに発売は今日28日だと思うので、明日行けば、整理券は間に合うんじゃないかと。
案の定、風邪の症状ぶりかえし。こんなにダラダラ長びいても、とりあえず仕事に影響ないってのは、自由業の特権かもしれん。(売れっ子ならそうはいかないだろうけど)
午前中、関東ではちょっと大きく感じる地震があった。震源が東京湾って、なんか特撮ネタみたい…
台風が『自転車の早さ』で進んでいるらしい。思わず『鉄腕ダッシュ』で競争に使われているシーンを想像してしまうわたしは、不届きもの。
明後日あたり、関東直撃になるかもしれん、ということなので、母と買い出しに行くが、ガードレールにぶつかっている車をみたり、左右の確認せんと合流しようとする運転手にあと1mでぶつけられそうになったりで、こんな天候の運転は難儀である。しかも、こちらの頭も、あんまり明瞭ではない。なおさら難儀なことである。>危ないじゃないか>自分
そろそろシナリオのつづきやらねば。
晩、『良性発作性頭位眩暈症』とやらになってしまった我孫子さんに電話。声は元気。つうか、我孫子さんって、声や顔つきだけでは、ほんとのトコわかんないしなあ。そしていつも声がちいさい千織さんは、本当に調子よくないみたい。ぽてもおやつ禁止中だそうだし、どうやら食卓の上の『ヘクソカズラ』が一番元気なようだ。>『ごった日記』8/22参照のこと
日記では明らかにされていないが、喜国さん来訪の時点で、既に『ヘクソカズラ』は白木のダイニングテーブル中央で鎮座ましましていたらしい。ああ、こんな面白いネタ、どーしてサラっと書いてしまうんだ。>我孫子さん
付け加えれば、わたしの家の向かいの生け垣にも、ヘクソカズラは満開です。でも、全然臭くありません。鼻のいい母にも犬にも嗅いでもらったんで、ほんとーです。植生の違いかしら。
つる草で、釣鐘状の8mmほどの白い花が咲きます。真ん中はあずき色。ね?かわいいでしょ?今、試しに仏壇に飾ってあります。ごめんね。パパ。
今朝も早よから、一日中雷がゴロゴロして、低周波の嵐。そのせいか、犬共は、吐くわ、下痢するわ、食欲はないわ、人も獣もどこ見ても、病っている。自分も含む。増して、今日の台風の速度は時速10km。なんですか、ソレは。徒歩…。
台風が通りすぎたら、大きい病院に行ってみようかな…
本日からちょっと仕事をする。やっぱり原作どおりのテキスト分量では、後編50ページに収まらない。泣いて馬謖を切る? とは言え、どこを馬謖にすればいいんだか(泣)やはり推理のシーンだろうか(笑)
仕事しながら、ようやく『救済の技法』を聞く。あいかわらずヘンな歌詞だわ。師匠ったら、好き(ハアト)。歌詞カードの写真も、めっきり皺っぽい顔になっちゃって、ますますナイス。歌声はより楽器の一部と化したようで、万が一にも亡くなられた後には、脛骨さえも歌いそうです。でも、長生きしてくれなきゃ、いやだ(泣)
なんちゅう感想でしょう。まだ聞き初めで、こーこつと目眩に支配されておりますんで、具体的にコレが好きとか言えませんです。はいほー。10月のインタラクティブが楽しみです。
ところで、判明。ベルセルクイベントでラストに歌った曲は『TOWN−0 PHASE−5』でござんした。
(ところで福間くん@P−MODELは、あつらえたようにベルセルクのキャラみたいな顔してると思うのは、わたしだけか?)
やはり、貫井さんは『花のピュンピュン丸』を知りませんでしたね。『花のピュンピュン丸』とは、大昔の忍者アニメで、まだオカルトじゃなかったころの、つのだじろうが原作です。江戸時代なのにもかかわらず、遮断機があったりコンピューターがあったり、いわゆるちょっと前の『うどんどんべえ』のCMみたいな、パラレル歴史的ナンセンス設定なのでした。だから、知ってたら「どういう意味があって、ピュンピュン丸?」という反応が返ってきたでしょう、おそらく(笑)
『その時代にあるはずのないもの』が、するっと滑り込ませてあると、面白い趣向だろうな、と思ったんだけど。
●8/16の日記更新しました。
8/31(月)
夏休み最後の日なので(笑)、読書感想。
『帰郷』太田忠司
ようやく手にいれて、読んだです。ショートショートは好きな分野だし、太田さんの作品はずっと読んでるんで(『新宿少年探偵団』は2冊目で挫折しちゃったけど(^_^;))楽しみにしてた。
収録されてるうちのいくつかは、ショートショートの題材でないものがあって(実験作なのかもしれない)、やはり『遅かれ早かれ、長編にも手を染めてしまうであろう』業のようなものが感じられた。
一番好きだったのは、『地球に於ける”↑ア↓”の拡散と浸透』”↑ア↓”のとこは、原本では、アのさかさまになっているような記号です。次は『講演−−難病をこえて』『生きている山田』『星に願いを』かな。色々な作風が混じっているので、いろんな趣味の人が読める本だと思いました。『宣伝効果』はすっごく星さんでした(笑)
『2LDK要塞山崎家』太田忠司
さるー。さるのスーツが欲しい〜。さるー。いや、こういう感覚好きだな。計算された荒唐無稽なハナシ。ムカシのオタッキーな流行りセリフが、そこここにはいっているところも泣かせるというか(笑)続編が出たら出たで、読むと思うけど、これ一作で終わるってのも、趣があっていい。(シリーズに『しない』行為が、『シリーズ物のパロディ』になるもんね)
『屍者の行進』井上雅彦・編
前回アンソロジーでは、テンション落ちたかな、と思っていたが、今回は面白かった。牧野さんがいないのが残念だった…
個々の作品について書きたかったけど、本がどこかに行ってしまったな。ほえほえ。
『死霊たちの宴 上』
『屍者〜』が良かったので、外国のゾンビアンソロジーはどんなだろう、と思って買ってみたが…。ロメロを踏まえて編まれたものなので、映画に暗く、米文学に親しみのないわたしには、そんなに楽しめなかったかも。パロディ的要素も強いようだったので、その筋の人々には堪らんものなんでしょう、きっと。『屍者〜』は「いかにしてゾンビではない生ける屍を出すか」に腐心してたところが好ましかったのだが、こっちは「ほかならぬゾンビ自体へのオマージュ」だからね。
楽しめたのは、後半の「地獄のレストランにて、悲しき最後の逢瀬」(伏線の部分が物悲しかったよね)「胴体と首」(病状とゾンビの結び付きが、意外だった)
「選択」は純文学みたい。教科書に載ってそう。(え?)「おいしいところ」みたいなのが、ラストに載ってると、一息つけて安心です。
下巻は、少し間あけてから読むっす。こんな災害時に浸ると録でもない気分になってしまう。