天比高酒楼

ここの総料理長張克勤さんは1988年の第二回全国料理コンテストの熱菜部門で金牌、銀牌、銅牌を同時に獲得して名をあげたかたです。 中国商業出版社出版の「第二届全国烹[食壬]大賽獲奨作品集」によると金牌は「鮮花豆腐」、銀牌は「両味双芋」、銅牌は「太白珍珠魚」です。 当時は四川省万具市美味春餐廰からの参加です。 なお、熱菜部門のほかには冷菜と麺点部門があります。

四川というと辛い料理を連想されるかたが多いかと思いますが、辛くない料理も結構沢山あります。 今回のメニューでも辛いのは水煮牛肉だけで後のものはまったく辛くありません。 コースを組むときでも本来は辛くないものの中に数品辛いものを配するのが順当なやりかただと思います。 そうすることによって辛いもの辛くないもの双方の味が引き立つのです。 この店はさすがに本場の人がやってるだけあって辛くない系の四川が充実しているところはとても好感が持てます。

淮杞冬瓜燉肉排は四川の伝統料理「罎子肉」のアレンジのようです。 この調理法は渾燉と呼ばれる方法で材料を最初に炒めて少量の水と一緒に壷に入れ弱火で燉するのだそうです。 でもこの壷、泡菜用のものみたいですね。

水煮牛肉はご存知野菜と牛肉の麻辣の煮物です。 激辛、激うまご飯にあいます。

西芹百合はセロリと百合根の炒め物です。百合根のホクホクした味が忘れられません。

ところで気になるお値段のほうですが手元に残っているメモによると淮杞冬瓜燉肉排　18元、水煮牛肉　18元、西芹百合　12元といったところです。

淮杞冬瓜燉肉排

西芹百合(左奥)と水煮牛肉(右奥)

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