◆ オルホン川沿いの難所 ◆![]() (2001/08/15 撮影 at オルホン川沿い・モンゴル) |
シャンナヒーン寺 を出てからさらに西へと
4駆車は走る。間もなく草原の丘陵地帯にさしかかるが、西から黒雲が
湧いてきて、あたりは白っぽい豪雨に包まれる。車を止めてやり過ごす。
再び走り出してからも、雨模様は続く。
ホジルト村のあたりで昼食をとる予定だったのだが、あてにしていた
ツーリストキャンプが引き上げてしまった後らしく、
走っても走っても車を降りられる気配がない。
雨は続き、気温は低く、腹は減り、車は揺れ、心細くなってくる。 特別自然保護区に入り、オルホン川沿いに道は続く。 とがった岩角がそこここの地面から顔を出す、荒地の風景が広がっている。 訪ねたことはないがスコットランド的な雰囲気を感じる。 岩が濡れ、滑りやすくなっているので、車を傷めないよう、 慎重に進路を選んで進む。 やがて川のすぐ脇を通る道にさしかかるが、そこはひどい状態になっている (写真)。くぼみに水が溜まり、その底は深く彫り削られ、道の真ん中にも 岩がドカンドカンと段差を作っている。右の道も左の道も厳しい。 どこかの水たまりにはまり込んだら、アウトだ (その先どうなるのか想像もしたくない)。 運転手は車を降り、細心の注意を払ってルートを探す。 車に戻り、僕等を乗せたままゆっくりと動き出した。右側のルート。 4輪駆動のタイヤはぐいと踏ん張り、ガッタン、ゴットンと岩を越えてゆく。 川側にせり出した岩に乗り上げた時、タイヤが滑る感触があり あっ川に落ちるっ と思ったが、見事に持ちこたえた。 一番の難所を越えた。ほぅ、パチパチと拍手。 (しかし帰りもここを通るのかよ…) |
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