- 三国境で左に曲がり、朝日岳への縦走路に入ると、人はぐっと減った。マツムシソウがたくさん咲いていた。
- 鉢ガ岳の巻道に入ると、お花畑が次々と現れた。ハクサンイチゲやシナノキンバイなどの湿性の花が多かった。雪渓を越えたところにはハクサンコザクラやチングルマがたくさん咲いていた。少し脇を見るとウルップソウも咲いていた。雪倉岳避難小屋への下りでは、クモマミミナグサやタカネミミナグサが咲いていた。
- 雪倉岳避難小屋付近も花が多かった。タテヤマウツボグサ、シモツケソウ、マツムシソウなどが多かった。咲き終わったウルップソウがたくさん有った。
- 肩のような地形を2回ほど過ぎると雪倉岳山頂に着いた。15人程登山者が休んでいた。ちょうど縦走路の中間地点で、逆コースの登山者も多かった。360度の展望で下の方には蓮華温泉が見えた。携帯は通じなかった。
- 雪倉岳からは石ころで覆われた斜面の下りだった。最初、ジグザグに付けられていた道は、やがてまっすぐになり顕著な尾根へと進んでいった。左右にはカライトソウに似たユキクラトウウチソウや、マツムシソウ、ツリガネニンジンがたくさん咲いていた。カールの底まで下りて、冷たい雪解け水で顔を洗った。気持ちが良かった。水は少し濁っていたが、かまわず飲んでしまった。
- ツバメ平への斜面の道にはオタカラコウがたくさん咲いていた。ツバメ平の水は細かった。この付近は暑くて灼熱地獄のようだった。
- 次の水場は水量が多かった。垂れ下がった苔から水がじゃぶじゃぶと水道の蛇口のように出ていた。水筒を満タンにした。水平道分岐までは湿原が多く、イワイチョウなどが咲いていた。暑くて花を楽しむ余裕はなかった。
- 水平道は上り下りが多かった。雪渓が3箇所ほど有った。ハクサンコザクラが満開だったが暑さのため写真を撮る気力も失せていた。水平道も終わり近くになったところに水場が有った。7-8人休んでいた。水浴びをしたいくらいだった。
- 朝日小屋のテント場は、すぐ隣りが湿原だった。広々として眺めも良くて別天地のようなところだった。少し朝日岳よりにはニッコウキスゲもたくさん咲いていた。この日のテントは14張りだった。