- 朝日小屋のテント場は広々として気持ちが良かった。すぐ横の湿原には、雪解け水が流れ、チングルマが咲いていた。小屋から少し朝日岳側に進んだ所にはニッコウキスゲが満開だった。
- 翌朝、テントをたたみ終わった頃には、他のテントはすでに半分ほど出発していた。朝日岳への登りは、朝の冷気が気持ちよかった。
- ウサギギクの咲くお花畑を通り、勾配が緩くなると山頂に着いた。登山者が10人位いた。小屋を早立ちした人が朝食の弁当を食べていた。山頂周辺にはマツムシソウがたくさん咲いていた。
- 山頂からは蓮華温泉へと向かった。雪渓の横を通り、「日本海」と岩に書かれた赤い文字の印象的な栂海新道分岐を過ぎると白高地に着いた。この付近は雪がたくさん残っていて、雪の上を歩く箇所も多かった。ハクサンコザクラやチングルマがたくさん咲いていた。白高地からの下りは、登山道の上を雪解け水が流れてぬかるんでいた。ニッコウキスゲやアヤメを楽しみながら下った。雪解け水は次第に少なくなり、やがて樹林帯に入った。
- 「五輪の森」と書かれた標識を過ぎると再び展望が開け、ザレ場の下りになった。「青ザク」と呼ばれる場所で、青っぽい石が多かった。やがて木道の下りになり、花園三角点手前の湿原に着いた。ワタスゲやキンコウカが咲いていた。休憩台が設置され数人が休んでいた。すぐ上の雪渓から冷たい雪解け水が流れ込み、いつまでも休んでいたい雰囲気だった。右手の木道を進むと水場があった。冷たい水を水筒に満たした。
- 更に下って、鉄パイプと鉄板で作られた橋のかかる白高地沢、立派な橋のかかる瀬戸川を超えると蓮華温泉への登りになった。行程の最後で、しかも暑い時間帯の登りのため、ペースを落とす登山者が多かった。急坂が終わって木道が現れると兵馬ノ平に着いた。シモツケソウとギボウシが満開だった。暑くて一度に500ccも水を飲んでしまった。
- 最後に日差しの暑い林道を登っていくと蓮華温泉に着いた。風呂に入り汗でびしょぬれのTシャツを交換してやっと落着いた。