- 貝沢でバスを下りたときは曇り空だった。登山口までの道脇にはカタクリやミズバショウが咲いていた。登山口手前の沢は20cmほどの深さで靴を脱いで渡った。登山口で小雨が降り出したのでレインウェアを着た。
- 最初は牧場の登りだった。雪はほとんど消えていて端の方にあるだけだった。尾根に入るとイワウチワが咲いていた。標高735m付近から雪面になった。ブナの実がたくさん落ちていた。郡界分岐付近はいったん地面が見えていた。再び雪の尾根になり急坂を登り終わると前山分岐に着いた。積雪は1mくらいだった。テントを張った。テントを張り終わった頃に雨が本降りになった。
- 二日目は快晴だった。日の出を見ながら雪の尾根を登った。雪面が終わったところで笹藪になり、夏道に出るまで少し藪漕ぎした。再び雪の斜面を登り、最後は夏道を少し登ると沢尻岳山頂に着いた。山頂は地面が見えていた。風が少しあった。
- 大荒沢岳へは快適な雪の稜線が続いていた。急な登り斜面が有り、少しピッケルを使った。大荒沢岳山頂も地面が出ていた。ウグイスが鳴いていた。
- 大荒沢岳に荷物を置き空身で羽後朝日岳に向かった。雪の稜線だった。少し藪とクレバスが有った。
- 羽後朝日岳山頂は北西側が草原、反対側が笹原だった。少し風があった。田沢湖が北にうっすらと見えていた。山頂名を書いた30cm位の石が立てかけてあった。一休みして大荒沢岳に戻った。
- 根菅岳への稜線は夏道が出ているところが多かった。1214mの鞍部付近は雪に覆われていた。根菅分岐の標識の少し先の雪面に荷物を置き、根菅岳に登った。風がさわやかでウグイスが鳴いていた。荷物の所に戻り、国境稜線を和賀岳を目指して歩き始めた。