- 三伏峠からの縦走も5日目の最終日になった。茶臼小屋に張ったテントに荷物を置いて空身で茶臼岳へ向かった。登る途中で霧が出て来た。
- 茶臼岳山頂に着いた時は霧で展望が無かった。頭の上は少し青っぽく、霧が晴れそうなので待つ事にした。光岳へ向かう登山者が3組通過した。日が差してきてブロッケンが見えた。やがて霧の流れる稜線に上河内岳が美しく見えた。長い事待ったため、体がすっかり冷え切ってしまった。
- 茶臼小屋に戻りテントを回収した。昨晩28張り有ったテントもすでに8張りになっていた。下り始めるとすぐに樹林帯になった。樺段付近はダケカンバが多かった。
- 横窪沢小屋前のベンチで休んでいたら小屋の管理人さんが冷たいお茶を出してくれた。ウソッコ沢小屋へは急な下りが続いた。ウソッコ沢小屋の手前では階段の下りが有った。
- 吊橋を4本渡りヤレヤレ峠への登り返しになった。ブナが多くなってきた。ヤレヤレ峠からの下りで大きな荷物を背負った山ガール二人とすれ違った。横窪沢泊まりとの事だったので「親切な若い小屋番がいる」と教えてあげた。
- 畑薙大吊橋は風が少し強かった。手の中に手すりのワイヤを滑らしながら渡った。渡り終わって手のひらを見ると指の間に擦り傷ができていた。
- 畑薙第一ダムから予約のバスに乗り込んだ。バスは2台に増発されていた。2台目は15人の乗車だった。