- 行きの飛行機が悪天候のため稚内空港に着陸できず、旭川空港で下ろされてしまった。旭川から稚内までは航空会社の準備したバスで移動した。初日に利尻島まで行く予定がくるってしまった。
- 翌朝のフェリーで鴛泊へ行き、タクシーで北麓野営場に移動した。テントに余分な荷物を置いて出発した。
- 登り始めてすぐの甘露泉は、すでに3合目だった。4合目の針葉樹林帯では風が強く騒々しかった。5合目にかけてはダケカンバ帯の登りだった。
- 6合目の見晴台まで行くと展望が開け、鴛泊の港が見えた。付近にはシュムシュノコギリソウがたくさん咲いていた。
- 長官山まで登ると利尻山が見えた。風が強かった。次々と登山者とすれ違った。山頂に近づくに従い、イブキトラノオ、ミヤマアズマギク、エゾツツジなどの花が増えてきた。山頂への最後の登りは火山特有のザラザラした赤い岩の登りだった。登りにくかった。
- 山頂には比較的遅い時間にもかかわらず、まだ15人ほど登山者がいた。山頂から見下ろした斜面にはボタンキンバイがたくさん咲いていた。
- 山頂で会った道内の人に下り途中でリシリヒナゲシの咲いている場所を教えてもらった。登山道脇2箇所、1株ずつ咲いていた。「今年は咲くのが遅い。いつもは、もう少し早く咲く」との事だった。夕暮れが近づき静かになった登山道を黙々と下った。4合目からは、ちょうど西日に向かって歩く感じになった。日が陰って薄暗くなった甘露泉ではコマドリとカラスが盛んに鳴いていた。野営場に着き、食事の支度をしているうちに暗くなった。