- 朝、利尻島の北麓キャンプ場を出発し鴛泊港まで歩いた。港横の公園に荷物を置き、コンビニまで歩いて行き食料を調達した。おにぎりは朝の船が着くまで届かないとのことで、店の前で缶ビールを飲みながら待たせてもらった。島の旅らしいのんびりとしたひとときだった。
- 礼文島の香深から香深井までタクシーで行き、キャンプ場に余分な荷物を置いた。バスに乗り換え北部の浜中まで行った。途中で礼文岳に登った登山者が乗ってきて、「利尻山がとてもきれいだった」と話していた。バスを下りて少し歩いたところでヒッチハイクし、澄海(すかい)岬まで乗せてもらった。岬付近の草原にはトウゲブキがたくさん咲いていた。
- 岬から少し登り、草原台地を南へと向かった。ヨツバシオガマやタカネナデシコがたくさん咲いていた。途中の小さな丘に寄ると、緑の海岸線がきれいに見えた。付近にはカラフトゲンゲが咲いていた。
- アマナ海岸への途中ではレブンウスユキソウがところどころに咲いていた。下りになるとハマナスやイワベンケイが多く咲いていた。塩分を含んだ細かな水滴が風に乗って吹き付けるのでカメラをザックの中にしまった。
- 宇遠内までは岩場の海岸歩きだった。古タイヤやペットボトルなどのゴミがたくさん打ち上げられていた。西日を受けながらで疲れも出てきた。
- 宇遠内は小さな集落だった。宇遠内からの登りは人しか通れない急な林道だった。お花畑が有るはずだったが、疲れたせいもあり気付かずに通過した。
- 夕暮れも近くなってキャンプ場に着いた。テント設営準備をしようとしていたら隣りのテントの住人に、「これからバイクで行ったら夕日に間に合うだろうか」と相談された。「あと15分位で日の入りなので難しいかもしれない」と答えた。ビールで乾杯し、食事の準備をするころにはすっかり暗くなった。隣の住人がやがて帰って来た。「何とか間に合いました」と言っていた。
- 最終日、テントを撤収して重い荷物を背負い、礼文林道を香深まで歩いた。高原状の道で利尻山がきれいに見えた。途中の礼文ウスユキソウの群生地では、レブンウスユキソウとタカネナデシコが満開だった。