- 前年は天水(あまみず)山から宇津ノ俣(うつのまた)峠まで歩いて中断したので、今回は続きの宇津ノ俣峠から斑尾山まで歩く事にした。前日は飯山市の「なべくら高原森の家」に宿泊した。
- 初日は日曜で、信越トレイルのメンテナンスデーだった。ボランティアに「これから行くんですか」と声をかけらた。宇津ノ俣峠の登山口まで車で送ってもらい歩き始めた。快晴で紅葉がきれいだった。ザックは食料、水を含め12.2kgだった。
- 宇津ノ俣峠で信越トレイルに合流した。少し風が吹いていた。花立峠まではブナの潅木帯だった。葉は茶色になっていた。時々北側の展望が開け海が見えた。60歳代の約10人のグループとすれ違った。
- 牧峠手前で60歳くらいの外国人夫婦とすれ違った。我々の大きい荷物を見て「全部歩くのか」と聞かれ「半分だ」と答えた。牧峠は少し風が有った。北側に進むと展望が開けた。路肩には車が20台ほど駐車してあり、大きなレンズのカメラを三脚に付けてかまえる人が何人もいた。「渡り鳥が飛んで行く事があるんです。今はノスリが撮れます」と教えてくれた。
- 牧峠から一登りすると牧ノ小池に着いた。風が無くて静かだった。紅葉がきれいだった。1095m三角点にかけてはカエデやブナの潅木の紅葉がきれいだった。しばらく緩い上り下りが続いた。
- 梨平峠までの間にガイドと客2人と思われる3人組とすれ違った。光ヶ原高原分岐への途中で小さな湿原が有った。標高が少し下がり、紅葉がいっそうきれいになった。
- 信越トレイルから別れ、少し滑りやすい幅広の登山道を下ると、光ヶ原高原に着いた。テントは1張り1000円、シャワーは200円だった。水場のぞばにテントを張った。他のテントは無かった。周囲はブナの黄葉の盛りだった。
- 二日目、夜間の風でテントはすっかり乾いていた。星空を見ながら出発した。信越トレイルに戻った頃に明るくなり、ランプを消した。黄葉がきれいだった。関田峠への途中でサポートのI氏と合流した。
- 関田峠からの途中で、脇道をを茶屋池へ寄り道した。朝日に照らされた紅葉がきれいだった。ナメコが生えていた。
- 黒倉山へは、緩い登り坂が続いた。手が冷たくなった。樹林に囲まれた黒倉山を過ぎると正面に鍋倉山を見る道になった。周囲には雪のために曲がった木が多くなった。鍋倉山山頂も展望は無かった。餞別のミカンをもらってI氏と別れた。
- 鍋倉山からは落ち葉の多い急な下りになった。雨が降りそうな雲行きになった。自衛隊演習の大砲の音が聞こえた。
- 1194m峰を過ぎると、所々で千曲川の展望が開けた。4-6標識付近はきれいなブナ林だった。日が差し再び暑くなった。
- 小沢峠付近は落ち葉が多かった。小沢峠で50歳くらいの女性の単独行者とすれ違った。日帰りで小刻みにトレイルをハイクしているとの事だった。曲がったブナがちょうど腰掛けに良かったので座って休んだ。
- 仏ヶ峰へは少し急な登りが有った。最高点の先に三角点が有った。三角点手前は美しいブナ林だった。仏ヶ峰からは急な下りになった。紅葉がきれいだった。一部で旧ゲレンデを下った。ゲレンデ最上部にある仏ヶ峰登山口で一休みした。
- 大ケヤキ分岐へは、急な下りだった。ジグザグの道で紅葉がきれいだった。沢を一度渡った。ぬかるみが少し有った。
- しばらく杉やカラマツの平坦地を進んで行った。最後に少し登ると北古池湿原の横の林道に出た。付近のミズナラの葉っぱには虫コブが多かった。北古池湿原にはススキに覆われていた。
- 桂池には車道が上がって来ていた。シェルターの横にテントを張った。他のテントは無かった。水は車道を少し進んだ太郎清水で汲んだ。夕方、桂池で釣りをする20代の二人組が車でやってきた。翌日以降に備え、早めに休んだ。