- バス終点の那谷(なた)寺で下りたのは一人だけだった。歩き始めるなり車が停まり、「那谷寺まで行くのか」と聞かれた。「鞍掛山に登る」と答えると、「鞍掛山と言うのは全国に十いくつかあるんだ」と言われた。
- カエルの鳴き声のする田んぼを見ながら車道を歩いた。登山口近くまで来た時に雨が降り出した。幸い雨具を着るほどの本降りにはならなかった。登山口には車が9台駐車してあった。
- 登山口から三つあるコースのうち、一番左側の行者岩登山道を登った。最初は林道歩きだった。やがて沢沿いの山道になった。ツバキやスミレが咲いていた。標高270m付近の二股で沢を離れ山の斜面の登りになった。タムシバがたくさん咲いていた。途中の行者岩では岩の先に仙人滝との標識のついた小さい滝が有った。
- 登りつめると鞍掛山と後山の鞍部の避難小屋のところに出た。6畳一間ほどの小さい避難小屋だった。中に二人登山者が休んでいた。
- 避難小屋から一登りで鞍掛山山頂に着いた。タムシバが咲いていた。時間が遅めだったせいで誰もいなかった。あいにく白山は雲の中だった。携帯メールを打っている間に一人登山者が登って来て、また下りて行った。
- もう一つのピークの後山へも行ってみた。後山山頂付近にもタムシバがたくさん咲いていた。後山の近くには獅子岩があるはずだったが場所は分からなかった。時間があったので後山から先の縦走路を鶴ヶ滝分岐まで歩いてみた。ツバキがたくさん咲いていた。ミヤマキシミも少し咲いていた。
- 鞍掛山山頂に戻り一休みしていると、大聖寺の高校生と先生のグループ8人が登って来た。だいぶ青空が広がってきた
- 下りは西ノ谷コースを通った。ロープのある岩場が有った。ショウジョウバカマが少し咲いていた。舟見平ではムラサキヤシオが咲き始めていた。舟見平からは階段の下りになった。最後は植林帯を通ると出発点の登山口に着いた。車は高校生グループの2台だけになっていた。
- 那谷寺まで車道を歩いて戻った。途中の水田から鞍掛山がきれいに見えた。