- 仙涯嶺から越百山にかけては、ようやく険しい道も終わり、比較的なだらかな道になった。鞍部手前のとがった大きな岩付近では、稜線左側の黄葉がきれいだった。鞍部からは、ようやく越百山がガスの中から姿を現し始めた。
- 越百山へのなだらかな斜面を登って行った。右下に越百小屋が見えると、すぐに南北に長い山頂に着いた。山頂は誰もいなかった。振り返ると仙涯嶺や南駒ガ岳はガスの中だった。携帯が通じたのでタクシーの予約をした。
- 山頂を後にし、中小川避難小屋へ下山することにした。稜線からの分岐付近の黄葉はきれいだった。
- 水場を過ぎると次々ロープを使う急な下りが現れた。飛竜の滝を過ぎると更に険しくなった。はしごやジグザグに着けられた桟道を下った。大きさ4-5mの岩の斜面をトラバースするところがあった。こんな道は普通には無いと思った。相生の滝手前では、河原に降りるところが3m位の垂直に近い鎖場になっていた。乙女の滝を渡るところでは両岸が岩場で鎖が着いていた。対岸は一見したところ通れそうな感じがしなかった。ルートがどうなっているか、しばらく観察しなければならなかった。
- 乙女の滝からは、悪場も少なくなり、普通の登山道になった。林道に出て、ほっとして、しばらくザックの上に座って休んだ。
- 中小川避難小屋からは、少し早めに来たタクシーに乗り込み飯島駅まで出た。駅前の売店でビールとつまみを買って喉をうるおした。