- 8/17は、再び5.5リットルの水で重くなったザックをかついで、八の沢カールを出発した。ピラミッドまでは日陰で涼しかった。ピラミッドからは日が差して暑くなった。次のピーク(1807m峰)との鞍部にはテント場が有った。1807m峰からの下りでは大きな岩が時々有った。岩の日陰側に顔や手を着けると冷たくて気持ちが良かった。
- 1807m峰を下りた鞍部付近は美しい花畑だった。熊の掘り起こしだらけで、熊の耕した畑を歩くような感じだった。鞍部の横は岩がごろごろしていた。ナキウサギがいた。時々熊を気にしながら、お茶を沸かして休んだ。
- 鞍部から先はハイマツの藪が厳しく、地面に足が付かないほどだった。手も服も松ヤニで黒く汚れて、街中ではとても歩けない姿になった。1823m峰への登り1737mピークの直前にテント場が有った。
- 1823m峰からの下りになると今までの疲れも出てきて足の踏ん張りが効かなくなってきた。つまずいて1回転して脇のヤブの中に突っ込んでしまった。1643m峰手前鞍部で幕営した。
- 翌日(8/18)、夜明け近くにテントの上を飛ぶ鳥の風切り音が何度も聞こえた。日の出とともに出発した。快晴だった。コイカクシュサツナイ岳手前の最低鞍部付近は少しハイマツのヤブが濃かった。登りにかかるとヤブは無くなり、急坂をウメバチソウなどの花に励まされながら登った。
- コイカクシュサツナイ岳からは遥か出発点のエサオマントッタベツ岳が見えた。予定では下山日だったが、疲れたので予備日を利用して夏尾根を下った二股に幕営した。
- 最終日(8/19)、食料も残り少なかった。紅茶とパンの簡単な朝食をとった。コイカクシュサツナイ川は前年より水量が多く、渓流足袋を最初から使った。札内川ヒュッテからの車道は車が全く通らなかった。30分歩いたところで、ようやく通った車に乗せてもらい日高山脈山岳センターまで送ってもらった。お礼に余った燃料を進呈した。
- タクシーを呼んで中札内に出た。道の駅で久しぶりにまともな食事をした。食べ終わっても、もう一度同じものが食べられそうだった。