- 鹿島槍ヶ岳への登山も二日目の後半になった。爺ヶ岳を越え、冷池山荘で荷物を一部預けた後、鹿島槍ヶ岳を目指した。すぐに人数が一人足りない事に気づいた。少し登ったキャンプ場の広場で10人がそろうのを待ってから再出発した。
- 小さな池の脇にはチングルマが咲いていた。お花畑にはクルマユリ、ハクサンフウロ、イブキトラノオが咲いていた。やがて霧のハイマツ帯の登りになった。しばらく登ると布引山に着いた。付近はトウヤクリンドウが咲いていた。布引山からは少し霧が晴れて稜線が見えてきた。イワオウギ、ミヤマダイコンソウ、トリカブトを楽しみながら登った。
- 最後に小石がゴロゴロした道を登ると山頂に着いた。数人が休んでいた。霧は晴れたものの周囲の山々は雲の中だった。ツバメが飛び回っていた。ゆっくりと昼食を食べた。しばらくして十数人の団体が登ってきた。混雑して来たので下る事にした。
- 布引山への下りの稜線は、左側が霧で右側が晴れていた。時折、日が差した。霧に覆われた布引山で少し休んだ後、更に稜線を下った。
- 冷池山荘に戻り小屋前で全員の体温を測ると2人の体温が高かった。木陰で少し休んでから計り直すと平熱に戻っていた。夕食前に全員で外のベンチでビールを飲んでゆっくり過した。この日も雨は降らなかった。
- 最終日も良い天気だった。朝焼けに鹿島槍ヶ岳がきれいだった。爺ヶ岳への登り返しではハイマツから飛び立つ雷鳥を見た。前を歩く10数人の団体に追いつきそうになったので、ゆっくりと歩いた。
- 爺ヶ岳山頂は良い天気だったので集合写真を撮った。しばらく休んでいると片足の男性が松葉杖を使って登ってきた。標識前で写真を撮ってあげた。
- 南峰との鞍部ではコマクサがきれいだった、南峰は巻いて通過した。種池山荘手前のお花畑ではチングルマが見頃だった。種池山荘のベンチでゆっくりと休んだ。
- 種池山荘からの下りの雪渓は崩落していて上を迂回する登山道に変わっていた。更に下ると前を歩いていた3人組がテレビの「小さな旅」の取材を受けていた。
- 全員無事下山し、扇沢からの帰りのバスに乗り込んだ。
- 今回は足並みもそろい、リーダーとしてはまずまずの山行だった。