- 縦走の二日目、雲取山から急坂を下り、三条ダルミで三条ノ湯への道を左に分け、飛龍山に向かって進んだ。霧だった。山腹を巻く道が続いた。カエデとシラビソの森だった。少し笹が登山道にかぶり靴が濡れた。
- 鞍部になった所が狼平で、広く明るい草地だった。雨が降ってきたのでレインウェアを着た。
- 狼平からは登りになった。途中で雨がやみレインウェアを脱いだ。三ツ山の山頂は左脇を通って巻いた。三ツ山の下りからは桟道が多くなった。濡れて滑りやすくなっていたので注意して通過した。やがて同じ標高を細かく上り下りする道になった。再び小降りの雨が降って来た。
- 北天のタルから桟道の多い道を通っていくと飛龍山への登り口に着いた。林床が笹の樹林帯の急坂を登ると、やがて緩い坂になり林床が苔になった。登りつめると山梨百名山の飛龍山山頂標識が有った。コメツガとシラビソの樹林に囲まれていた。
- 飛竜権現へは石楠花の森を下って行った。最後の急坂を下ると小さな祠の有る飛竜権現に着いた。
- 大ダルへの下りで「雲取まで行く」と言うトレイルラン風の25歳位の男性登山者とすれ違った。日が出てきた。水場が有り、水がチョロチョロと流れていた。
- 大ダルには二つ鞍部が有り、広い二つ目の方で休んだ。雨はやみ霧になった。
- 将監小屋の分岐まで桟道が多かった。細かい上り下りが多かった。次第に天気は回復し晴れて来た。分岐から将監小屋へは少し急な下りだった。雲取山を出てから将監小屋までの間に出会った登山者は一人だけだった。
- 将監小屋に着いた時には青空も少し見えてきた。小屋番は不在だった。作業者が二人宿泊していた。他のテントは無かった。テントを張り、小屋の別棟を使わせてもらって夕食を食べた。