- 前日(8/13)は、帯広市内で燃料と食料を調達した。ザックに荷物が入り切らなくなり、かさばるテントは岡田さんに持ってもらい、私はポールと燃料を運ぶことにした。
- 戸蔦別ヒュッテは、やや老朽化した感じの小屋だった。暗くなると蚊がやたらと入ってきて眠れなかった。たまらず小屋の外にテントを張って寝た。
- 翌日は、しばらく林道歩きだった。途中で車が1台ぬいていった。分岐をエサオマントッタベツ川沿いに入ったところで車の通行はできなくなり、フキの繁ったヤブの林道跡になった。朝露で衣服がずぶぬれになった。
- 林道跡終点から渓流足袋をはき、川の中を歩いた。標高770m付近まで登ると小さな滑滝が有った。
- 標高1300m~1450mの間は滑滝が続いていた。最下部は急な滝だったので、最初は左岸の巻道を歩いた。途中から滝の中央を登った。一度、左手の岩の所を登ろうとして足が滑り、2本の腕で支えた。この付近にはウサギギクが咲いていた。
- 滑滝が終わってからは、岩の間の流れを水量の多い方を選んで登っていった。1490m付近の二股だけは赤ペンキマークで水量の少ない方に導かれた。
- 北東カールには先着2張りのテントが有った。湧き水が流れており、少し上には雪渓が有った。テント設営後に霧雨になった。しばらくすると、テントの住人が山頂から戻って来た。山頂への行き方を教えてもらった。正面の踏み跡ではなく左手の雪渓の下を更に左へ進むとの事だった。
- 翌朝、ザックの重さは水5.5リットルが加わって20kgくらいになった。教えてもらったルートを通って札内分岐の東側稜線に出た。途中には小さなお花畑が有り、シナノキンバイなどが咲いていた。札内分岐にザックを置き、エサオマントッタベツ岳山頂、更には北峰まで往復した。北峰からはガスの切れ目に美しい北カールが望まれた。途中の稜線にはところどころにテント場が有った。
- 札内分岐で荷物を回収し、稜線を南へ進んだ。最初は稜線の東側の草付きを歩く箇所が多く、トカチフウロなどの咲くお花畑が有った。1751mピークの先で一度踏み跡を見失い、ハイマツの中に突っ込んでしまった。
- 1760m峰からは腰くらいの深さのハイマツ帯が多かった。次の鞍部にはテント場が有った。標高1770m付近まで登った時に雷雨になり、小降りになるまでハイマツの中に避難した。ナメワッカ分岐にはピークの直下に一張りのスペースが有った。テントを設営した。雨は7時頃にやみ、おぼろ月が見えた。