- 終点の保井野集会場バス停から車道を登り始めた。集落の上を通った後、次第に山の中に入っていった。登山口までに登山者の車2台に抜かれた。登山口には7台車が停めてあった。暑いので登山口からはTシャツ1枚になって登り始めた。
- 最初は片側植林、もう片側が柵で囲まれた潅木林だった。青滝山の分岐を見送り、標高約780mで植林が終わり新緑の森になった。鳥がさえずり、カエルの鳴き声が聞こえた。小さな水流を過ぎると斜面をジグザグに登る道になった。登るにつれて新緑の葉っぱがだんだんと小さくなっていった。
- 空池で昼食休憩にした。空池からはタムシバやアケボノツツジが少し咲いていた。石楠花の木も多かった。標高1330m付近に水場が有った。水を汲むのには少し足場が悪そうだった。木々の葉っぱはすっかり無くなっていた。
- 梅ヶ市との分岐からは笹原をトラバースして登る道になった。堂ガ森の肩の周辺には立ち枯れの木が所々に有った。肩から一登りで大きな電波反射板の立つ山頂に着いた。石鎚山へだんだんと高くなって続く稜線に登高意欲をかき立てられた。鞍部まで下り、避難小屋の先の水場で水を汲んでからテントを張った。
- 二日目は南風が強かった。五代の分れまでは笹原だった。最初かぶり気味だったが、やがて歩きやすくなった。五代の分れに着くと霧が出てきた。霧の晴れ間を見計らって鞍瀬ノ頭に登った。強風が吹いていた。再び霧が出てきた。鞍瀬ノ頭からは右に曲がるべきところまっすぐ進んでしまい。数分ロスした。
- 二ノ森への登りになると針葉樹や岩で多少とも風を避けられるようなった。日陰になったところでは少し雪が残っていた。1866m峰では道を失って15分ほどうろうろした。正しい縦走路は1866m峰の左側を巻いていた。
- 尾根の右側をトラバースする道が続いた後、面河からの登山道が合流した。二ノ鎖小屋からの道が合流する手前に雪面を横切る所が2箇所有った。上の階段を行く登山者の足音や話し声が聞こえていたが、急な斜面には少し緊張させられた。二ノ鎖小屋からの道と合流すると山頂小屋までは階段の登りになった。
- 石鎚山山頂は視界20mほどだった。やむなく小屋の中に入りコーヒーを飲んで休んだ。相席の登山者に「祠の有るところが天狗岳の山頂だったんでしょうか? 霧でよく分からなくて」と言われた。「剣山には行きましたが?」と聞かれたので、どうやら百名山を目指す人のようだった。
- 休憩後、天狗岳へ行った。20代の登山者が3人いた。更に東稜を歩き続けたものの急な下りに正しい道か自信が持てなくなり引返した。二ノ鎖小屋から土小屋までの間には雪渓を渡るところが9箇所有った。いずれもトレースがしっかりしており、特に問題は無かった。土小屋で水を補給して岩黒山から筒上山へと向かった。