- 十字峡から大水上山、兎岳を経ての縦走も二日目になった。快晴だった。朝日を浴びながら陽の水場の幕営地を荒沢岳を目指して出発した。朝の冷え込みで足先が少し冷たかった。草木には朝露が着いていた。風は無かった。雲海の先には燧ヶ岳が見えていた。
- 最初のピークの源蔵山は最高地点の少し下を巻いて道が付けられていた。巻き道が終わると地塘があった。草紅葉がきれいだった。地塘の先には目指す荒沢岳が見えていた。まぶしい朝日を正面に見ながら灰ノ又山へ登って行った。
- 灰ノ又山付近は笹原で眺めが良かった。灰ノ又山からしばらく笹原を下っていくと樹林帯の中に入った。次の灰吹山へは急な登りだった。少し汗をかいた。
- 灰吹山は展望が良かった。この日最初の登山者とすれ違った。中ノ岳まで行くとの事だった。灰吹山からは樹林帯が多くなった。
- 荒沢岳が近づくと見晴らしの良い尾根になった。南側の紅葉がきれいだった。縦走の登山者数人とすれ違った。
- 荒沢岳山頂には12-13人の登山者がいた。時間が予定より早かったので、歩いてきた稜線を眺めながら、たっぷり休んだ。3-4パーティ兎岳へ向かっていった。
- 荒沢岳山頂直下は鎖場になっていた。北へ向かう尾根に入るところは急な下りだった。前グラまで紅葉がきれいだった。縦走の2パーティとすれ違った。前グラでストックをザックにくくりつけた。
- 前グラの下りの岩場は鎖の連続だった。最後は少し濡れていて緊張した。少し右手に行き過ぎてしまい、数歩登り返して正しい道に戻った。最後に岩場を登り返したところで難所は終了した。振り返ると、どこに道が有ったのか分からないくらい険しい岩場だった。一休みしてザックにくくりつけたストックを取り出した。
- しばらく梯子や鎖場のある急坂を下った後、ようやく緩くなり普通の山道になった。ブナの黄葉がきれいだった。
- 時間がだいぶ余ったので前山で山頂を見ながらゆっくりと休んだ。登山口手前の水場では咽をうるおし靴を洗った。
- バスまで時間が有ったので銀山平のキャンプ場の温泉に入って汗を流した。