良くわからない葬儀の裏表、

お教えします。

 

1.遺体は誰が縫う?

2.お布施は誰の手に?

3.病院は葬儀屋の出張所

4.お寺のセールスマン

5.戒名はいらない、無礼な喪主

あるお寺から葬儀屋に配られた書面があります。それには概ね、次のように記されていました。

1.お布施の三割は、葬儀社様にお礼はとしてお渡しします。

2.宗派宗旨に関係なくお勤めします。

3.その他、種種葬儀社様の指示に従います。

これを読んでどう思われるでしょうか。これでは、このお寺は葬儀社の下請けでしかありません。また、この書面を配った寺院は、某県では大きな寺院として知られています。経済的な理由なのでしょう。どのような理由でこのようなことをするのか理解に苦しみますが、これが一般人々に次のような悪影響を与える可能性があります。

1.お布施は本来、額の決まったものではありません。ですから、金額の多寡は問題になりません。けれども、このように三割が葬儀社に返礼される場合、葬儀社がお布施を多めにお客に伝える可能性があります。お布施が多いほど、葬儀社の手取りが増えるからです。

2.宗旨宗派を問わずに葬儀を引き受けてしまう為、本来のご供養が出来ない可能性があります。葬儀社は自分の付き合いのある僧侶の中から、返礼の多い僧侶を選ぶからです。

このような問題がありますが、もっと考えれば、税金の問題も絡んできます。葬儀社に返礼として渡される金額は、数年前、関西の某葬儀社では数億円にのぼったと言います。これらは脱税の温床になっているのではないでしょうか。

真面目な葬儀社、僧侶も多いですが、悪貨は良貨を駆逐すると申します。不当な不満を抱え込まないようにするには、普段からの準備が必要でしょう。          (戻る)