日本の城リファレンス:page8(土塁)
1.掻き揚げ土塁
原始的な土塁。というのも空掘を掘って余った土砂を単純に積み上げただけだから。したがってあまり急角度には出来ない。中世の武士の館に使われた。

2.叩き土塁
彫り上げた土砂だけでなく粘質ある土砂も用いて低いところか叩いて固めながら積んだ土塁。したがって少し急な角度にすることも可能。城郭にはこちらを使用。

3.版築土塁
まず堀を掘りあげた土を曲輪内に積む。次に護岸用に杭を累壁に沿って打ったところで板壁をつくり、土塁を積み上げ土を固める。積まれて固めれば板と杭を取り除いて出来上がり。戦国期から発達した方法である。

4.芝土塁
その名のとおり、土塁に芝を植えて丈夫にしたもの。

【鉢巻・腰巻】
石垣と土塁の合わせワザ。関東や東北に多い。土塁の上に石垣があるものを鉢巻、石垣の上に土塁があるものを腰巻という。今から考えるとわかりやすいネーミングだなあ。

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