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第17回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2006に、2月25日から参加した。今年の目標は、ヤング・ファンタスティック・コンペ部門のノミネート全6作品を観ること。25日に、一気に5作品を観ることができた。
「イド」(日本、不二稿京(ふじわら・けい)監督)の不二稿京監督は、 塚本晋也監督作品「鉄男」(1987)で、女優・撮影・特殊小道具・特殊メイキャップを担当。「オルガン」(1996)で脚本・出演し、初の映画監督を担当した。「イド」は、「オルガン」に比べ、かなり洗練された映像。時間をかけて丹念に作り上げたことが分かる。猥雑でグロテスクだが、とても宗教的な作品だ。
「三差路ムスタング少年の最後」(韓国、ナム・ギウン監督)は、ビターでブラックなギャグ満載。パンクな才気は感じるが、表現もストーリーも、それほど新鮮ではない。 26日も、ヤング・ファンタスティック・コンペ部門の作品を観る。最後の6作目。「日が暮れても彼女と歩いてた」(日本、高柳元気監督)は、序盤のギャグが寒くて白けたが、若い女性たちの日常を淡々と描くうちに彼女たちが輝きはじめる。会話も良い。後半では、計算したとは思えない素晴らしいシーンが登場。映画の神様が訪れたのだろう。なかなか清清しい。 「プロデューサーズ」は、トニー賞12部門、史上最多受賞のブロードウェイ・ミュージカルを完全映画化した。原作は、メル・ブルックスにアカデミー脚本賞をもたらした1968年の映画。これをブルックス自身の脚本と作詞作曲で2001年にミュージカル化。その舞台で演出、振り付けを担当したスーザン・ストローマン自身が初監督した。初監督とは思えない、余裕のある出来栄え。ブロードウェイ恐るべし。ミュージカルの素晴らしさを味わった。危ないネタを満載しながら、ぎりぎりのところで笑いに変える絶妙な手さばき。これだけネタが詰まっていれば、何度でも観たくなるだろう。
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