カネ儲けの仕組み

 いわゆる検定ブームに乗っかって実施されている今回の検定。いったいどういう仕組みで運営されているのだろうか。実は「日本出版販売」という本の取り次ぎ店がビジネスモデルを構築しているのだ。同社は書籍小売店に対し提案営業を行っているため、「検定ビジネス」まで手を広げることができたのだろう。
 カネ儲けの仕組みを平たく言うと、「日本出版販売」が検定試験を受託し、二玄社が問題集や解説本を売り出す。受験料についても双方で山分けしてまたしてもカネを儲けると思われる。詳細はここを参照。

 これは解説本と問題集である。



 結論からいうと、特に2級の場合だが、上の解説本からも問題集からもほとんど出題されなかった。これじゃあ何のために販売されたものなのか全くわからない。また書いてある内容も非常に簡単で、実際に買って読んでもらうとわかるが、先に紹介した例題と同様に「自動車物知りクイズ」レベルで、「文化」を「検定」する域にどうみても達していない。問題も単に知識を問うだけのもので、逆に言うと知らないと絶対に解答できないものばかり。考える必要のある問題といえば、燃費の計算くらいだ。全く受験者もなめられたものである。これを見て受験するのが馬鹿らしくなってやめた人も多いと思う。

 というわけで、余裕ぶっこいてしまった。前日の土曜は別件で遊びに東京まで来た嫁さんと一緒に終電近くまで渋谷のセルリアンタワーで飲んでいた。明日の予定は、鼻くそでもほじくりながら30分で100問といて、「絶対100%間違いないと断言できる解答」が80%ほど確認できればさっさと会場を後にして広島に帰るというもの。

 ところが本番の問題をみたとたん、事態は一変する・・・