おおいたホーバーターミナル HOV.OTA

 下記のルートで走行した。

 まずJR別府駅前を出発。というのも駅の近くでBLAZE ネクストクルーザーEVを借りるためだ。その後、おおいたホーバーターミナル HOV.OTAへ行き、さらに旧ホーバー基地まで移動。その後、バッテリー交換のため再度JR別府駅前に行き、上人ヶ浜間を往復する。



 なぜホーバークラフトを見に行くのか。それはAZ−1並に変態な乗り物だからだ。水陸両用という時点で既に変態なのに加え、世界でホーバークラフトによる商用運行がされているのは、イギリスと大分しかないとのこと。これはレアである。本来なら乗船するところなのだが、度重なる事故などの影響により大分での定期運行開始が延び延びとなっている(詳細は後述)。残念でならないが、ホーバークラフトの様子を一目だけでも対岸から見ることにした。

 まず、おおいたホーバーターミナル HOV.OTAに到着。ところが、ご覧の通り全く使われていない。大分空港と大分市を結ぶ定期運行が予定通り始まっていないためだ。それにしてもこれだけ立派な物が長期間使われていないという事態を、大分県民・市民・行政はどう受け止めているのだろうか。ちなみに船体の貸付料約1億8500万円、ターミナルの使用料約5400万円も、運営会社に対して当面免除(1年ごとに検討)だそうだ。




 HOV.OTAからではホーバークラフトが全く見えないことがわかったため、別の場所からHOV.OTAをみた。すると見える見える。矢印部分にホーバークラフトがある。



 3台あるぞ。格納庫の左側に完全に入っているのが2号機、中央にある格納庫外に出ているのが3号機、ちょっと見にくいが右にあるのが事故をおこして壊した1号機。



 1号機を拡大してみる。矢印で示すとおり、後方に付いているファンのフィンが完全に外されている。恐らく相当長期にわたってこの状態ではないかと思われる。車でこのような状態が続くと「直す気がない」と捉えられるので心配になってくる。





 大分のホーバークラフトに関する過去そして現在については、下記のムービーをご覧頂くのが理解しやすいかと思う。




 以上を踏まえて、ホーバークラフトの事故等の発生の流れを見ていこう。

 2023年11月のソース。訓練開始初日にいきなり事故発生。1号機の右後方が破損。



 2024年3月のソース。事故を起こした1号機の修理が、事故から4ヶ月を経て始まる。



 2024年3月のソース。2度目の事故発生。



 同じく2024年3月のソース。3度目の事故発生。社長の認識は「接触であって事故ではない」。なお2度目、3度目の事故に関し船員法違反の疑いで書類送検された(後に不起訴)



 2024年6月のソース。2023年11月に事故を起こした大分空港側のS字カーブでの訓練が再開される。2024年8月に周遊観光開始を目指す。



 2024年7月のソース。4度目の事故・・・



 2025年2月のソース。6度目の事故・・・



 2024年12月のソース。2024年内の定期便就航を見送り。バリアフリーへの対応等の課題対処のため。←というか、1年以上まともに動いていなかったのだから、その間に机上検証なりで対処できただろ!!



 2025年1月のソース。2025年2月中には定期便を就航したい。なお当初の就航予定は2024年春だった。



 最新の情報では、2025年2月中→2025年3月に定期便を就航させたいと言い出した。紆余曲折どころか延期延期の状態でここまできたが、早く乗ってみたいなあ。次頁では、2009年10月31日に閉鎖された旧ホーバー基地を訪れる。