電解液の廃却処理方法

 「メッキが終わったから、不要になった電解液を下水に流して捨てる」というのは非常にまずい。重金属イオンが含まれているためである。その処理方法を記す。

 用意するのは、不要となった電解液とタライ、そして重曹である。



 タライに電解液を入れる。電解液は塩酸が入っているので酸性。そこに重曹を加える。重曹が水に溶けるとアルカリ性になるので、結果的に中和されることになる。実際に重曹を入れてみると泡が発生する。この泡は中和される際に生成する二酸化炭素である。



 泡が出なくなったら中和は完了。重曹は必要以上にガバガバ入れても環境的には問題無い。



 乾燥させる。固形物が見えるが、そのほとんどは中和に使用されなかった重曹(ふくらし粉)とNaCl(食塩)である。また微量な水酸化銅や炭酸銅も含まれる。



 固形物は、穴のあいていない丈夫な袋に入れる。今回使用したのは真空包装された無洗米の袋。



 タライに残った固形物は水で洗い流し、下水に流さず取っておく。その水はウエスに吸わせる。



 無洗米の袋に入れた固形物とウエスを、燃えるゴミとして廃却する。以上。