サンポールメッキの準備

 サンポールメッキとは、トイレの洗浄剤であるサンポールを電解液として活用するメッキ方法である。なぜサンポールかというと、10%ほどの塩酸が含まれているためだ。試薬としての塩酸を購入するよりも、サンポールの入手の方が遙かにハードルが低いため、家庭でのメッキに多用される。

 写真右が、サンポールメッキ後のヘッドライト。何もしていないものと比較して赤みがかっているのは、銅メッキを行ったためだ。なぜ銅メッキなのかというと、一番簡単だから。ヘッドライト反射板のメッキとしての性能をざっくり確認するためなので、銅でいいや。



 サンポールメッキの具体的なやり方だが、検索するとたくさんヒットする。簡単に書くと、以下の通りだ。

 サンポール1に対して水4を加えて電解液を作る。つまりサンポールを200mL準備すれば、1Lの電解液ができる。

 電源には、3Vの直流電源を用意する。乾電池2本でもよい。

 電源のプラス側に銅を0続し、マイナス側には銅メッキをしたいもの(ヘッドライトの筐体)を接続する。

 通電し始めると泡が発生する。泡の発生がなくなればメッキ完了。


 用意する物は以下の通り。

 まずヘッドライトの筐体。メッキの仕上がりを左右するため、よく磨いておくこと。矢印は、反射している建物の窓のサッシである。最低限このくらい磨きたい。



 銅の電極。本来はメッキ用の銅板を使うが、不要な電線から取り出した銅線を使用した。



 以上のものを次のようにセットする。電解液を入れる容器の中に、ヘッドライトの筐体を入れ、3V直流電源のマイナス側に接続する。
 容器には100均のゴミ箱を使用した。ペットボトルが入っているが、これは使用する電解液の体積が最小限にするためだ。


 次に銅の電極をセットし、3V直流電源のプラス側に接続する。



 次頁で、サンポールメッキを開始する。