はたして、ちゃんと発電するか??

 今回の目的はL端子もIG端子もない、LIN端子のオルタネータを取り付けてちゃんと発電するのかを確認することである。下の写真を見ていただくと、矢印のLIN端子にはなにもついておらず、L端子、IG端子に接続する緑色のコネクタが外された状態になっている。この状態でエンジンをかける。なお電流測定用にB端子には赤い延長ケーブルが付けられている。



 ヘッドライトのみ点灯させたとき。ちゃんと発電している。写真左が電流計で、22.4Aを表示している。右は電圧計。



 H4バルブを多用して作った電気的負荷を接続した。



 負荷の軽い状態でも約65A流れることを確認した。なお実力はもっと上で、まだまだ発電する。



 ちなみにチャージランプだが、L端子が接続されていないので点灯しない。写真はIG ONの状態でエンジンはかかっていない。



 念のためエンジンがかかった状態をみてみる。これも当然ながらチャージランプは点灯しない。



 冒頭、LINオルタネータはstandaloneモードで一定の回転数以上になると勝手に発電すると述べた。そうなると心配になってくるのが、オルタネータがスタンバイしているとき、即ち車がOFFの時にオルタネータが食う電力である。というのも一定の回転数以上になっているかどうかを検知する電気回路が常時動いているわけだし、バッテリーにはB端子は結線されている。この点についてもカタログには記載されており、60μAほど電流が流れるようだ。



 60μAというのが大きいのか小さいのかイマイチぴんと来ない。色々調べてみると、クォーツの腕時計は2μAぐらい食っているのだそうだ。それと比較すると約30倍ほど。スタンバイ時には大した電気を食うわけではないので、バッテリー上がりは心配無用である。


 今回はこれでおしまい。次回は発電しないときにチャージランプが点灯する方策を検討する。