3.どのようなお題目をホームページにすればよいのか

 さて、いよいよ具体的な説明に入ります。まず、どのようなことを題材にしたホームページにすればいいのでしょうか。次のような切り口で考えてみて下さい。

1.人のためになる情報
2.回り回って自分のためになる情報
3.どうしても人に知らせたい、伝えたい情報
4.他にない、いままで体系化されていない情報

 さあ、何か1つでも思い当たるフシはあったでしょうか。これらのうち、最低1つがなければホームページはかけません。書いたとしても、わけのわからないものになります。目的がないのと同じですから。またこれらの題材はあなた自身が見つけるものです。
 よく、これらのネタがないために、苦し紛れに「個人の紹介のホームページ」を作る人がいます。「個人の紹介のホームページ」は、前項の「情報発信とは」の項に照らし合わせると、好ましいものではありません。なぜならこのホームページを書いている私個人の存在は、これを読んでいるあなたにとって何の価値もないからです(あなたにとって価値があるのはこれを書いた私ではなく、ここに書かれている内容そのもののはずです)。それと同時に、あなたの存在は、あなたのことを書いたホームページを見てくれる人にとっても何の価値もないのです。価値の無いものを発信しても、ゴミ以下になるだけです。
 よほどの有名人、インターネットの世界ではまだ珍しい女性、もしくはインターネットを駆使して自分のひととなりを紹介し、顧客からの信頼を勝ち得ようとするセールスマン、とてつもない特技を持った人等以外の人が自分のことを書いても見る人にとっては意味も興味もないでしょう。

 次に上記1から4までの切り口が、なぜホームページを作る上で重要か・有効かを説明していきましょう。

 「人のためになる情報」
 これは、受け手に何らかの価値をもたらす可能性があります。従って人が注目してくれます。注目させれば情報発信の第一段階は成功ですので、この切り口は有効です。


 「回り回って自分のためになる情報」
 率直に言って商売のことです。商魂のある人はこの切り口で考えていくと自ずといいホームページができるでしょう。


 「どうしても人に知らせたい、伝えたい情報」
 これをもっている場合、ホームページをつくることは楽勝です。なぜなら「目的と指針」が明確になっているからです。あとは次項以下で述べる「型」にはめていけば、それなりの完成度をもつものが期待できます。


 「他にない、いままで体系化されていない情報」
 これをもっている場合も、かなり楽にホームページができると思います。この「他にはない情報、いままで体系化されなかった情報」等は一種のアイディアものでもあります。アイディア次第で世界唯一のデータベースができあがったりします。私が見た中で面白かったのは「食べあわせ」に関するホームページでした。食べあわせとは、例えば「キュウリに砂糖をかけるとメロンの味がする」ということをいうものです。これらの様々な味の情報を1つにまとめたホームページがありました。

 どうですか、いいアイディア等は浮かびましたか。


 

誰を対象にするのか

 何をホームページにするかが決まったところで、次は誰を対象にしてそのホームページの情報を伝えるのかを考えなければなりません。なぜなら対象によって内容が大きく変わってしまうからです。全く知らない人に伝えたいのでしょうか、それともある程度知っている人に伝えたいものなのでしょうか。全く知らない人を対象にするのであれば、少しでもわかりやすく、かつ、相手の興味をそそるような内容にしなければなりません。またある程度知っている人ならば、その人が次に求めるであろう一歩高度な内容に焦点を絞らなければなりません。