サーチエンジンに登録されるディレクトリの階層が深くなるとアクセス数はどうなるか

 結果・・・移動前と比較して1日あたり50件程度のアクセス数減少となった。
 まず背景から述べると、このHPの作り方は開設以来約1年間「www、ホームページの作製」というYahoo!のディレクトリに登録されていました。しかし'97.11中旬に「www、ホームページの作製、アクセス向上」という1つ深い階層にある新たなディレクトリに移動してしまいました。ここではそのディレクトリが移動した前後のアクセス数の推移を述べます。その結果、Yahoo!の威力と落とし穴で示したものと同様の結果になりました。Yahoo!の威力と落とし穴では、登録されているディレクトリの階層が深くなるとアクセス数が減少するというものでしたが、今回は1日あたり約50件のアクセス数低下となりました。

Yahooに登録されている階層が1つ深くなる前後のアクセス数の推移

 50件のアクセス数低下ですが、これは全体の1/6に該当します。また今まで様々なアクセス数増加策を講じてきましたが、1日あたり50件しかも定常的に確保できるような手段は見あたりませんでした(突発的なものはありますが)。このことからも、サーチエンジンに登録する際のディレクトリ位置の重要性が改めてお分かりになると思います。なおディレクトリの調査はYahooしか行っていません。これは他のサーチエンジンでは無視できるほどの影響しかないためです。
 話は変わりますが、これらの事実から私はYahooがもうそろそろ自分自身の影響力の大きさを十分に認識すべきだと思っています。いくら素晴らしい内容のホームページを作っても、妙なディレクトリへの配置されたら全くアクセス数が増えないのです(そうならないようにするには追記版 「アクセス数が自然と増えるホームページ作り」のフローまで)。自由な情報の発信を支援してくれているYahooですが、その厳密(同類のものがあればすぐに新たなディレクトリを作ってまとめる)かつ、気まぐれ(何の脈絡もなく突然登録されているホームページの整理整頓を始める)なディレクトリ管理の影響は余りにも大きく、自由な発信を阻害していることも多々あります。Yahooにそのような権限はないのは当然ですし、Yahoo側もそうでありたいとは思っていないでしょう。しかし、現状のYahooの影響力を考えると独裁権を持っているも同様です。事実上の独裁権返上のためにも、最低限現在のような余りに細分化されたディレクトリへの分類だけはやめて、どのようなディレクトリに分類のされても同じようなアクセスの機会が得られるように改善してもらいたいものです。余談ですが、私は登録されたディレクトリの1つ上のディレクトリに有料で移動するサービスがあってもいいのではと思っています。高いだけで役に立たないバナーより、よほど効果のあることは今までの結果から明白です。バナーのクリックされる確率とその広告料金から考えると、1000万円から2000万円出しても惜しくないほどの効果があるでしょう。もちろん企業相手の話ですが。