内装(側面)

ドア付近の内装

 この内装ははっきり言ってひどい。写真の通りペラペラのプラスチックが貼り付けてあるだけで、質感が大いに欠けている。この辺りは軽トラ以下であるため、実車を見たら驚くだろう。「前向きな考え方」という名の、度を過ぎた体(てい)のいいやせ我慢で解釈すると、このペラペラは軽量化に寄与していると解釈できる。

 窓の開閉はレギュレーターハンドルで行う。パワーウインドーではない。窓はハンドルを1回転強回すだけで全開できる。AZ−1は天井までガラス張りでできた車なのだが、窓はたったこれだけしか開かない。その狭さゆえ、この窓は「チケットウインドウ(チケットの受け渡しだけに使われる窓)」と呼ばれている。

 写真右側に「吊革」みたいなものがみえるが、これは開いたドアを閉める(下げる)ために引っ張るものである。これがないと、閉める場合にシートから腰を浮かしてドアの取っ手を引かなければならなくなるため、非常に大変な作業となる。