奥会津のせいかつのことば  −教えてください(投稿大歓迎)−

    奥会津(昭和村)のみぢかな、生活のことばを集めてみましょう。
    それは、あまりにも何気ないことばだったり、あたりまえだったり、
目次
0001−畑隠居の桃・
0002−タンポポの花が・
0003−カワガラスが・
0004−サクが3個以上・
0005−カラスはバナナは・

0006−ヒルには二様・
0007−道はドンドンだ・
0008−こうだにたいじぇえ・
0009−「ワタナベ」家は・
0010−ぜんめはふうけた・

0011−ヤマノカミに・
0012−切れなくなったら・
0013−ひていぇえわ・
0014−手をかけてくんつぇ・
0015−『難よけ』のマメ・

0016−あったけーな・
0017−遊んでねーで・
0018−夜はコワイ・
0019−いしまぐそ
0020−かたってり

0021−とらんにぇえだ
0022−ウサギは・
0023−ひとつは残して・
0024−しょりしょりで・
0025−じなじなに・

0026−かわばたっ子は・
0027−タモワケは・
0028−メラッパシ
0029−羽アリが大量・
0030−きだはしの三段目

0031−中見沢ですね
0032−神楽ぶち
0033−おめいわりいな

あいうえお順
0017−遊んでねーで・
0016−あったけーな・
0019−いしまぐそ
0022−ウサギは・
0033−おめいわりいな

0032−神楽ぶち
0020−かたってり
0005−カラスはバナナは・
0003−カワガラスが・
0026−かわばたっ子は・
0030−きだはしの三段目
0012−切れなくなったら・
0008−こうだにたいじぇえ・

0004−サクが3個以上・
0024−しょりしょりで・
0025−じなじなに・
0010−ぜんめはふうけた・

0027−タモワケは・
0002−タンポポの花が・
0014−手をかけてくんつぇ・
0021−とらんにぇえだ

0031−中見沢ですね
0015−『難よけ』のマメ・

0029−羽アリが大量・
0001−畑隠居の桃・
0013−ひていぇえわ・
0023−ひとつは残して・
0006−ヒルには二様・

0007−道はドンドンだ・
0028−メラッパシ

0011−ヤマノカミに・
0018−夜はコワイ・

0009−「ワタナベ」家は・


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凡例
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【表示例】
.yebijin大芦で桃の木のことを「ハタンキョ」と
.yebijin←発言者名




Twitter用・定型文(笑)
−タンポポの花が咲いたらマメを蒔け、藤の花が咲いたらササギを蒔け−
こんな奥会津の言葉を教えてください。【奥会津のせいかつのことば】に掲載します。




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準備中


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jin−san@japan.email.ne.jp まで


10/05/25 試作

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おめいわりいな
    .oasiya 採血は何度やっても「おめいわりいな」。
    .yebijin 「おめいわりいな」この「おめい」は「あなた」では無く、「きんびゃわりぃ」の感覚のよりも生理 的(肉体的)拒否(恐れ)感覚なのです。余計に判らない?いいんです!

    後日・・・
    .tohgeinin 奥会津昭和村「おめいわりぃ」or「きんびゃわりぃ」⇒会津盆地西部「おもか げわりぃ」?今頃思い出した。

    近いかもしれませんね。
    ところで、「きんびゃわりぃ」は〈気味が悪い=不気味〉といっ た感覚なのですが、「きんびゃいい!」というとこれは、〈ざまあ見ろ!〉といった意味 にもなります(笑)。

    【#0033】(大芦)10/08/02 10/08/06
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神楽ぶちに行ぐのがぁ
    .tohgeinin 奥会津の某中学校で出張の授業修了なう。私は「授業」だと思っているのですが、母は「神楽ぶちに今日も行ぐ のがぁ・・・・」と言っていた。

    (奥)会津の女性は、口達者です(笑)

    【#0032】(坂下町)10/07/11
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中見沢ですね
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大水は鎮守様のきだはしの三段目まで浸かった
    .hkanke 亡くなった明治生まれの祖父母らは、大正時代に滝谷川の大洪水に遭ってい る。「大水は鎮守様のきだはしの三段目まで浸かった」と言っていた。
     きだはし、というのは階段のことで、我が家の裏に石段があり、集落より高 い丘に鎮守・山の神(大山祇神社、おおやまつみじんじゃ)の堂宇がある。こ れは大岐集落の洪水の時の避難路であり避難家屋が神社となっている。石段の 三段まで水がつかる、ということは集落内は床上浸水2mくらいまでなった、 ということを意味する。河床の上は水田面であり、集落面になっているが、そ こがすべて水没した、ということ。昭和44年8月の水害はそれに近い状況で あった。

     「きだはし」、きざはし(階段)の訛りかと思いきや、まったく普通の国語辞 書にも「きだはし」という単語は載っているのですね。ついでにまったく普通 の辞書でそれを引いてみると、
     能舞台の正面中央から白洲(しらす)にかけた階段。原則として三段。
     とあるのです。いま(現在)なら「石段」というかもしれないその階段の三 段目まで、というところを「きだはしの三段目」と表現した明治生まれの 祖父母の方々には、われわれが物理的事象としての理解以上の共通文化的な表 現だったのかもしれません。と、ついつい思いをはせてしまうのですよ。

    【#0030】(大岐)10/07/10
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羽アリ(はあり)が大量に入ってくると、翌日は洪水・大雨
    .hkanke 夏の夜に羽アリ(はあり)が室内に大量に入ってくると、翌日は洪水・大雨 になる、ということは大岐でもよく言われている。
    【#0029】(大岐)10/07/10
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あのメラッパシ、ムゼイなあ
    .tohgeinin 「メラッパシ」=「若い女性」。檜枝岐村の 言葉。(例)「あのメラッパシ、ムゼイなあ。」(あの女の子キレイだなあ。)

    「メラッパシ」、、、昭和村では聞いた事がないかもしれません。
    「ムゼイ」、、、「ムゾセ」なら「かわいそう」
    【妄説(根拠無しのあてずっぽ)】
    「こめら」=「子供」はよくいいますね。その「メラ」でしょうか。 安直辞書を引くと、「こめらわ(小女童)」という単語がある。 メ(女)ワラワ(童)、メ(女)ワッパ(童)+シ(子or衆)とか、からとか。
    「ムゼイ」は「愛でる」あたりからとか、由緒を辿ると、、、
    先生、わかりません!

    【#0028】(檜枝岐村)10/07/03
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タモワケっつうキノコはタモノキに生える、夏採れんだ
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かわばたっ子は声が大きい
    .tohgeinin 「かわばたっ子は声が大きい」、昭和村大芦の川端に生まれ育った五 十嵐徳吉さん。水害の時の話を昨日聞きに行って、耳にした言葉。
    【#0026】(大芦)10/06/29
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冷蔵庫にいっちょけ。じなじなになんねぇから
    所用にてとあるお宅へお邪魔したところ、凍み餅(シン餅)を揚げたおかきを ごちそうになりました。 凍み餅は寒の時期、軒先に吊して作る保存食。糧(粟や黍など)を入れない凍 み餅はごっつおだったと聞きます。 水で戻してから焼いて食べるのもおいしいですが、おかきもまたおいしい。
    帰り際「持ってけ〜」とお土産に持たせてくれました。そこで言われたのが 今回の「じなじな」。
    「冷蔵庫にいっちょけ(入れておけ)。そうすっとじなじなになんねぇから。」

    湿気ったおかきは美味しくないですねぇ。ということで「じなじな」は湿気っ た状態をさす擬音語のようです。
    じんな、じんなと「ん」が入るようにも聞こえます。 冷蔵庫に入れる前に、 じんなじんなになる前に食べてしまいました。

    からむし工芸博物館だより/昭和弁講座6より。

    【#0025】(昭和)10/06/26
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しょりしょりで んめぇ〜なぁ
    「しょりしょりで んめぇ〜なぁ!揚げ方うまいだわぁ。おらこーだになんね ぇぞぉ」

    【おかきと凍み餅】

    からむし工芸博物館/博物館だより-vol.54-より
    http://www.vill.showa.fukushima.jp/cgi−bin/showa/hakubutsukan.cgi?id=15

    サクサクとはよく聞きますが、しょりしょりというのは珍しく聞こえませんか?
    ・・・見学ツアー(※1)の車中、ぐるぐる廻るお菓子たち。
    後ろから前へ、前から後ろへチョコだの飴だの、キュウリ漬けだの、甘梅漬け だのがぐるぐるぐるぐる…。
    気付いたら手にも膝にも口にもお菓子、お菓子。
    印象的だったのが写真のもの。おかきと凍み餅です。おかきは春先、縁側など で乾燥させて作るもの、凍み餅は寒中に外に干して作るものです。
    作った人の分だけ種類があります。味付けも形も人それぞれ。
    もちろん、どれも「しょりしょりで んめがったぁ〜」♪
    からむし工芸博物館だより/昭和弁講座より。

    (※1)バスで「小千谷縮 越後上布展」見学ツアーの車中。
    人が集まるところには、それぞれの手づくり(自家製)の味も集まってくる。
    からむし工芸博物館だよりの昭和弁講座は、現在17回。

    ついでの話 をもう一度。m(_ _;)m
    からむし工芸博物館だよりは、過去数回分は閲覧出来る。
    が、それより過去分は閲覧できなくなっている。
    バックナンバーもどこかでまとめて掲載して(残して)欲しい資料。

    【#0024】(昭和)10/06/25
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ふたつ、みっつもって、ひとつは残しておく
    .hkanke 冬、山さテッポウブチいくときは、たいがいモチをふたつ、みっつもって、ひ とつは残しておく。
    【#0023】(大岐)10/06/21
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ウサギは眠くなっと、足の指を拡げた足跡
    .hkanke ウサギは眠くなっと、足の指を拡げた足跡をつけ、「あぐ」も狭くなる。

    「あぐ」は、歩幅のことか?
    【#0022】(大岐)10/06/21
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玉川ではミツバチの蜜はあったとしても、とらんにぇえだ
    .hkanke 大芦の玉川ではミツバチの蜜はあったとしても、とらんにぇえだ。
    「とらんにぇえ」は、取る事が出来ないのではなく、取ってはいけない!という禁忌の意味。
    【#0021】(大芦)10/06/21
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今年は、かたってり、だから困ってる
    .hkanke 中央花きの3人を案内しながら、清さん、照子さん、敬君など生 産者とも少し話した。照子さんは「今年は、かたってり、だから困ってる」と 語った。雨になれば雨ばかり、晴れたら晴ればかり、、、それを「かたってり (偏照)」とゆうのだろうと推察した。新しく気づいた日常会話のなかの古い 母語だ。
    .suzukinoyuri かたってり。魚沼では、かたようき(偏っている陽気)と呼んでいます

    【#0020】(大岐)10/06/14
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いしまぐそ(石馬糞)
    .oasiya 故・五十嵐初喜氏が言ったという「イシマグソ(石馬糞)」という言葉。初めて聞きました。
    .hkanke 大芦のカラムシ畑の「いしまぐそ(石馬糞)」とは、畑の小石は上質な肥料(馬糞)なんだから畑から拾うなよ、というもの。
    .hkanke スカイツリー理論でいえば、スカイツリー標高地が最良のカラムシ(青麻)が採れる気温。しかし土は冷えるので、蓄熱材として小石を畑に残し、それでカラムシの宿根を守ったのだと考えられる。

    【資料】
    .hkanke 昭和村生活文化研究会(代表菅家博昭)編発行『福島県昭和村における からむし生産の記録と研究 からむしを通してみた植物と人間の共生』(1990年、259ページ)。
    【#0019】(大芦)10/06/14
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夜はコワイ
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遊んでねーで、こめらに食わせろ〜
    .mayumi2545showa 岩魚おじさん家でも家の中でツバメが飛んでた… 鏡に向かってバタバタぶつかるツバメをみて「遊んでないで子供に餌食わせろ?」とおばあが一言。
    .yebijin 「遊んでないで子供に餌食わせろ?」←「遊んでねーで、こめらに食わせろ〜」として、掲載していいですか^^
    .mayumi2545showa どうぞどうぞ〜

    【#0017】(大芦)10/06/14
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今日はあったけーな
    .mayumi2545showa すごく暑かったある日。「昨日はあったたかかった。」と2歳の子がいうので「あつ かった」なのになあ。と思っていたら、昭和村の人は「あつい」とは言わずに「あたたかい」と表現すること がわかった。お盆すぎると肌寒くなる昭和村にとって、太陽の日差しもありがたいいただき物なんだなあ。
    .oasiya そうですね。昭和村のひとは暑いときも「今日はあったけーな」と言いますね。
    【#0016】(昭和)10/06/11
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『難よけ』のマメ
    .mayumi2545showa 山梨行ってきま〜すと大家さんに伝えたら、『難よけ』と節分のときに撒いた大豆を もらった。昔から遠出する人には持たせたそうな。
    【#0015】(大芦)10/06/06
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手をかけてくんつぇ
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今日はぜんめひて、いぇえわ
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切れなくなったらいつでも持ってこぉ
    「おれの作った包丁などは、切れなくなったらいつでも持ってこぉって言ってる。 研いで使えば一生ものだからってな」
    野鍛冶佐瀬久(ひさし)さんの言葉。文:山浦芳明さん。【会津学Vol.1】P.4
    【#0012】(会津高田町(現会津美里町高田))10/06/02
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ヤマノカミに行がんなんね
    .tohgeinin ロングラン・・・ヤマノカミのお祭り。西会津大山祇神社例大祭。1日から30日までの一ヶ月間。県内 外から約30万人の参拝。新潟から大勢の参拝客。この時期になると必ず、ばあちゃんが「ヤマノカミに行 がんなんね、連れて行ってくれ」と言っていた。

    野沢の「大山まつり」。バスの代わりに幌仕立てのトラックで。
    【#0011】(会津)10/06/02
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はぁぜんめは、ふうけた、ワラビのせつだ
    .hkanke はぁぜんめは、ふうけた、ワラビのせつだ。

    もう、ゼンマイの葉は、開いてしまった(ので採取の季節は終わり)。
    (次は)ワラビの採取時季だ。
    「はぁ」は感嘆詞ではなく、「もう」、「既に」。

    ふうける【用例・1】
    あるのは風の音だけだ。風の音、といっても畑の端に自生している2mを超 える背丈のヨシ(あし、葦)の葉のこすれる音、、、、ススキの穂、種子散布 して「ふうけた」穂が風になびく音。尾根や斜面にある樹木の黄朱の葉が梢か ら離れ空中を舞う音。
    (記憶の森をあるく・2008/11/05)

    ふうける【用例・2】
    山菜の若芽は伸び葉を広げ「ふうける」と「ほたら」になり、秋には枯れる ので、「ほたら」の有無さえ見て歩けばよい。
    (博士山に暮らす人びとに学ぶ)

    【#0010】(昭和)10/06/01
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「ワタナベ」家は昔から豆まきをしない
    5月4日に水芭蕉まつりが行われている博士峠の入り口、小野川集 落には、「ワタナベ」さんが多くいますが、「ワタナベ」さんは、昔鬼退治を した人が「ワタナベ」さんというので、鬼がこないということで昔から豆まき をしないそうです。
    -昭和村から一言-(2010/02/04)より

    【渡辺綱】 平安中期の武士。源満仲の婿敦の養子。源頼光の四天王の一人。 京の悪徒鬼同丸や大江山の賊酒呑童子、羅生門の鬼を退治した伝説などがある。 (九五三〜一〇二五)
    昭和30年代初頭、山崎(大芦)のじさまは、泊まりに来た孫達に、布団の中で 「シュテンドウジや鬼退治」の話をしていました。就学前のかすかな記憶。

    【#0009】(小野川)10/05/31
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こうだにたいじぇえ集まってくれっと、俺もうれしくなるわい
    今日は御前ヶ岳の山開き。登山口のある畑小屋地区で暮らす小椋又一さん(8 4歳)。「あと2、3年は生きられっぺ。毎日、畑やったり、木いじったりし てる」とお元気そう。「こうだにたいじぇえ(こんなに大勢山開きに)集まっ てくれっと、俺もうれしくなるわい」と又一さん。元気の秘訣は生まれ育った 畑小屋で暮らしているからに違いない。
    (ブログ大芦家)
    【#0008】(畑小屋)10/05/29
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道は、ドンドン(バンバン、テンテン)だ
    .hkanke 会津川口と昭和村間が通行止め(土砂崩れ)のため、迂回路の県道柳津昭 和線、わが小野川・大岐地区の県道の交通量が増えている。「通行止めになっ て、こっち(県道)はドンドンだ」と言っています。くるまが多く通る意味。 冬道などは「除雪して良い道で、バンバンだ」と言います。道路状態が万全良 い。
    .hkanke このバンバンだ、がわからないとムラでは生きていけません。電話で道を 聞きます。冬道ですが、×峠はどうですか?通れますか?そうすると「バンバ ンだ」と返事が返ります。歩いていく時代、3月の堅雪の山道などは、「今朝 はテンテンだあ」と雪にぬからずに歩いてこれたことを意味する。道はテンテ ン。
    ほかには、テロテロ、とか。
    【#0007】(昭和)10/05/28
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蒜(ヒル)には二様(ふたよう)があって、ウマビルの方は喰わんにぇ
    「オトコピル」とも。つくりが大きくて硬い。ヒルは、ちょうど一掴みくらい の大きさで固まりで生える。固まりの一部は少し残して採取する。また来る季節の為に。
    【#0006】(小中津川)10/05/27
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カラスはバナナは食わねー
    墓参りでお供えした生物(なまもの)の片付け。団子はきれいに無くなる。 夏ミカンは、突付いて穴が空いている。バナナは傷跡もなくそのまま残っていた。カラスは黄色い物を忌避。
    (ヤマ姉)
    【#0005】(小中津川)10/05/25
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サクが3個以上ある百合を掘るんだよ
     5月末から6月に咲くオトメユリは、その球根を秋に、正月用の百合飯(ゆ りめし)を炊くのによく取りに行った。おばさんと、正月用の百合を取りに行 ったことを覚えている。花が咲いた後に種子の入ったサクが付く。「サクが3 個以上ある百合を掘るんだよ。1個、2個のサクのものは掘らないでそこに残 すんだ」と教えられた。秋に掘った百合根は桶砂(おけすな)に入れて正月ま で保存する。
    (カンケブログより)月田禮次郎さん(月田農園園主)の講演「里山だより 里山に学び遊び暮らす」
    【#0004】(南郷(山口・台))10/05/25
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カワガラスが飛ぶと雪がなんとかとか
    2010年1月31日朝に大岐の家の前の滝谷川の上流から、鳴きながらカ ワガラス1羽が川面を飛来してきた。橋の上に立っていたので、そこは上空に 除けて、下流に向かい低下し、川面直上を飛去した。朝食時に父・清一に語っ たら、「昔の人等は、カワガラスが飛ぶと雪がなんとかとか、言ってたな。な にかあんだぞ」
    (カンケブログより)
    【#0003】(大岐)10/05/25
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タンポポの花が咲いたらマメを蒔け、藤の花が咲いたらササギを蒔け
    .hkanke 大岐では、タンポポの花が咲いたらマメ(大豆)を蒔け、藤の花 が咲いたらササギ(大角豆)を蒔け、と今も言って、我が家の母上もそれに従 っています。
    【#0002】(大岐)10/05/25
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畑隠居の桃の白い花が咲くと、からむし焼き
    .hkanke カラムシは桃の花が咲いた ら焼く、という意味は、花のセツは短いから、心して仕事の意味と時期を読め という意味。小満の日に焼くのではなく、桃の白い花を見て焼く語り継ぎが自 然生物時計。
    .hkanke 畑の隅に桃の木を植え日本の暦ではなく畑の環境、標高に合わせ て霜から生まれでる芽を護った。
    .hkanke 隠居とは、社会から引退した意味で、畑の隅に植えた果樹を言う。 カラムシ畑の隅に桃の木を植え、白い花開花を焼き畑日のセンサーとした。ハ タインキョと奥会津で古老が語るは、桃の木を指す。梨の木は火災避けに屋敷 に植えた。
    .yebijin 大芦で桃の木のことを「ハタンキョ」と呼んでいた覚えがあり、「巴旦杏 (はたんきょう)」というのは辞書にも載っている桃の名前です。「畑隠居」の記述を見て、その相似性にびっくり。巴旦 杏が当て字なのか?と思ったことがあります。
    .hkanke 民俗学者の野本寛一先生が会津に 調査に来られた時に聞いたのですが、日本各地に畑隠居(はたいんきょ)の樹 はあり、その土地土地で種類が異なる、

     川のそばの畑の端には、桃の木があった。皮のつるりとしたスモモである。 巴旦杏(はたんきょう)といったかもしれない。
    (昭和村のあいうえお)

    【#0001】(大岐)10/05/25
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