APRS SSET and MIC-E via ISS


● (No.708) APRS SSET and MIC-E via ISS (2011年6月5日)
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ISS 長期滞在

2011年6月8日05:12JST にソユーズTMA-02M宇宙船が、ISS に向け打ち上げられる
予定です。古川聡宇宙飛行士は約 5ヶ月半、ISS に長期滞在し種々の任務を行う
ことになっています。ISS に、これほどたくさんの業務用周波数が使われている
とは知りませんでした。



http://www.jaxa.jp/press/2011/05/20110525_sac_furukawa_j.html
http://www.zarya.info/Frequencies/FrequenciesISS.php


APRS SSET and MIC-E via ISS

今朝(06:30JST 5 Jul 2011)の ISS は快調だったので、パスの後半で APRS SSET
と MIC-E のテストを行なってみました。両方とも実験成功です。 APRS SSET に
ついては、まず ISS に『:EMAIL    :ei7m-wkt@asahi-net.or.jp /SatSE Test』
のような書式でアップリンクします。スラッシュ( / ) から右は任意のコメント
です。このアップリンクが通ると、瞬時にインターネット経由で APRS サーバー
から、次のようにコメント部分のメールが返ってきます。実験成功です。

> APRS Message from JE9PEL
> From: OpenAPRS - APRS Message to Email Gateway
> To: ei7m-wkt@asahi-net.or.jp
> Date: Sat, 4 Jun 2011 14:34:28 -0700
> 
> /SatSE Test
> 
> ----------------------------------------
>   Date     : 2011-06-04 21:34:28 UTC
>   From     : JE9PEL
>   To       : ei7m-wkt@asahi-net.or.jp
>   IGATE    : JA0CAW-1
> ----------------------------------------
> OpenAPRS.Net Message to Email Gateway

MIC-E の概念は難解です。究極の通信の効率化を図っています。この概念を理解
しているサテライターは(失礼ながら)私の知る限り、恩師 JH4XSY/1 局のみです。
UNPROTOコマンドに『un 3URSP5 via ARISS』のようにお呪いを埋め込み、さらに
アップリンクメッセージに『`C@Y\\\-/MIC-E via ISS』というお呪いを埋め込み
ます。スラッシュ( / ) から右は同じく任意のコメントです。 スラッシュ( / ) 
から左がポイントです。『\\\』の部分は 実際はバイナリデータを埋め込みます。
この二つの『3URSP5』と『`C@Y\\\』で、その局(この例では自局)の緯度経度の
位置情報が埋め込まれます。このアップリンクが通ると瞬時に、APRSサーバーに
位置情報とコメントの両方が自動的に登録されます。これも実験成功です。








APRS SSET , http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr553.htm
APRS MIC-E, http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr552.htm


ISS SSID, MAP, MIC-E




2012年初の ISS Digipeat を Ui-View32 で使用中に、同時刻に Internet経由で
2局の移動運用局にアクセスをしました。(7 Jan.2012) 一つは広島、もう一つは
新潟からです。上図の SSID「-9」は 「メッセージ交換可能な動力付陸上移動局」
を意味します。自局が衛星経由だということに気付かれたでしょうか? SSID の
付け方には色々あり、それについては こちら をご参照下さい。

多くの衛星局は UISS を使用していますが、この UI-View32 は、APRS に特化し
た自局お気に入りのソフトです。設定方法については、こちら をご参照下さい。
位置情報を設定したあと、衛星用の日本地図の設定がまた難儀なのですが、衛星
局の試行錯誤の結果、地図の設定方法が確立しています。 自局は、JA6PL局作成
の「Japan-pl.jpg」を使用しています。同じフォルダに「Japan-pl.inf」を置く
必要があります。これらは「Japan-pl.zip」として、こちら から入手できます。
地図の設定方法については、こちら をご参照下さい。

ところで上記の移動運用局とのログを見ていて気付いたのですが、この 2局とも
「MIC-E フォーマット」を使用して位置情報を発信していました。この「MIC-E」
もまた難解な概念です。その理解には、こちら をご参照下さい。 詳細に解説を
してあります。この概念を理解せずとも、簡単に通常の緯度・経度から「MIC-E」
に変換するコンバーター「miceconv.exe」を開発済みです。それも こちら から
入手できます。

「ISS APRS Digipeat」は難しいですが、実に奥の深い 楽しい概念です。一般的
な ISS経由のアクセス方法についは、こちら の「ISS」の項目に多数の解説をし
ていますので、参考にして下さい。


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