WiSP 試用記 #3


● (FUROKU.8) WiSP 試用記 #3 (1994年 11月17日)
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 先日('94 9/30)、同タイトルの原稿「〜使用記 #1」と「〜 #2」を登録してから
 一ケ月以上が経ちました。その間、衛星「KO-23, KO-25, UO-22」に
 対して、『WiSP』を使いこなしているうちに、少しづつこのソフトの全体像が
 見えてきましたので、「〜使用記 #3」と題してその続きを報告いたします。

 なお現在、私はこの『WiSP』のヘルプテキストの全翻訳と最終チェックを完了
 し、アメリカの衛星団体「AMSAT-NA」と著者の「ZL2TPO / Chris Jackson」氏に、
 その翻訳と BBSへの転載許可を申請中で、現在その返信を待つばかりの状況です。
 この中から気が付いたことも併せて、簡単に要点をまとめてみたいと思います。

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 18. 『WiSP』を走らすハードウェアは「IBMまたはその互換機」で、そして
   推奨ソフトウェアは 「英語版Windows」とのことですが、「日本語版
   Windows」でも、今のところ動作的には何ら不都合は生じていません。

           ・・・ただ、ちょっとフォントが最初小さかったが...

 19. このフォントを適正の大きさにする方法があります。『MSPE』の画面上部で、
   「Setup」をクリックし、さらに「Screen Font」をクリックし、その中でフォ
   ントを変更できます。
           ・・・標準ゴシック、サイズ11 に私は設定をしました。
              (注. 最新バージョンでは GSC のフォントも変更可。)

 20. ここで、前回「〜使用記 #2」の中の「10.」の訂正。『MSPE』の画面上部右側
   のインフォメーションディスプレイに表示されるメッセージのうち、自局宛は
   赤、自局発は青、プライオリティ「P または A」は緑、その他は黒で表示され
   ます。『View-Dir』でも同様です。これはカラフルで綺麗です。

           ・・・カラーはキレイ!

 21. 『MSPE』を起動するのに、『GSC』上で、「Tracking」&「Run Pass」と手動で
   クリックすることにより行っても良いのですが、これを自動的に起動させるこ
   とが可能です。次の設定の中の時間は、各局の都合に合わせて下さい。

      (1) 『GSC』上で、「Setup」の中の「General Setup」をクリックし、
        「Send message before pass」をチェックして時間を入力します。

           Time before pass to send message・・・ 3分
           Time before pass to start MSPE  ・・・60秒
           Minimum duration to run pass    ・・・ 3分
           Time after pass to close MSPE   ・・・ 2分

      (2) 『GSC』上で、「Satellite Setup」の中の「Priority」を、各衛星
         ごとに、優先度の高い順に数値を 1 から入力します。なお、前回
         説明し忘れましたが、衛星のアップリンク/ダウンリンク周波数
         は、ここで下部の「Info」ボタンをクリックして、設定します。

      (3) 『GSC』上で、「Setup」の中の「MSPE general Setup」をクリック
         して「Satellite Change」の中で「Auto」をチェックしておくと、
        『GSC』を一度起動しておくだけで、後は優先度の高い衛星が飛来
         してくるごとに、『MSPE』画面が自動的に切り替わります。

           ・・・ 自動運用はスバラシイ ...

 22. 『GSC』上で、「Setup」の中の「General」をクリックして「Load View-Dir 
   at start of pass」をチェックしておくと、『MSPE』画面上部左側の「File 
   Download Progress」ボックスで受信中のファイル上で左ダブルクリックする
   ことによって、その情報を全て表示させることができます。また、『GSC』上
   で、「Setup」の中の「Broadcast Option」をクリックし、『MSPE』における
   「Send Auto Fill Requests」がデフォルトでチェックされていることも確認
   しておきます。

           ・・・grab中の情報がスグわかる ...

 23. 受信できたファイルは、『GSC』上の「Satellite Setup」の下にある「Direc_
   tory」ボタンを押して自動的に作成されていた各ディレクトリに、自動的に内
   容ごとに分類され、格納されていきます。なお、圧縮ファイルを自動的に解凍
   させるために、「UTILS」ディレクトリを事前に作成しておき、おなじみの、
   「LHA.EXE」や「PKUNZIP.EXE」をあらかじめ収めておきます。

           ・・・トニカク WiSP は何でも自動的です...

 24. たとえば、『GSC』上で、「Setup」の中の「ProcMail Setup」をクリックして
   「Process keps to original filenames」と,「Update with any keps file」
   をチェックしておくと、最新ケプラー要素ファイルがダウンロードできたなら
   ば、『MSPE』を終了する時に確認メーセージがポップアップし、ここで「OK」
   をチェックすると『ProcMail』が自動的に起動し、解凍が済んだ後、各データ
   が自動的に書き換えられ、その後さらに自動的に「KEPS」ディレクトリに格納
   されます。

 25. ちなみにケプラー要素のファイル名は、「ORBS315W.ELE」のような形式です。
   左から 8 文字目の「W」は、「Weather」を表す気象衛星のことです。他に、
   この 8 文字目に「N」や「A」のものがあり、各々NASA形式とAMSAT
   形式であることを表しています。


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