WiSP 試用記 #4


● (FUROKU.9) WiSP 試用記 #4 (1994年 11月17日)
 ---------------------------------------------

 26. 受信できたファイル群は、『MSPE』画面上部の「Directory」をクリックして
   『View-Dir』を起動することによって眺めることができます。この画面上部の
   「S」は状態(Status) を意味し、各々の文字は次のような意味を持ち、これは
   画面最上部のボタンをクリックすることによって変更が可能です。

       P   Priority        最優先自動ダウンロード
       A   Auto Download   自動ダウンロード
       g   Grab            他局のダウンロードから捕捉
       D   Downloaded      ダウンロード完了
       N   Never Download  ダウンロード拒否

   「%」欄に「MSG」が書き込まれたダウンロード済みのメッセージは、左ダブ
   ルクリックすることによって『MsgView』が自動的に起動し、簡単にその内容
   を読むことができます。

 27. 『GSC』上で、「Setup」の中の「View Directory Setup」をクリックして、
   「Maximum messages to load」において、ロードすべきメーッセージの最大
   数を設定できますが、その最大値は 3桁(999)までです。また、『MsgView』
   画面上部の「Print」ボタンを押して、プリントアウトさせることもできます。

 28. ところで、衛星「UO-22」では、作成された「PFH」ファイルの量に比べて
   『View-Dir』で表示されるファイルの量が少なく感じられると思います。これ
   は、「UO-22」ではゲートウェイファイルの占める割合が、他の衛星より
   圧倒的に多いという理由によります。

   これは、『GSC』上で、「Setup」の中の「View Directory Setup」をクリック
   して、「Load BBS messages into View-Dir」をチェックしておくと、『View-
   Dir』画面上に、全ての「BBS」ファイルが表示されるようになります。受信で
   きた「BBS」ファイルは、「BBS」ディレクトリに自動的に格納されています。

           ・・・このあたりの System は スゴイですね ...

 29. 次に、メール作成方法を手順を追って説明します。

      (1) 『GSC』上で、「Message Maker Setup」をクリックして、「Save
         Source directory(保存源ディレクトリ), Signature File(署名),
         Greeting(挨拶文), Editor Name(エディタ名)」などの全てを事前
         に設定しておきます。ちなみに、私の愛用エディタは、DOS/V 版
         「Vzエディタ」です。

      (2) 『GSC』、または『MSPE』から『MsgMaker』を起動して、その中の
        「Message data」画面上で、宛先,タイトル,キーワード,衛星名を
         まず先に記述しておきます。

      (3) 『MsgMaker』画面右側の「Edit」ボタンをクリックすると、(1)で
         設定したエディタに画面が切り替わります。

      (4) 『WISP』ディレクトリの中に、自動的に『JE9PEL**.MSG』という
         ファイルが作成されているので、それを呼び出します。

      (5) 本文を作成し(作成済みの原稿を挿入してもよい)、エディタ上
         で、そのファイル名のまま保存し、終了します。

      (6) すると再び、『MsgMaker』画面に戻ります。ここで、画面右側の
         「Send」ボタンをクリックすると、その衛星のディレクトリ内に
         自動的に『JE9PEL**.OUT』と拡張子を変えて、いわゆるアップロ
         ードファイルが作成され、ディレクトリに待機します。


 30. 『MSPE』上で、その衛星からの BBS フレームを受信すると、アップロードが
   自動的に開始され、同時にポップアップする「Upload Status」画面上で、そ
   の種々の情報がリアルタイムで表示されます。『MSPE』上で、このメールの
   アップロードと、ファイルやディレクトリのダウンロードが同時進行で進み
   ます。
           ・・・この同時進行は画期的です ...

 31. 『GSC』上で、「Housekeeping」をクリックし、「View Upload Status」をク
   リックすると、待機中のアップロードファイルの宛先,タイトルが表示され、
   また、「View MSPE LOG」で衛星名を選択して「Upload」ボタンをクリックす
   ると、アップロードファイルの記録を見ることができます。

 32. ちなみに、ファイルの拡張子には次のような意味があります。

     OUT ... アップロード待機中     |  ACT ... ダウンロード途中
     PUL ...   〃   一部完了    |  DL  ...   〃   完了
     UL  ...   〃   全部完了    |  DLX ...   〃   処理済み
     XUL ...   〃   放棄(消滅)  |  etc

 //////////////////////////////////////////////////////////////////////////


 なお、この他に『GSC』上で、「Setup」をクリックして「Rotator Setup」画面上
 で、「TrakBox」関連の項目を設定して自動追尾に対応させることができるなど、
 今、ここで紹介した機能以外にも、もっと多くの機能が『WiSP』には満載して
 います。各衛星上で、現在もバージョンアップが繰り返されていますので、機会が
 あればいろいろな機能をさらに紹介していきたいと思います。とりあえず、現段階
 の『WiSP』のもっと詳しい操作方法については、英文「WISPHELP.TXT」および
 完訳「WISPHLPJ.TXT」をご覧になって、何かお気付きのことがあればご連絡をいた
 だけると幸いです。


 (注)『WiSP』の最新版、および「WISPHLPJ.TXT」の改訂版『WISPHLPJ.NEW』の
    入手方法については、本編 FUROKU.20 を参照して下さい。


 次のページへ移る.

 ホームページ(目次)へ戻る.