● (EISEI.8) アンテナ自動追尾システムの設定 (1993年 9月3日) ---------------------------------------------------------- さて、ここまでにコンピュータ、無線機、TNC、安定化電源をケーブルで接続 し、アンテナに設置したケンプロの方位角ローテーター[KR-400]と、仰角ロー テーター[KR-500A]を、各々2台のアダプター[CX-500]を介して、自動制御 ユニット[CS-232]に接続し、マニュアルに従って全ての動作確認を済ませます。 私は1台のコンピュータを RS-232C切換器を用いて、TNCと自動制御ユニット [CS-232]に使用しています。まずコンピュータ側の設定ですが、Xパラメータ 「なし」、データビット長「8bit」、ストップビット長「1bit」とし、さらに 通信方式「全二重」、パリティチェック「なし」、ボーレート「1200」であるこ とを確認します。 次に方位角(Azimuth)・仰角(Elevation)の各コントローラの電源を入れて、方位 角コントローラの指針を真ん中の「N」(北0度)に合わせます。方位角コントロ ーラーの表示窓は、[左端S(南180度)−W(西270度)−真ん中N(北360度=0度) −E(東90度)−右端S(南180度)となっています。] 次に、仰角コントローラ の指針を左端の0度に合わせます。このように表示することが、衛星通信を行う 時の慣習になっています。 このままでアンテナが実際に地面に対して水平、そして、真北に向くように磁石 で目検討をつけながら、アンテナの向きをボルトをゆるめた状態で手で調整し、 適正な所でボルト締めをします。 さて、つぎに自動制御ユニット[COMPUTER CONTROLLER CS-232]の調整です。 ケースを開け、基板上のディップスイッチをマニュアルに従い、コンピュータの 通信速度などの設定をします。 まず、「オフセット調整」をします。方位角コントローラの指針を左端S180度、 仰角コントローラの指針も左端0度になるまで 各ローテーターを回転しておきま す。そして、N88-日本語BASIC(86) などを用いて、コンピュータをターミ ナルモードにします。NECのコンピュータでは「TERM"COM:"(リターン)」とし ます。続けて、「O2」(オーツゥー)を入力します。すると[CS-232]からコン ピュータに信号が送られ、ディスプレイに下記のような数値が連続的に表示され ます。 AZ+0010=+0003 EL+0002=0005 方位角(AZ)、仰角(EL) ともに、両辺の数値がつぎのように同じになるように、 [CS-232]の基板上の調整ボリュームで調整します。そして、POWERスイッチを 切ります。 AZ+0010=+0010 EL+0002=0002 最後に「フルスケール調整」です。[CS-232]の電源を入れ、方位角コントロー ラの指針を右端のS180度、仰角コントローラの指針を右端の180度にします。 「F2」と入力すると「+0181 +0179」のように連続的に表示されますので、数値 が「+0180 +0180」のように同じになるように、[CX-500]の「FULL SCALE ADJ」 ボリュームで調整します。 以上で、[CS-232]の調整はすべて済みました。
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